2017年07月25日

「プリンセス・プリンシパル」#3

 さてこの作品どのくらいヒットするかなあ。ヒットしてほしい。こういう野心作がなかなか通りにくいご時世だけに。



 そして今回は前回に引き続いて普通に過去ストーリーが続いてました。さてどういう風に展開することになるか。まあ日本人ニンジャ娘がまだ未参加ですから、チームが固まるまではこのまま行くのかな。そして今回は、王女の側近、ベアトリスがチームに心預けるに至る経緯の物語。

 確かに王女は王女で野望があるとはいえ、側近少女の思惑は別なわけで、第一話のように信頼感あるチームプレイが流れるように成し遂げられるためには、それなりの段階が必要となるはず。そういう意味で、非常にきっちりとツボを押さえてくるこの脚本は大いに信頼できるものと言えます。

 確かに第一話で自在にボイスチェンジしてましたけど、ああそういう過去があったのか。貴族社会がマッドサイエンスに席巻されるとどうなるか、という、ある意味では非常に興味深いパラレルワールド実験。きちんと大元の設定を踏まえつつ、それがひとつひとつ、エピソードの伏線としても機能しているのがすばらしい。最近は、かなりいい加減な脚本も多かっただけに、こういう精緻さはもっと大切にしたい。

 ベアトの声帯模写で危機を回避する場面で、敵もザルではなくて、ひっかけの質問を仕掛けてきて、そこはアンジェの高性能(これも事前に伏線がある)を強調する仕掛けでかわす、という二段階の仕掛けが実に見事でした。こういう丁寧さがみられる脚本は最近少ない。どうしても時間が足りなくてやっつけになってしまうんでしょうが…… 日本アニメの魅力は作画よりも演出と脚本と思っているので、矛盾なく話を繋ぐだけでなく、うまく伏線をリンクさせていくカタルシス、オリジナルならではの醍醐味、もっと見せてほしいものですよね。
 
 それにしても、これだけシリアスな展開の後に、締めは「帰ってきたドラえもん」というのはなんともまた小粋ですなあ。ますます次回が楽しみになってきました。今期のトップはどうやら間違いなくこれになりそうですね。
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2017年07月24日

視聴を断念した今期作品

 さて、今期も1話だけはいっぱい見ましたが、迷う余地すらなかったのはちょっと残念。ちなみに論外とかあまり言いたいこともないとかで、触れてない作品もそれなりにあります。

「異世界食堂」


 ファンタジー世界の住人たちが、洋食屋のメニューをうまいうまいと食ってるだけの話。各国料理マニアとして言わせてもらうと、初めて食べたものが「うまい」と感じることはめったにないはず。異文化の食事は思想が違いすぎて、慣れるまで時間がかかるのが普通。だから、この手のオレら文化万歳作品は、そもそも設定が破綻してる。あと、これストーリーないですね。マジで。

「ナナマルサンバツ」


 高校クイズ研のスポコン的な世界を描くというのはアイデアとして悪くないです。でもみんな指摘している通り、ヒロインが死ぬほど棒ですべてが台無しに。ここまですべてを台無し化している作品もちょっとめずらしい。ちょっと気の毒ですね。他のキャストが。

「時間の支配者」


 設定がかなり破綻してますね。あまりにも混乱したまま制作に突入してしまったせいか、もはやなんだかわからないことになってしまってる。

「ボールルームへようこそ」


 退屈な日常に鬱屈を募らせる平凡な少年が、偶然出会った〇〇に思わぬ才能を見出され……って今期もたくさんあるけど、さすがにここまで同じパターンを繰り返されるとツラい。

「セントールの悩み」


 原作はリュウで読了。なんとなく読み飛ばしてましたけど、それにしてもリュウはこの手の亜種モノが多すぎ。専門誌かいな。コミック版ではあまり気にならなかったんですが、アニメ化されると、ただひたすら設定が延々と積み重ねられていくだけでストーリーはなにもないんだなこの作品、と気付いてしまった。深川芹亜は思ったほどひどくないんですが、なんとなくキャストの間に流れるギスギスした空気が感じられてツラい。

「バチカン奇跡調査室」


 江原正士が久々にメインキャストで出るということで期待してたんだけど、やはり米たにヨシトモのトンチンカンな演出がどうしても生理的に合わない感じ。本当、この人と藤咲淳一はおとなしく蟄居していてほしい。物語の組み立てとかキャラクターの肉付けとか、基礎的な演出部分で明らかに「それは違う」ということをやらかしてくるので。この人は。
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2017年07月23日

「THE REFLECTION」#1

 ま〜た長濱監督が周囲をダマくらかして、変なアニメを作ってしまいましたよ。しかも今回は日米合作でNHKも巻き込まれてる。ご愁傷様。まあ、これだけ大がかりなのにまったく話題になっていない時点でご愁傷様でありますが。



 フルカラーのアメコミ空間をそのままアニメ化したら、きっとオシャレでサイケデリックで、話題騒然な見たこともない作品になるに違いないよ!

