2012年03月25日

「へうげもの」地上波にて再放送

 まあ、地デジ時代には以前ほどBS放送に希少価値があるわけでなく、割と普通に見た人が多かったとは思いますが、やはり深夜とはいえ地上波総合テレビで放映されるのは感慨深い。普通にアニメとか知らない人が偶然チャンネルを合わせてハマってくれる可能性もあるわけですから。

へうげもの(14) (モーニング KC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(14) (モーニング KC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

4月8日(日)25:10-25:35

 放映開始となります。未見の方はぜひぜひ。個人的には社長の新作の方が気になりますが。しかし3シーズンも連投した後となると、やはり少し先になるんだろうなあ。
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2012年03月05日

「へうげもの」BOX

 長らくその姿が謎だった(笑)「へうげもの」のBOXセットがようやく明らかになったようです。

へうげもの Blu-ray BOX 1(Blu-ray Disc) / 大倉孝二, 小山力也,...

へうげもの Blu-ray BOX 1(Blu-ray Disc) / 大倉孝二, 小山力也, 江原正士, 田中信夫, 田中秀幸 (出演); 川崎ヒロユキ (その他); 川崎ヒロユキ (脚本); 大谷幸 (その他); 真下耕一 (監督)

 いや、座敷牢かいな(^^;

 それにしても、結構お高い割にはなんも特典がないんだなあ。これじゃあ、信者としてもあまり食指が動かないじゃないですか。そもそも「名品名席」が「傑作選」とはこれ如何に。これ、結構本編と連動しているから、カットすると興が削がれるんですけど。

 「傑作選」と気取るほどのこともなくて、半分入れてるだけ。そもそも全部入れてもたったの65分ですよ?わざわざ一部を落とす必要があったんだろうか。メイキングとか声優陣のお茶席トークとかあるだけでも結構盛り上がっただろうに…
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2012年01月27日

「へうげもの」第39話「わびスキーがお好きでしょ」

 終わりました。まさしく万感。大作にふさわしい、堂々たる結末だったと思います。

へうげもの Blu-ray BOX 1(Blu-ray Disc) / 大倉孝二, 小山力也,...

へうげもの(14) (モーニング KC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 こうでなくちゃというぐらいこれでもかとばかりに真下演出が乱打された最終回、信者にとってはこれ以上ない至福の時だったと思います。

 それにしても最後はとことんまでやりますなあ社長。いきなり利休人形の逆さスライドから始まったときはビビりましたよ。利休人形ってさかさ貼り付けだったっけって一瞬思ってしまいましたもん。

 そしてその後は右横倒し、続いて左横倒しで利休切腹の屋敷を警護する上杉の兵を描くという超ワルノリの演出。本当最後の最後までびっくりさせてくれます。そして注目すべきは、この破格の演出にはまったくお金がかかっていないということ。予算をかけずに人を驚かせることにかけては、この人はまさしく天才と言い切っていいと思います。

 そしてどう描くかと期待していた利休切腹の場。なるほど、劇画チックの正攻法で来ましたか。これは俳優がやっても絶対に説得力が出ない場面なんですけど、二メートルの大男として描いている原作だからこそ出来る乱闘場面、実にうまく止め絵を駆使して利休の大立ち周りを見せ切ってくれました。

 とはいえ、うまく描かないとギャグになってしまうわけで、喜劇の一歩手前の哀しい乱闘、黒白のコントラストを強調することで際立たせる手法はさすがといわずばならないでしょう。

 あとは織部と秀吉の対面場面、やはり江原さんはうまいよなあ…「師を看取ったもの同士」という言葉に込めた「お前ならわかるだろう」という万感の思い、ひしひしと感じ取れました。

 利休の「…痛とうございます」という言葉は、原作ではそこまでの罵詈雑言とかなり落差をもって描かれていて、悲しみを増幅する仕掛けなんですが、山田さんの発話は極めて抑制的。でもまあ、だからこそ余韻を持った結末に見事につながるのでしょうね。これはアニメ版ならではの手柄。

 うん、これが結末で正解でしょう。別に後はなくてもいいや。NHKとしてはつづきも作りたいところでしょうが、原作者は許さないだろうし、ここで終わったとしても満足ですよ。社長、本当にお疲れさまでした。次回作はもう少し早めに見せてくれると嬉しいです。
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2012年01月23日

へうげもの第28話「淀川、黄昏」

 ただいまー。あ、ぜんぜんうまくいってないや(^^;すいません。思い描いてたとおりの日付で並べなおしてみましたよ。うまくいかないもんだなあ。

 それはさておき…とうとうラスト一歩前まで来てしまいましたね。なんか感慨深い。

 へうげもの(14) (モーニング KC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

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 そしてここにきて最新巻も出ました。とうとう関が原か…この場面がアニメとなることはあるのかどうか。ないんだろうなあ。それはそれとして信者としてはさびしい気もしますが。まあ、われらが社長がアニメ化しなかったらこの原作を読むこともなかったろうし、骨董に入れ込むこともなかったでしょう。まあもともと「なんでも鑑定団」は見てましたが。

 やはりクライマックスまで来ると、やはりこの物語は利休と秀吉の物語だったのだなとしみじみと思います。特に真下版のアニメとしてはそうですね。才知に長けた道化者としての足軽時代から苦悩する孤独な王となった晩年まで、それぞれのキャラクターをきっちりと演じ分けながらもひとつのまとまった人物像を描ききった江原さんの技量の見事さは記憶にとどめたいと思います。まさしく、フライデー・マンデーおよびイートマンとならんで、代表作となりました。

 そんな秀吉に影のように従いつつ呪いのように枠をはめつづけた男としての利休、これまでの利休像を破壊するのではなくそれらをあくまで踏まえたうえでより史実に近い利休像があるとしたらこんな風ではないかと模索してみせた野心の深さには驚かされます。むろん、「大男」としての利休を描いた原作は大したものなのですが、そこに血肉を与えたのはやはりこのアニメ版。こんなにも欲深くそれでいて恐ろしいまでに禁欲的な利休というのはみたことがありません。

 そんな二人が激突するのだから、死が必然となるのもやむを得ないことなのでしょう。それにしても、これほどまでに「切腹」という秀吉の決断が説得力を持つことになった作品は初めてです。

