とうとう終わってしまいました。はあーなんかさみしい。
それにしてもかなり予想外かつ驚かされるラストでしたね。なんせAパートの結末部分で、きららを残してマリーランドはすべて消滅してしまうという強烈な展開を迎えることになるわけですから。マイメロスタッフもどうせ最後だとかなり破れかぶれに冒険したようですが、知らないぞ子供にトラウマ与えても(笑)
うちの家族は「おー」と喜んでましたけど、CLAMPか(^^;
そしてBパート。すべての希望を失ったきららは暗闇の奥に飲み込まれるように沈みこんでいき、青白い結晶に閉じ込められてしまう。と、そこに地割れの奥底から飛び出してきた黒い影がその結晶を包み込むようにして固まり始める。
「ふははは。来たぞ来たぞこの瞬間を待っていたのダー」
あっ、あれはなつかしやダークパワー。あっ、そうか。ダークパワーの核の部分が青白いのはあれはきららだったのか。マイメロが封印石を漬物石として拝借していったがために徐々に復活していたダークパワーでしたが、何らかの依り代がなければ復活はかなわなかったのでした。ダークパワーにとってはもっけの幸いだったのです。ついに訪れた世界崩壊の危機。世界は、地球はどうなる?って、第1シーズンはどうなるんだよ!とツッこんでいたら
「あらたいへんたいへんお気に入りのマグカップわすれちゃった」
とマイメロ様が登場。ダークパワーがポカーンとしている前で荷造りをはじめます。ていうか、マイメロ様、世界が消滅しているのに、そのティーセット、どこから出した!
「な、なんなんダーお前は!世界が消滅したというのにどうしてお前は存在していられる!」
動揺するダークパワー。まあマイメロ様に常識説いても無駄だけどな。
「へ?世界?世界消滅してないよ」
「なにを言うか!マリーランドはもうないではないか!」
「違うよ、ここマリーランドじゃないもん」
「あ?」
あっけにとられるダークパワー。もちろんわれわれもポカーン。と、そこにゾウ王様とルミちゃん登場。
「そこまでです。ダークパワー。お前の周囲に擬似空間を作り1年もかけて罠を張ってきた甲斐がありました。これだけ苦労させられたのもマイメロが封印石を取ってしまったからなんですが…」
「テヘッごめんなさい」
「あやまって済む問題じゃないゾウ。今回は本当に苦労したんだゾウ」
「なっ、す、するとこの1年間の星のかけら集めというのは…」
「むろんお前さんを再度封印するための呪文を兼ねたもんじゃったんじゃ。もうちっと観察眼がありゃあ、マリーランドにしては少々チャッチかったのがわかったじゃろうがなあ。ほんもののマリーランドはあーんな素人CGみたいなもんじゃないゾウ」
「するときららとかいう小娘は…」
「へ?誰それ。マイメロそんな人知らない」
「覚悟じゃ、ダークパワーほやーっ!!」
「うおおおっ、し、しまったのダー」
ゾウ王様のフォースパワーでみるみる封印されるダークパワー。
「ふう。お疲れ様です。王様。とりあえずこの悪魔のバイオリンに封印するのが精一杯ですね。このバイオリンは厳重に保管しておきませんと」
「ということじゃ。わかったかのう、マイメロ」
「はーい」
返事だけは元気なマイメロ、そのままお城の反省室に向かいます。そう、そこにはもちろんあの二人が。
「てめえーこっから出せーっ!!」
「クロミさま、少しは反省するゾナ」
そうか、そうつながるんだ。なんか納得。
「あークロミちゃん元気ー」
「元気じゃないよっこのボケウサギ!」
「あのねクロミちゃん、いまお城の中にとっても危険なバイオリンが保管されてるの。さわったらあぶないからメッだよ。んじゃねー」
「マイメロはいったい何をしに来たゾナ・・・」
「おいバク、ここを出るよ!」
「は?どういうことゾナ」
「決まってんだろ、いまマイメロが言ってた魔法のバイオリンを手に入れるんだよっ」
「クロミ様、やめておいた方がいいゾナ、なんだかろくなことにならない気がするゾナ」
「ぐずぐず言ってないでほら行くよっ!」
舞台変わって人間界。歌ちゃんと小暮たちが元気に登校していきます。あーなんか久々。感慨深い。やっぱりマイメロは彼らの物語でもあったんだなあ。
と、歌ちゃんたちとすれ違うように反対方向に歩いていく一人の少女。通りの向こうでは色黒の少年が待ちかまえています。そしてその少女の姿は…
「よお、きらら。おはよ」
「待ちました?先輩」
「んーちょびっとだけ、じゃ行こうぜ」
「あ」
「ん?どした?」
「なんか、いま、1年間ほど肖像権を侵害されてたみたいな気が」
「プッ、何だよそれ」
笑いながら通りの向こうへ歩き去っていく二人。それにかぶさるようにして流れるED。
いやあ、やられました。このヘナチョコな1年間をすべてカギカッコの中に入れてしまい、鮮やかに第1シーズンへとつなげる手際もいい。そしていったん虚構化してしまったきららを最後に登場させ、小粋な楽屋落ちで締めるラストもこのシリーズらしくてぴったり。
ああでもこれで本当に終わってしまうのか。本当に残念ですが、ときどきTVスペシャルとかやってくれるとうれしいかな。あくまで主人公は歌ちゃんじゃなきゃ意味ないですけどね。
というような最終回、なんかきちんと放映されていない地方が多いと聞いたので、割と丁寧に紹介してみました。なんか本来の放映日である3月29日には30分間ボートの映像が流れていただけだそうで、本日4月1日にテレビ大阪でのみ放映されたバージョンを紹介させていただきました。DVDにはちゃんと収録されるといいですね。