 なーんて長濱監督、また吹いたんでしょうなあ。あなた「蟲師」しか成功作ないんだから、変なことやるのはそろそろ止めたほうがいいよいい年して。地道にリアルな質感を積み上げていく堅実さがあったからこそ、「蟲師」は売れたわけであって。「惡の華」がどれほど盛大な大失敗に終わったか、まさか忘れたわけじゃあるまいに。

 アメコミをそのまま動かしてもアニメにはならんということを、いやはやまったくすばらしい説得力をもって示してくれてしまいましたよね。これ、静止画のコマ絵だったら、なかなか緊迫感のあるものになりそうなんだけど、CGのしょぼくてペラい動画になると、本当にもうがっかりするほど安っぽくてダサくなる。思いつきで何かをやることの限界を身を持って示す勇気には、まあ感心しないでもないのですが、それにしても相変わらず冒険しすぎ。

 「惡の華」といいこれといい、テストフィルム作った時点で「撤収〜」となってしかるべきものでした。いったいどういち力が働いて、テレビシリーズにこぎつけてしまったのやら。

 なんかアクション場面もガチャガチャして、やたら空疎だし、なんだなんだ何が起きてるんだ? という風にはまったく観客を引きつけられてない。いきなりコミックブックのヒーローが飛び出して現実のニューヨークを飛び回ってる! すげえぜ! ではなく。なんかやすっぽい書割のミニチュアの中を蠅が飛び回ってるのを延々映してる感じ。しかも潰そうとしてもうまくいかず、蠅がゆうゆうと逃げ回っている感じのイライラ感が満点。本当、誰が得するんだろう、これみて。

 なんか「18if」や「セントール」よりも豪快に大コケしそうな大失敗作が現れてくれたのはありがたいですけど、「18if」のファンとしては。もちろんみません。やっぱりなあ。しかしこれ誰が見るんだろうか。よほどなアメコミファンでも逆に怒り出して観ないと思うぞ。
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2017年07月22日

「ゲーマーズ!」#2

 先日も言いました通り、完全に暇つぶし、木曜日は何も見るものがないから選んだのですよね。しかしちょっとこの展開は大いに予想外でした。



 いくらもったいぶっても、主人公、ゲーム部に入るんだろうと思ってましたよ。え、まさか。あのエキセントリックで強烈なゲーム部の先輩たちも、記憶喪失に悩むコイン落としの美少年ももう出てこないの? なんともったいない。

 実際、OPが今回から導入されたのですが、メインキャラクターは富永利行演じるイケメンと、るみるみさん演じるアホっぽい彼女の方らしい。るみるみさん、妙にアホキャラ多いなあ。ゲーム部では、金髪マドンナだけがメインになると。

 なんか特に展開もないまま唐突にマドンナが一方的に冴えない主人公に恋心を募らせて壊れていく展開に困惑している人が多かったです。まあそれもわからないではないんですが、おそらく自分の容姿に絶対の自信があるタイプの人間にとって、大したことないと嵩をくくっていた相手からあっさりフラれると「ひょっとしたらすごい子なんじゃないか」と急に評価が高くなって、なんとか自分のものにしたいという欲望が高まると。そういう意味ではとてもうまい。

 しかし、これでこの作品がいったいどこを目指しているのやらさっぱりわからなくなりました。テンプレート全盛のラノベ界でも時々こういう作品は出るんですねえ。木曜日、ちょっと楽しみです。
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2017年07月21日

「NEW GAME!!」#2

 なかなかシビアなエピソード。新人とあこがれの先輩の蜜月も長くは続かなくて、気が付けばライバル同士という厳しい世界。実際にこういう話はあるあるなので、心をえぐられた人も多かったようで。