 利休の沙汰を巡って背後では暗殺やら叛乱やらが渦巻いていたと。そしてそれを止めるためには、利休を文人ではなく武人として処分せざるを得なかったと。なるほどなあ…

 そしていよいよ次回、最終回。どんな切腹の場を見ることになるんだろう。高まる期待。
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2012年01月14日

へうげもの第37話「『世界』を割った男」

 カウントダウンが近づいてまいりました。死を覚悟した利休の凄みがすさまじい。

 今週の「何だこれ」

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 お得なのかそうでないのか、さっぱり不明(^^;

 それはさておき。前回も言いましたけど、ここクライマックスにきて、ようやく原作そのままのカット割りの構図が頻出するようになってきました。まあ何度も言ってましたが原作者の描き方は止め絵だからこそ成立するものなので…原作ファンにすれば「いまさら遅すぎる」でしょうけど、いろいろと試行錯誤を重ねてようやく「これならいける」というものを見つけ出したということでしょうか。よく原作クラッシャーと言われてしまう我らが社長ですけど、決して悪意から潰しているわけではない、ということが判りますよね。あ、むろん悪意のあるものもあるけどね、確かに(^^;

 それにしてもすさまじい迫力でした。伊達の磔刑パフォーマンスと織部の茶碗トス(笑)これ、本当にどうやって動かすんだ、というコマ割りの原作を本当にまんまやってしまっている。ただし「愚直になぞっている」と思わせるのは表面だけで、実際には動画として成立するものになるように、かなり細かく修正を施しているのが判りますね。少しでも流れるような動きがリレーされていくように、少しずつ画面をスライドさせるのも「らしい」工夫。

 そしてよーく見ていると、伊達の磔刑パフォーマンスは、細かい部分の動きが巨大ロボットの合体シーンのようなカット割りになっていて、吹き出してしまいました。おお、なんとなつかしいゴールドライタン!
 あのころはメチャクチャな構図とメチャクチャなストーリーを勢いでつなげばなんとかなる、という感じの若さに任せた無謀さを感じたものですが(^^;それでもそれなりに見せてしまうあたり、やっぱ天才だったといっていいんでしょうね。

 のっぺりとした青空に映えるギンギラの黄金色というサイケな配色も、さすがに「色気違い」と言われた社長ならではで、相変わらずこういう場面になると本当、元気ですよね。

 これに対して利休のカットは顔に影が射し全体にモノトーンで、対照的。ある意味、時代の交代を色彩的に告げるものでもあった、といえるのかもしれない。
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2012年01月06日

へうげもの第36話「本命はお前だ」

 というわけで、ほぼ半月ぶりのへうげもの。あと4回、いよいよクライマックスです。今月いっぱいで終わりなんだなあ、何か本気で寂しい。

それにしても、いまだにDVDが出ないことはどう考えればいいんだろう…たぶんBOXかなあと思っていたら本当にBOXで出るらしい。あまりにもアホみたいな値段でちょっと手が出ませんが…

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へうげもの (1-12巻 最新刊)

 それで今回の注目ポイントはやはり家康と利休の対決シーン。秀吉と利休、織部と利休とはまた違った緊張感があり、それを表すべく、真下演出も細かいカット割りの積み重ねでそれを表現しています。ある意味今回のアニメシリーズでは、利休こそが主役であり織部は狂言回しでしかなかったのだなあと実感させる場面でありました。

 ただ、利休が炉に手を突っ込むシーンといい、

「下の句など不要」

 という明智の遺言を聞き利休が衝撃を受けるシーンといい、今回はかなり原作の演出に寄り添って敬意を払っているのを感じました。ある程度はしょられているとはいえ、今回ばかりは原作を変える必要を感じなかったんだろうなあ。まあ、ここまで散々好き勝手やってきたことではありますし、最後にはこういう演出があるのもまた一興。

 結局この場面で家康に敗れたことが、利休をして「死して侘びを世に残すしかない」と虚無的な境地に至らせたのかもしれない。結局のところ秀吉と利休は美と権力を巡るチキンレースを繰り広げ、最後は秀吉をして無理矢理切腹を命じさせることとなってしまったと。ちなみに「明智が妻の話せむ」という辞世の句は、実際は芭蕉のものだとか。こういう巧妙な嘘の織り交ぜ方は、原作者はとてもうまいですね。

 立場上、どうしても原作への評価は辛くなってしまいがちですが、むろん面白くもなんともなければアニメ化などされないわけで…そこはきちんと評価しておきたいですね。あ、CLAMPは別ですが。
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2011年12月17日

へうげもの第35話「新ギルティパートナー」

今年最後の「へうげもの」できれば今年じゅうに締めていただきたかったが…仕方ないか。

へうげもの(13) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(13) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 今回の見所はやはり秀長の死とそれに伴う利休の窮地への一歩。実際これが史実の上での決定打となったようではありますね。そこで黒田如水の陰謀などを入れてくるのがこの原作の面白いところではありますが。おそらく史実はここまで面白くはないでしょうが、こうして「こうだったのでは」と推理を競い合うところが歴史ドラマの面白さではあります。

 そこをさらに独特の間合いや巧妙な編集などでパワーゲームの緊張感を高めていくのが真下演出の面白さ。今回は構図的にはあまり面白いところがなく、やや物足りない気がしないではないのですが、多くの登場人物がそれぞれの意図で動くうちにひとつの流れができていく、という群像劇のお手本のような編集方法という意味では、今回は誠に見事。

 利休切腹、という流れの一方で、織部は「自分が何者であるか」を考えることを迫られる。前回の利休・織部会談がさらに噛み砕いた編集で再構成して見せられ、反復による強調という、連続ドラマ版ならではの編集方法がうまく使われていると思いました。

 まあ、今年はここまで。冬コミの評論はここまでの内容で行います。次回の夏コミはまあ、クライマックスの4話だからそれはそれでなんとかなるかな。
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2011年12月09日

へうげもの第34話「日輪のクライベイビー」

 どうやら年内には終わらないようですよ。どーすんだ冬コミ(−−;

 まあ、普通にやるしかないよなあ。そして夏コミもやるしかあるまい。来年夏ぐらいにはすっかり忘れられてそうな、というか普通に次の新作が始まってるかもしれん(^^;

へうげもの(9) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(9) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 まあ3クールの長丁場の後だから普通に考えればしばらく休むでしょうけどねえ…仕事大好きのわれらが社長だからそこは油断ならない。