 確かにねえ。第二シーズンになってちょっと能天気な日常お仕事アニメで済まない方向にシフトしてきたようで、実はちょっとこの2話になってこのシリーズのことを見直した。第一シーズンはそこそこヒットしたみたいですが、「未確認」ほどの奇跡は起きていなくて、この監督さんに求めたものはもっと大きいとちょっとがっかりしていた次第。

 そこから考えると、こういうシビアさを世界観を壊さない範囲で巧妙に仕立ててくる職人的な演出のうまさは、さすが藤原監督という感じではあります。それにラストの着地点がなかなかうまくて、結構さわやかに観終えることができているし。

 それよりもなによりも、ゲームのキャラクターデザインというのがどのようにしてできるのか、ストーリーがほとんどない、ぼんやりとした世界観だけで、どのようにしてキャラクターを作りこんでいくのか、という展開を一目でわからせた功績は見事でした。ああ、そういうことか。と誰もが膝を打ったはずです。

 素人だと八神の最初のキャラクターデザインでも何も問題がないと思えたはずで、社長は何を求めていたのかが、まったく見えなかったはず。つまり視聴者にも正解が分からない状態で二度目のプレゼンを迎えたわけで、しかしほんの簡単なデッサン絵数枚で「ああ、そういうことか」と瞬時に理解させたセンスの良さは讃えられてしかるべきもの。これぞアニメ演出というものですよね。あまり期待してなかったんですが、この作品、むしろ今期の方が期待度が高まってきたかも。
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2017年07月20日

「18if」#2

 毎回監督を変えるというのはこういう意味だったのか…… なるほど。主人公と夢というコンセプトだけが共通していて、ストーリーのタッチはもちろん、主人公の性格すらかなり違うという。



1話はかなりのんびりしたファンタジー調コメディだったのですが、こちらはかなりガチのスプラッタホラー。そりゃあ最初に字幕で「残酷なシーンがあります」と出るわね。というか、ほとんど全編「残酷なシーン」しかなかった(笑)

 主人公は積極的に復讐に加担するとか、結構1話と別人ぽい。それでも、全体としては1話とつながった話になっているのは、「夢から出られない」というコンセプトがあればこそですよね。

 ただ、このターゲットになって惨殺される連中が「密室殺人を仕掛けた」というんだけど、その密室の作り方がぜんぜん出てこないのって脚本としてダメと違いますかね。ミステリの後ろめたさを突いてくる「虚無への供物」的な方向を狙った方がずっと面白かったと思うが。

 まあ、こういうスタイルである以上、エピソードごとの出来不出来はかなり変動しそうなので、まあ様子見かな。月曜日見るものはこれしかないし。しかし、これ売れないよなあ、きっと。こちらが心配することじゃないが。
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2017年07月19日

今期のラインナップ

 というわけで、今期のラインナップはこんな感じにまとまりました。割ときれいに分散できたかな。

月 18if
火 プリパラ(継続)
  徒然チルドレン
  NEW GAME!!
水 サクラクエスト(継続)
木 ゲーマーズ!
金 メイド・イン・アビス
土 Re;Creaters(継続)
  アクションヒロイン・チアフルーツ
日 プリンセス・プリンシパル

 NHKの「リフレクション」がまだ残ってますが、たぶん1話斬りと思う。あの設定ではなあ… 「グレンラガン」の再放送はちょっと惹かれたんですが、実際に見てみて不快すぎて切ることに。滑稽味を強調することでマッチョ信仰の毒気を和らげてますが、それでもマッチョ賛歌は賛歌で、いろいろ生臭い。女子の性的イメージが強調されているのもどこか不穏だし、あんまり愉快じゃありません。やはりこれ以降「キルラキル」とか「リトルウィッチ」で、女子に根性張らせた方が意外ではるかに面白いですね。

 あと、「チアフルーツ」まだ取り上げてませんでしたね。こちらは実は切るつもりだったんですが、土曜日が意外にバサバサと脱落して空いたので視聴することに。まあなんだかんだいってもオリジナルですし。ちょっと注目。たぶん今週末あたりに取り上げてみますね。
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2017年07月18日

「プリンセス・プリンシパル」#2

 正直、1話より面白かったです。小道具の使い方がすごくうまい。やっぱスパイものは小道具が命ですよね。



 プリンセスがスパイ、というだけで大ネタのアイデアと思うので、まさかチーム結成の経緯を丁寧に追ってくれるとは思いませんでしたよ。それでその経緯が予想以上に凝ってる。なんか海外では既に検証班が動いてて、さらに驚愕の事実が明らかになってた。チェンジリング作戦ってそういうことか!