 最終盤になって今回はもうバシバシ真下路線でぶつけてきてます。すごいなあ。ファンならではの楽しみが満載だ。利休がいよいよ窮地、というわけで緊迫感が高まるのですが、もうこうなるとストーリーは二の次で。もちろんこういう緊張感高まる場面であれこれと奇策を取るのが真下演出なのですけどね。なんだか楽しそうでこちらまでうれしくなってくる。

 なにしろ冒頭からいきなり天地倒立の画面。最近、うまくはまった場面が増えてますね。これも徐々に真下演出のトレードマークとして定着してきました。あと斜めスライドもけっこう使われてます。これもいい。

 さらには画面の真ん中にさえぎるように竹を置いてそれをじっと眺める秀吉、という構図を取るのも面白い。実に映画的といえます。

 今回はこれ以外にも利休に「娘を差し出せ」と秀吉が迫る場面で利休の顔のアップのカットを細かく振動させてみたり。「無限の住人」でもやってた手持ちカメラ演出ですね。

 あとは今回最大の見せ場たる織部と利休の対峙。いよいよ死を覚悟し別離をにおわせる利休がいわば遺言として「あなたは何がしたいのですか」と織部に問いかける場面が実に重くグッと迫ってきます。ここで利休と織部の顔を半分だけ見せるアップショットの切り替えしの連打が実に見事な効果をあげています。

 いつものことながら思うのですけど、社長がすごいなと思うのは、決して枚数を使っていないということなのですよ。止め絵の組み合わせだけで、極めて緊張感のある画面を作り上げ、見事に奥行きのあるきちんとした「映像」に作りこんでみせる。まさしく前衛職人の名に恥じぬ手わざといえましょう。本当、ある意味で集大成となりそうだなあ、これは
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2011年12月03日

へうげもの第33話「暗黒のTea-王」

 利休が信長暗殺の黒幕であることを織部に告白する重要なエピソード。原作でもかなり印象的な場面でした。

へうげもの(7) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(7) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 ただ、今回非常に印象的だったのは、露天風呂の天井から滴るしずくを執拗に描写することによって緊張感を高め、織部の衝撃を表現してしまおうという織部の戦略。これは衝撃的でした。これぞまさしく社長の殊勲。実際、こういうのは映像表現としてのアニメを熟知しているからこそできるテクニックですもんね

 俺は宗匠を理解している、と思っている織部が、自分がただの小物であり動かされてきた手駒でしかなかったことを理解する瞬間。だからこそ、ここからが「自分で動かねば」という思いを新たにする織部が印象的。ここが出発点だったということですね。

 先日の「なんでも鑑定団」2時間スペシャルで、まさしく今回出てきたそのものに近い織部焼の器、出てましたね。名古屋在住時は写しとして現代に作られている器はたくさん見ましたけど、織部の同時代に作られた器はすごく少なかった。まさかこんなところから出てくるとはなあ。800万円でも安いんじゃなかろうか。

 利休を超えることを本気で目指したことで初めて誕生した織部焼、いま見ると本当にポップアートですね。織部が死んだら継ぐものは現れず利休系の侘び茶に戻ってしまったというのも無理はない。まさしく一代限りのあだ花だったからこそ、織部様式は輝くのかもしれない。こういう人となりを知ってから見ると、奇をてらったように思えた織部様式が、非常に魅力的に見えてくるのがなんとも不思議です。
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2011年11月25日

へうげもの第32話「数寄者のクロスロード」

 いやあ興味深い展開ですね。ここまで原作と正反対の展開になるとは。エピソードの順序は入れ替えてもほぼ原作通りの展開をしてきたこのアニメ版ですけど、ここにきてこう来るとはちょっと意外。

へうげもの(6) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(6) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 原作では、水攻めに失敗した光成を織部がかばって報告しないでおくんでしたよね。光成はそのことを恩に感じて以後密かに一目置くようになるんだけど…

 真下版ではあくまで二人はライバル。織部は光成に皮肉交じりに意見するし、光成も「数寄者のくせに」と反発を隠さない。織部が水攻め失敗を秀吉に報告しない、という事実関係だけは同じなんだけど、ずいぶん受ける印象は違います。

 それはたぶん、光成をやってるのが関さんだからなんだろうなあ(^^;実際、原作では嫌われ者の光成を認められる織部の度量を強調しているけど、結果として構図が見えにくくなっているのも確か。ここは二人をはっきりとライバルとして対立関係においた方が、数寄と武の対立というこの物語のテーマの中で際立って効果的ではないでしょうか。

 あ、そうそう。今回は有楽斎と茶々の密談シーンで斜めに微妙に画面を傾けるという構図が登場しました。次々と考えるなあ。恐れ入ります。「カルメン故郷に帰る」かいな(^−^;

 そして今回も見所満載の江原秀吉。「…愛い奴」と茶々にすがりつくシーンの孤独感、有楽斎が坊主頭で現れた瞬間に「…ぬはっ!」と息を呑むシーンのコミカルさ、その隠居を許さず「…許さん」とボソッと黒いことをいう屈折ぶり、コロコロと性格が変わる難しい役どころをじっくりと演じてみせるのはまさしく江原さんでなければできない相談。

 これに対し織部の大倉氏は「黒白をつける」というセリフもはっきりと発音できてないのは情けない。がんばってください。もう終盤ですよ!
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2011年11月18日

へうげもの第31話「無口で御・免」

 今までチラチラと登場していた伊達政宗、ようやくメインストーリーに入ってきました。いやあ、暑苦しい(笑)かなりローアングルからあおる構図でのカメラワークで原作の歌舞伎めいた仕立てを映像に変換してみせました。必ずバックに青空を配してみせるのが真下らしくて心憎い。正宗の隈取と合わせてトリコロールだ(^^;

 へうげもの(4) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(4) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 それよりもむしろ今回は江原秀吉の独演会に近い。あれだけ暑苦しい正宗と対峙してもまったく喰われてないんだから江原さんは本当にすごい。今回は利休がほとんどしゃべらないので、すべてが秀吉を中心に廻ってます。

 とにかくひとくせもふたくせもあるライバルたちを絶妙にかわしながら、ずんと存在感を高めてみせるあたり、江原さんはさすがだなあ。これが王の風格というものだろう。大河ドラマなどだと天下を取った後の秀吉は完全に小物ぶりをあらわにするのですが、江原秀吉は違う。まさしく「王」なのですね。権力を持つものの悲しみも苦悩もすべて背負って、その上で覚悟をもってあらゆることに対峙するすごみ。

 これは本当に江原さんでなければ出せない。あまりにもおなか一杯になってしまったので、今日はこのへんで。短くて申し訳ないけど(^^;
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2011年11月11日

へうげもの第30話「EDOフロンティア」

 久々に家康登場。しかしもう30話ですよ!あと9回しかないのかーこれは朝鮮出兵も織部焼誕生もないんだなあ…さみしい。

へうげもの 六服 (講談社文庫) [文庫] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの 六服 (講談社文庫) [文庫] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 正史では「渋々関東に移ったものの、その地を逆手に取って都市開発を思いつく」ということになっていますが、こちらでは最初から計算づくで関東に拠点を移してます。どちらが正しいのか今となってはわかりませんが、まあ、「だとしたら面白い」のは確か。利休・秀吉本能寺黒幕説ほど斬新ではありませんけどね。

 真下版では、実際に現在の東京の光景がカットバックで出てくるので、たいそう判りやすい。特に最後の「六本木」なんて原作ではピンときませんでしたが「ああ、なるほど」とアニメ版で合点がいきましたよ。

 「へうげもの」の世界では、正史とは皆少しずつずれた立ち位置にいるのが面白い。黒幕の利休、謀反人にしてオカルト的後継者たる秀吉、そして近代合理主義者めいた家康…いや本当、今回のエピソード見てると、家康が現代人みたいに見えてくるから不思議です。だからこそ家康には、信長と秀吉のオカルト的継承関係が「全く理解できない」という顔をするんだろうなあ。

 そんな中にあってオタク人としての織部、という解釈はまあそれほど驚きのあるものではないのですが。まあ、他の登場人物に比べてそれほど知名度があるわけではありませんから。これで正解ということなのかな。それにしても、最近妙に原作に忠実な織部の百面相が増えてきたのが気がかりです。それが全体としてハマっているか、というといまいちな感じがしないでもないので。

 社長の作戦がいかなるところにあるかは、もう少し見極める必要がありそうです。
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2011年11月04日

へうげもの第19話「関東サーヴァイヴ」

 あと10話か…いよいよラストが見えてきましたねー今回はクライマックスに向けて大きな布石となる「宗二の最期」。

へうげもの 五服 (講談社文庫) [文庫] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの 五服 (講談社文庫) [文庫] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 というわけで最大の見所はもちろん、光成が宗二の首が入った桐箱を利休に突きつけるシーン。ここから利休と光成の確執が決定的になり、破局に向けて一直線に転がっていくことになります。

 原作ではほとんどホラーとみまがうような濃い表現で描かれていましたが、もちろんわれらが社長はもっとぐっと抑制的。NHKですしねえ(^^;むろん、それをまったく苦にせず逆に斬新な表現へと結びつけるのが真下流。

 原作では確か光成がポイと投げ出した桐箱から宗二の首がゴロリと転がり出るのですが、真下版ではむしろ光成はソッと箱を置く感じ。不審げな表情で利休が蓋を取ってみると…とかなり慎重に間合いを取っている。この後の利休の裏返った眼とかネガ画像とか賛否分かれるところでしょうね。宗二の首を直接的にみせることなくギリギリの形で利休の衝撃を原作の表現も巧みに取り込みながら描いています。まあ昨今の真下からすればもっと禁欲的にそっと蓋を取るシーンだけで悟らせることも可能だったと思うのですが、田中さんの技量に賭けてみたかったんだろうなあ。

「…んのぉれ…ェッ!」

 という利休の深く深く抑制された怒りをよくぞここまで描いたという感じ。ここは田中さんの好演を誉めるべきでしょう。いやお見事。

 見事といえば、宗二の尋問シーンでの江原さんもすばらしい。宗二のアンビバレンツな感情をすべて見抜いた上で、あえて宗二が受け入れるはずのない服従を強いる秀吉。それが権力者の傲慢ではなく、頂点に立つ人間が避けて通れぬ、孤独な苦い決断とすら感じられるとは…

「…これ以上、余に努力させるな」

とさびしげにつぶやいて去っていく秀吉。もちろん原作でも同じセリフなのですが、ここまでの深さはまさしく江原さんじゃなければ出せないものだろうなあ。本当にしみじみとすばらしい。

 それらの熱演の後になると、大倉氏の演技はどうも一段も二段も見劣りしますね。うーんヘタなわけではないんだが。

 「ほぅ…」

 とか、もっと注意深く工夫を凝らして演技してみてほしいものです。いや確かに少しずつうまくなってはいるんだが…物足りないなあ(−−;
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2011年10月28日

へうげもの第28話「古田織部とファイヤーズ」

 今回はつなぎのエピソードですね。まあ、特に誰が主人公というわけでもなくて、実に様々な人物が「次の一手」に向けて歩を進める。

へうげもの 八服 (講談社文庫) [文庫] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの 八服 (講談社文庫) [文庫] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 だから、わずか30分の間に登場人物はやたら多いのですが、それらが混乱もせずすっきりと整理されて一本の構図が見えてくる巧みさはさすがというほかありません。それはもちろん、

「利休切腹」

 という最大のクライマックスに向けて収斂していくわけですが、個々の人物は決してそんなつもりはないのに、次々と外堀が埋められていき、選択肢が狭まっていく課程は実に衝撃的。これほど利休切腹を説得力をもって描いた例はないでしょう。

 ここのところあまり出番のなかった家康や光成も登場し、新登場の北条やら病に倒れた秀長やらと本当に多い。いやはやさすが群像劇を描かせると真下の腕はさえわたりますね。こうなると真下版「未来日記」が見たかった…いや、細田版も悪いわけじゃない、実によくできているんですが、社長の大ワザを前にしては業界期待の星も普通に見えてしまうのがすさまじい。

 ここで光成にわざわざ関俊彦を当てた甲斐がでてくるというもの。いわゆる悪役ではない「信念を持ったライバル」をやらせたら関さんの右に出る人はいませんから。この回の末尾を飾るのが光秀であるのは象徴的。いやはや、光成は信念の人だったのだなというのが痛いほどわかるカット。見事です。
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2011年10月21日