 今回が結構すごいのは、アクション場面がまったくないのに、大変な緊迫感を持って見られるということですよね。どこまでが本当なのか、何がウソで何が演技なのか、というあたり、この作品のキモというべきラインでギリギリを攻めてくる演出姿勢に痺れるわけで。

 前回みたいな「NOIR」の亜流っぽいガンアクションよりは、こういう駆け引きと騙し合いこそがスパイものの醍醐味と思うので、ぜひこの路線を貫いてほしいところ。こうなると、チーム未参加のちせのエピソードが次回、ということになるのかな?

 あと、基本デスクワークでしか登場しない大人の内務チームの駆け引きがかいま見えたのも面白い。共和国チームといえど一枚岩ではなくて、一歩間違うと大戦、という緊張感は実際に冷戦時にもあったものなのですよね。そのあたりの世界観もこの先どこまで見せてくれるか楽しみ。国内ではどこまで売れるか未知数ですが、海外ではものすごくヒットしそうなので、この作品成功したかもですね。
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2017年07月17日

「ようこそ実力至上主義の教室へ」#1

 今期最後の新番組がこちら。なんか今期のハズレっぷりを象徴するような作品でしたなあ。担任教師がドヤ顔で「ようこそ実力至上主義の教室へ」と宣言してエンドタイトル、という演出のイタさに頭を抱えましたよ。



 へーえ。ふーんそうですか。授業態度が悪いと生活費が削られると。作者は若者搾取の社会への風刺のつもりなんだろうけど、そもそも高校に入ろうとするとき、そこの運営方針とか先に調べない? とことん秘密主義で隠してるんだとしたら、そんな学校警戒して誰も入らない。刑務所じゃあるまいし。入学後のホームルームで学校の運営方針のパンフが配られ、生徒がみんな「ほぉー」という顔をして聞いていたのにはびっくりしましたよ。いや、じゃあ君らなんのつもりでこの学校選んだのよ。

 生活費として月に10万円振り込まれます、全寮制で外に出てはいけません、でも成績が悪かったり生活態度が悪かったりしたら、その月の振り込みはゼロになります。餓死してください、ちなみにその設定は最初の一か月内緒です、ってたとえ寓話としても、そんな雑な設定信じられるはずがない。

 要するにこれ、殺せんせーの出てこない「暗殺教室」ですね。あっちは似た設定でも非常によく考え抜かれてたということが痛感させられます。こんなもの誰が見るんだろう。ちょっと呆れる。もちろんみません。というわけで、今期の視聴作品は10本ほどになりそう。けっきょくそういうあたりで着地するのかな、またラインナップは改めてご紹介ということで。
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2017年07月16日

「ゲーマーズ!」#1

 あまり期待してなかったんですが、関西毎週木曜日もなんもなしの日々なので。でも意外な展開が待ってました。ちょっと意表突かれたかも。

 

 まあ、この手のオタク部活ものにはかなりウンザリしてたんで、まあダメもとのつもりでエアチェックしてみました。確かに作画はかなり雑。ああ、あまり期待できないなーと思いつつ見始めたわけですが。何の撮り得もないコミュ障の僕に学校のマドンナがお誘いをかけてきて夢のハーレム生活に! という展開になるかと思いきや。なんと主人公は「僕の趣味とは違います」とあっさり断ってしまう。

 あり得ないですよね普通。でも、ゲームをスポーツとしてとらえスポ根的な記録達成に執念を燃やすメンバーの姿を見て「あ、なんか違う」と主人公は引いてしまい、輪に入ることを拒絶してしまう。まあ、それはそれでわからないではない。オタクだからその方面には天才的なセンスがあり……というのともまた違う。あくまで我が道を行くタイプなのですね。

 しかし思いがけず袖にされたヒロインは納得いかず、クラス全員の見ている前で「告白か」と誤解させるような熱烈な勧誘の末にまたしても振られてしまう……って、なんか違うアニメになっとる(笑)泣きながら去っていくヒロインを平然と見送る主人公に、クラス全員の冷たい視線が……

 って、このアニメどうなってしまうんだか。まあひとまず次回も視聴は決定。これで作画がもうちょっと良ければねえ。でも、「このすば」みたいな低予算の味を狙っている可能性もあるので、そこは今後に期待。
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