へうげもの第27話「アナーキーin日の本」

 先週は結構先まで行くんじゃないかと予測してたんですが。あのあと、もう一回原作とつき合わせてみたんですよ。

へうげもの(8) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(8) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 それでわかったのは、どうもこのままのペースで進んだ場合、利休切腹で閉じておかないと、その後いい切り所がぜんぜんないということなのでした(^^;朝鮮渡航まで行ってしまうと、もうどうしようもなくなるので…秀吉死去まで行くのはさすがに無理ですねえ。

 今回は久々に織部と利休の対峙が見所。それでもそれなりに持つようになりました。感慨深い。

 かなり気が進まないまま利休の茶室に招かれた織部が、木戸を開いた瞬間に悟りを得るシーン、ここで初めて新しいBGMが使われています。ぐっと神経が高ぶる場面。こうした巧妙な音楽の使い方はさすが社長です。

 利休の茶席、そして織部の返しの茶席、転換場面を置かず、主客の配置のみ転倒させ、二人の趣向の違いを見せるという演出はなかなか見事でした。しかもこの形だと、利休と織部の工夫の差異がひじょうによくわかるんですよ。さすが社長。しかも、作画的にはリーズナブルでもある。

 この場面で、ようやく利休と織部が歩み寄り、お互いを尊敬し合うことができるようになったことがわかります。もちろん、原作でもその点は触れられているわけで、原作に大変忠実なんですが、こうして演出の構図を読み解いていくと、原作を整理しさらに深める形で表現されていることが判り、感慨深くなります。

 ところで今回の江原秀吉は「抜け駆けは許さん」というセリフがとっても重く見ごたえがありました。そう、利休はまさしく秀吉の弱味であり、だからこそ決して隙を見せられない共犯者。であるからこそ、辞めさせようとしたり嫌がるような仕事を押し付けたりしていたわけですが…しかしながらお互いに依存し合って何とか立っている関係でもあり、一方が倒れた時はもう一方にも破滅が待っている。そのことに気付かされたからこそ、辞職を願い出た利休に唐突なNOを突きつける。結果として、お互いが破滅するまでこの関係を続けるしかないことをお互いに悟るわけです。ここから、崩壊への一本道…そこに思わぬ形で絡んでくるのが、織部という男の面白いところであるわけですが…ここから最終クール、一話一話、じっくりと見せていただきます。
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2011年10月16日

へうげもの第26話「呪われし夜」

 よく考えてみれば、これで2クール終了。あと3分の1なんですなー早いと言えば早いけど、でももうこんなところまで来てしまった。利休切腹で終わるというのは無理そうですね。いい節目ではあるんだけど。

へうげもの(10) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(10) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 今回は利休とノ貫の対決がすばらしい。冒頭から魅せてくれます。どちらも非常に表情のつけにくいキャラクターデザインなのに、映像表現ならではの重厚な味わいを存分に見せてくれる。お互いに旧い兄弟弟子同士として、だからこそ自分の方が優位にあるはず、相手を組み伏せたいという思いがにじみ出る。こういうのはオーバーにやるとあざとくなるばかりなので、細かいカット割りで目の応酬を見せた演出は見事。口パク、目パチどころですらない。それでもこれだけの感情の機微を表現できるのは安心の真下印なればこそですね。

 もちろん田中信夫・石田太郎の洋画吹き替え対決の名人芸の安定感があるからこそできる神業。この対決もこの回限りかと思うとなんだかさびしい。

 思えば、ここから利休と秀吉をつなぐ糸が一本ずつ切られていき、避けようもなく切腹の段へとたどり着くわけですが。ここからしばらくは利休が主役、織部は脇ですね。師匠を超えるための悶々たる試行錯誤を続ける日々。もちろんそんなものがうまくいくはずはないのですが…ただ後日になってみれば、あの切腹の瞬間にすべてが収斂し、そこから「織部好み」という、利休とはまったく違うパンクな世界観が立ち現れるわけですね。芸術は一日にして成らず。

 もちろん「利休、助けろぉーッ!!」と悪夢にうなされて絶叫する江原秀吉もすばらしい。あくまで豊臣の天下が信長の宿業を引き受ける形で達成されたこと、信長の「血分け」によって継承が成されている以上、「信長の妄想」も含めて実現されなければならない。そういうオカルティックな解釈は宇月原晴明の「信長あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」(新潮文庫)を思い起こさせます。これは一種の「呪い」であり、だからこそ「朝鮮出兵」も含めてすべてを実現せねばならない。馬鹿げていると判っていても、やらなければその瞬間自分は信長の継承者たる資格を失う。ひょっとすると、下品とも見える成金趣味は、その業苦からの逃避だったのでは?

 本当かどうかはこの際関係ないわけです。少なくとも秀吉はそう思いこんでいて、だからこそ悪夢にさいなまれる。しかしいまさら投げ出すこともできず、同じ辛さを分かち合えるのは利休だけ。そういう振り絞るような魂の叫びがこもっていましたなぁ…さすが江原さん。そして、だからこそ利休が自分から離れないよう秀吉は縛らざるをえず、悲劇は避けようもない…
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2011年10月07日

へうげもの第25話「一から出直します」

 ぼちぼちと原作の濃いテイストが主流を占めてくるようになりましたが、それでも強引にねじ伏せて真下流に作り替えている印象。もちろん主役の大倉氏のスキルアップを待ったということはあるのでしょうが、社長が自分なりの演出スタイルを固め切るまで封印していたのかも、などと推理する昨今。


へうげもの(8) (モーニングKC)

へうげもの(8) (モーニングKC)

  • 作者: 山田 芳裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/02/23
  • メディア: コミック




 まあ、それはそれで後半に行くにつれて盛り上がっていくという点でもいいんじゃないでしょうか。画面を斜めに傾けたり、人垣をスライドさせたり俯瞰で空撮してみたりと、本当にいろいろやってくれますね。原作ファンは怒ってるかもしれんが(^^;

 特に今回の「北野大茶会」クライマックスは見応えありました。利休・秀吉・ノ貫と大物三人の心理ゲームがまずすばらしい。原作では当然色のついていなかったノ貫の朱塗りの傘が実に青空に映える姿で具現化されており、「色気違い」真下の面目躍如といったところ。原作者は基本的に色を塗らない人なので、ここはひとつわれらが社長が風格を見せてくれましたね。

 そこに見苦しくも割って入ってくる格下の小物・織部。まあ、このへんの見苦しさは原作でもしっかり描かれているんですが、織部に100%肩入れしてものすごい形相で押し切る迫力に重点を置く原作に対して、真下版ではもう少し冷めていて、三者が引くに引けなくなったところで飛び込んできた粗忽者を口実に日延べが計られた、という感じなのですね。もちろん原作でもこのシーンは描かれているんですが、どちらに重点を置くかでかなり印象が変わってくるなあと思いました。真下版が表層的なストーリーは原作に忠実なのにまったく似て非なるものに感じられる理由はここにあるんでしょうねえ。

 原作はここで「数寄」の高みにたどり着きつつある、と誤解して小躍りしている織部に寄り添って描くことで利休によって「未熟者」と突き落とされる衝撃を描こうしているんだろうけど、ここには残念ながら穴があります。だって、樹の枝の上の揺れる茶室にせよ縄文コスプレ茶の湯にせよ、奇をてらいすぎてただの奇行になってしまっていますからね。一瞬でも織部に同化してそれが空前のグッドアイデアのように感じられる描き方なのならアリだと思うのだけど、読者にはもはやギャグにしか見えない。まあ山田氏は本作を一種ギャグとしてとらえている側面もあるようだからそれでもいいのかもしれないけれど、アニメでこれはなぞれませんよね。とてもひとつの世界が保てない。だから真下のアプローチが正解だと思います。

 いやあ、それにしても初登場の大政所さまはド迫力でした(^^;森ひろ子って誰だろうと思っていたら、なんと妖怪人間ペムのベラ役でしたか…道理で納得の妖怪婆ぶりでした(失礼)原作を先に読んでオチを知っていても、あの初登場場面のカット割りはすごかった。「どひゃあ」って叫んでしまいましたよ。おそるべし、われらが社長。
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2011年10月02日

へうげもの第24話「私を北野に連れてって」

 やはりひとつのクライマックスたる北野大茶会。いろいろと見どころ十分でしたよ。


へうげもの 五服 (講談社文庫)

へうげもの 五服 (講談社文庫)

  • 作者: 山田 芳裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/06/15
  • メディア: 文庫




 とにかく登場人物が多くゴージャスなところは史実の大茶会にも合致してうれしいところ。利休と秀吉の暗闘も、秀吉の俗物趣味というよりは、互いの支配権を賭けたパワーゲームの様相が感じとれます。要するにお互い相手を利用し弱みがある者同士であり、相手の力を利用して、己の権勢をより確かなものとしたいという思惑があるのですね。真下版では、そのあたりが実にくっきりとみてとれる。だからこそ秀吉は、相手が嫌がることをわざとするのではないか。確かに利休には弱みがあるけどそれは秀吉あってのものであり、最終的には自分に従うしかないのだと分からせるための…むろん利休もそれが分かっているからこそ、渋い顔つきを隠そうともしない。

 そんな中にあってポスト利休を狙うことしか頭にない織部はやはりまだまだ小物です。原作では、あくまで織部の膨れあがった妄想と野望を中心に話が進みますが、真下版では、実に様々な人物の思惑が絡み合って大茶会が構成されている。まあ、気張りすぎて樹上の茶室からの転落シーンはやや残念な止め絵になってしまいましたが。いや、ここは誰が割っても止め絵だとは思いますけどね。社長ならもう少しうまい処理ができたんじゃないかと思うだけに残念。

 具志堅清正は、前回よりはまだマシだったかな。声を張って演技をせずわざと棒読みにしろと演技指導したんじゃないかと思われる節もあり。そうすると、この人の場合は逆に不自然にならなくなるんですね。声質を知り抜いた音声演出巧者ならではのスタイルです。

 そして今回初登場の伊達政宗は、「無限の住人」でも凶戴斗役でワイルドさを見せつけてくれた中井和哉。原作のあざとい歌舞伎風の振り付けも、画面を傾ける真下流演出で巧みに処理してみせてくれました。あくまで自分のフィールドに引き込むのがやはりうまい。ところで、中井さんて、BASARAでも伊達政宗なのか!腐女子大喜びですね(^^;
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2011年09月23日

へうげもの第23話「カモナ・マイ・聚楽」

 今回の見どころは、織部が賜った「黄金の茶碗」を

「…な、よくないでござろう…?」

 と細川とともに半笑いでのぞき込むシーン。原作でもなかなか面白かった場面ですが、こういう微妙な表現もできるようになったのね、と結構感慨深いです。なんとも微妙な心の揺れとおかしみが感じられないといけないわけで…これはなかなか難しい。


へうげもの(9) (モーニングKC)

へうげもの(9) (モーニングKC)

  • 作者: 山田 芳裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/23
  • メディア: コミック




 まあそれでも久々に登場した江原秀吉にはまったくかなわないわけで…この圧倒的な存在感、利休との微妙にして精緻な駆け引きが手に取るように分かる名人芸、さすがです。江原秀吉が見たくて私はこの作品を視聴しているようなもんなんですよね、やはり。

 何度も言ってますが、この作品、原作に非常に忠実で、ストーリーやセリフまわしは原作とほとんど同じ。画面の構図すら同じカットもあります。それでもなお、実際に見た印象は原作とかなり異なることになる。そこがまた、原作者からすれば複雑に感じるのでしょうけどね。

 原作が織部の一人舞台に強引に仕立てあげることによっていかに多くの要素を失わせているのか、この作品にはいかにそれ意外の部分で魅力的な要素が多々あるのかということに気付かないわけにはいきません。

 原作ではえぐいぐらいに露骨に描いてアクの強さを強調しているエロ描写についても、一歩手前のところでスッと引くエレガントさが真下版の魅力。それを物足りないと感じる人も多いでしょうが、今回の織田長益の屋敷の描写で、断片的な情報から視聴者の頭の中にだけ直接隠喩のイメージを送り込む精緻な演出にはやはり唸らないわけにはいきません。なにしろ「Phantom」では、カーテンを開く場面だけで男女の肉体関係を表現してしまったほどの人です。

 別にエロ描写そのものを嫌っているわけではないだろうし、NHKにダメ出しを食らったわけでもないでしょう。ただ、原作の悪目立ちした要素をそのまま持ち込んでは、かえって全体のリズムを壊す、というのがベテラン演出家としての真下の考えなのではないでしょうか。

 このペースで行くと、利休切腹まではもう何話もないんじゃないだろうか。原作はこれまた相当にゴリゴリな表現なんですけど。それをいかに社長流でまとめあげるか。楽しみになってきました。
posted by てんちょ at 22:21| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | へうげもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月16日

へうげもの第22話「悪魔のささやき」

 うちの家族曰く

「『へうげもの』って売れてるの?」

 さあて、どうなんでしょうねえ。ネット上を見ててもほぼ黙殺されているし。でも普通に見られていないわけではなくて、見てる人は見てるようなんだけど。いまだにDVDすら発売されていないので非常に見えにくい。ただまあ、ということは、DVDを必至に売らなくてもビィートレインとしてはOKということですよね

へうげもの(7) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(7) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 だんだん織部が主人公らしくなってきて、それにつれて原作風味の演出も増えている様子。そういう意味では、こちらの見立ては間違っていなかったかな、という感じですが。

 秋月の姫がジャンプの格闘マンガばりのナックルパンチを繰り出す演出は、たぶんこれが初めてでしょう。まあ、それでも結構まだまだ扱いが冷たいですけどね(^^;画面オフの声からいきなり切り返しの1カットで終了かいな。まあそのあたりは大倉氏の成長如何ということだと思うので、がんばって。

 あと今回の見所はやはり高山右近でしょうね。史実では織部の娘を妻にしたなどということはないようですが、おそらくこのシーンが描きたくて、史実を曲げたのだろうなあ。原作では織部が悪目立ちすぎて見えにくくなっている様々のことがらがアニメの真下版でくっきりと見えてきているのは実に興味深い。

 誤解のないように言っておきますけど、今回の右近の「数寄者としての意地」は何も真下の独創というわけではなくて、原作でもちゃんと描かれています。ただ、あまりに強烈な表現のせいでほとんど目立たず死んでいたのは否定しがたいところ。

 今回のエピソードの末尾、右近の南蛮趣味茶席も、趣向のひとつひとつをじっくり見せながら右近の決意を語るセリフに乗せていくと、非常に明快になる。前衛職人の社長にしてみれば「わかりやすい」なんて言葉は悪口にしか聞こえないかもしれませんが(^^;

 もちろん視聴者を演出家の意図する通りに転がして、ここぞというところではガンと突き放す呼吸もむろんわきまえているわけだから、そこは計算ずくのちゃんとした前衛です。ダテに前衛街道をひたすら突っ走ってない。演出とは何か、個性とは何か、今の若い演出家は襟を正してみるべきです。例のあの演出家とか。もう遅いか(−−;

posted by てんちょ at 03:04| 大阪 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | へうげもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月11日

へうげもの第20話「初恋」

 なんか忘れてるなーと思ったら、「へうげもの」の感想書くの忘れてました。粗忽にもほどがある。

へうげもの(11) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(11) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

だんだんと策士の腕をつけてきた織部が見えますね。そのあたり、主人公の成長物語としての側面は、原作よりもはっきりと見えている。原作はあまりにも強烈に描こうとしすぎるあまり、いろいろなものが見えにくくなってしまっているのだと実感。

 それまで様々な実力者たちにいいように転がされてきた織部が、ようやく自分の頭で考えて自分に有利な方へ物事を持っていこうとする。それでもコトよりモノに重きを置くのはさすがに織部だなと思いますが。

 今回は久々に家康がいいですね。徐々に主役交代の気配。とはいえ、二巨頭の腹の探りあいは実に見ごたえがあり、やはり江原秀吉は相変わらずいい。これは真下版ならではの魅力ですからね。原作の秀吉はここまですごくない。そもそも、天下人となったあとの秀吉は原作では急速に影が薄くなってしまうわけで。

 もちろん大名になって行動範囲が広がり、織部について書くことが増えたというのはあるのでしょうけどね。そこにしっかりと秀吉や利休を絡ませてきつつ、濃密な群像劇を見せるのが真下演出の醍醐味。

 しかし今回存在感を見せるおね、柚木涼香、ベテランの味ですねースーパーミルクチャンのテツコとか印象深いけど。いろいろな役のできる人だし。これに家康が惚れるというのも何か説得力がありますよ。
posted by てんちょ at 03:50| 大阪 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | へうげもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月06日

へうげもの第20話「わびの大穴」

 遅くなりました。今回で折り返し点。とうとう半分まで来ましたね。このペースだと…うーんどうだろ。秀吉の死ぐらいまでかな。ボツボツ利休と光成の確執も始まってるし。

へうげもの(13) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(13) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 今回の注目はなんといっても丿貫の初登場。あのぬらりくらりとした怪数寄者を誰の声で描くか。注目してましたが、意外と変な声じゃなくて割と風格のあるカリスマ型の声。しかし石田太郎とは驚き。二代目コロンボじゃありませんか。そういわれてみれば納得の配役。しかしこれはよくぞ思いついたという感じですよね。

 茶室の中で文字情報が踊りまくるシーンは、割と原作のイメージをうまく生かしてそこに真下味の前衛を乗せた感じ。相手の要求に諾々と応じているようでいて、いつの間にか自分のものにしてしまう。そういう利休の巧緻さをぴたりと自分に重ねてきた印象を受けましたね。

 この後が利休が光成をへこませるシーンであるだけになおさら。宗二はそういう真下の巧みさがわかっていない…いや、違った(^^;

 まあそれはそれとして、黄金の茶室も聚楽第も侘び茶のコンセプトの中にたくみに織り込まれている。そこが利休の懐の深さなわけですよね。秀吉があえてそういう俗物的な路線をとったのも「田舎者だから」というよりは、何が何でも利休の傀儡になりたくなかったんじゃないかと推理してみたりする。まあそれも計算のうちというのが利休のすごいところなんですが。社長、感情移入してきてそうだなあ。

 ボチボチ前衛路線も隠さぬようになってきて、今回はワイヤーフレームをひとつの記号として確立するつもりであるらしい。いや遠慮なく使う使う。でも、そこに込める意味も微妙に変わってきているようで…そのあたりも今後の注目ポイントですね。
posted by てんちょ at 04:12| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | へうげもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月27日

へうげもの第19話「ウーマン・フロム・ナゴヤ」

 3週間ぶりのへうげものですよーいやー長かった。おかげで更新が随分間遠に…やはり週に一度のこれがないと本当にやる気が出ないなあ。

へうげもの 八服 (講談社文庫) [文庫] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの 八服 (講談社文庫) [文庫] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 文庫版原作、重宝してたんだけど、これで打ち止めかあー後は単行本で読むしかないのか。ううむ。

 さてそんな3週間ぶりの「へうげもの」、今回初登場は長谷川等伯ですか。篠原大作、今までこれといった役のない人ですけど、実は「エル・カサド」や「ツバサクロニクル」でも出演していたのね。この先が楽しみです。

 そして今回徳川四天王と迫力ある対決を見せる石川数正、今回気付いたんですけどこの人、「MADLAX」のスリースピード役じゃないか!ある意味あのとんでもない作品の中で一番とんでもなかった人。こういうのがあるからキャストチェックは欠かせない。それにしても社長が見出した声優さんというのは、本当に「これは」という演技をしてくれますよね、今回は。それがうれしくて仕方がない。

 まあ大倉氏もボツボツ見られる演技になってきていて、だからこそそれなりにラストの利休と織部の対論も見ごたえのあるものになっているんだけど。今回中盤の真下演出の目玉は「大林組CG」(もう勝手に命名・笑)ここまでやるとさすが黄金の茶室も映える。だんだん動きがワルノリになってきてますけどね(笑)いや、そこがいい。それにしても、さすが色の巨匠、黄金の茶室シーンの迫力は絶品でしたね。ここはいくら原作ががんばってもかなわないよなあ。

 しかし今回最大の見所は、江原秀吉の能楽シーン。これはもう恐るべき緊張感に溜息が出ましたよ。なんというクオリティ。「猿真似で結構!」と開き直り、朝鮮出兵を決意する秀吉。対する関さんの光成もいい味です。まさしくお互いに真下組長いベテラン同士だからできる阿吽の呼吸ですね。この当意即妙の張り詰めた空気が能楽のリズムとぴたりと合い、スッと伸びる日輪の扇子に拍手喝采。ここで信長の「血分け」の聖体拝領シーンを見せられて「ああ、あそこで原作よりもキリスト教寄りに演出した狙いが生きてくるんだなあ」としみじみ。

 やはりこれがないと始まりませんね、ええ。
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2011年08月06日

へうげもの第18話「世界で一つだけの華」

 今回の見所はなんといっても利休と秀吉の茶室での応酬。密室での緊張感あるやりとり、さすがこの二人だからこそできる重厚な展開にうなりました。

へうげもの(7)

へうげもの(7)

 原作ではかなり暑苦しい展開だった記憶がありますが、

「俺は貴様の殺し屋ではないわ!」

 との秀吉の激高、実は江原さんの声はそれほど大きくない。外にいる控えの者に聞かれたら元も子もない、だから秀長も押し殺すようにして秀吉を制するし、利休は痛みを訴えるそぶりさえ見せない。原作では気付きませんでしたが、真下版ではそういうところまで全部クリアに理解できる。そこがすばらしい。もちろん、名人二人のスキルあってのことですけどね。

 逃げられない密室の中で利休の巨体に「帝を殺れ」と命じられる恐怖感、なにしろ秀吉は利休に弱みを握られているのだからただ単にはねつけて済むというわけにはいかない。そのあたりの腹の探りあいが絶妙。おそらくこのあたりから、秀吉は利休が脅威に感じるようになっていったんでしょうね。実際、この後の利休の動きが実に恐ろしいもので、じっとりと冷や汗をかく秀吉の気持ちが痛いほど分かります。いや、本当に恐ろしい男に魅入られてしまった、と思ったことだろうなあ。

 あ、ちなみにさすがアニメで、大河ドラマでは醜悪に描かれる黄金の茶室、なかなかの迫力でした。秀吉の俗物を示すものとしてよく描かれますが、これ、実は結構侘びに沿ったものだったんじゃなかろうか。

 ちなみに今回の問題点というか困った場面。

 皆さんも同じでしょうが、黒田長政。本当に具志堅出してどうする!NHKふざけすぎ。幽斎も元首相に頼んで断られたんじゃないだろうな。あんまりうまくはないなあとは思っていましたが、まさか本人とは…そういう意味では逆によくやったというべきか。芝居を壊すほどではありませんでした。さすが声優使いには定評のある社長。

 それにしてもまさか朝鮮出兵の時に朝鮮の王子役でヨン様出したりしないよな…いやいや、出しそうな気もする…NHKもっと真面目にやれよ。しかもぜんぜん話題になってないし。
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2011年07月29日

へうげもの第17話「チェンジング・マン」

 かくして古田左介改め古田織部誕生の巻。

へうげもの(13) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

へうげもの(13) (モーニングKC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 原作よりも「オリーブ」の伏線の張り方が巧み。前回からきっちり計算に入れたそのあたりはマジで感心しました。原作では確か利休にオリーブの語源を聞いたことになっていましたが、右近を巻き込んだ演出はなかなかうまい。

 実際、この後は左介ではなく織部と呼ばれるようになっていくわけで、冠位の箔ではなく音の響きやインパクトを重視した判断が正しかったことを意味しているのでしょうね。決して左介焼ではなく織部焼として現在にその名をとどめているわけだし。その意味では「オリーブ」というモダンな音を重視した戦略は大成功している。

 そのあたりの心理描写は原作通りとはいえ、まあぼつぼつ大倉氏もそういう微妙な表現ができるようになってきたかなという感じ。そこは少し感慨深い。

このあたりから文化人としての側面を強くしていく織部なわけですが、実はだんだん権力者としての側面も見せるようになってくる。そこまでに大倉氏のスキルがさらに上がっていることを期待しつつ。これ、本当大変ですよ。

 今回は全編佐介から織部へのサクセスストーリーの顛末を描いたものですが、個人的にはいよいよ天下人となった秀吉を江原さんがどう演じるかというのが興味の的。今回見た感じでは「まだまだ板についていないけどそれなりに自家籠中のものとしてみせるという感じの秀吉の自負が感じられる様子。そうした細かいところまで演じ分けられるのはさすが江原さん、という感じでした。

 原作での秀吉は試合巧者の権力者と場違いな俗物の中間という感じ。そのふたつの間をコロコロと落ち着きなく動き回る。ただ、江原さんならそのふたつを統合し、説得力も見ごたえもある新しい秀吉像を見せてくれるんじゃないかと期待してます。楽しみですね。次回以降。
posted by てんちょ at 00:55| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | へうげもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする