つい先日のことですが、「アフタヌーン」の部数がいきなり6割減!とネットで話題になったことがありました。なんとあれ、流通サイドの集計ミスだそうで。さすがにそうかぁ。
でもそのことで改めて考えたわけです。ひょっとしたら「アフタヌーン」、ヤバいんじゃないかと。
アフタヌーン 2014年1月号 [2013年11月25日発売] / 講談社![内容紹介
(『蟲師』(漆原友紀)完全新作特別篇が登場! さらに、伝説的名作『寄生獣』の重大発表&第一話再掲載まである、盛りだくさんで記念すべき電子版スタート号。雑誌版アフタヌーン2014年1月号の全掲載作を、欄外の小ネタやアオリまで含め収録した電子版です。記事ページもほぼ全てが雑誌と同内容。特別付録『蟲師2014カレンダー』までデータ化して収録! ※通信環境によりダウンロードに時間がかかる場合がございます。)
アフタヌーン 2014年1月号 [2013年11月25日発売] / 講談社](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61qHrp3ZMVL._SL160_.jpg)
今月号はかなり気合が入ってて、表紙が金色(笑)久々に「蟲師」が再登場、「寄生獣」が再掲載されてる。でも、よく考えればどちらも過去の作品で。学生時代、「寄生獣」の連載時からずっと「アフタヌーン」を購読している身にしてみれば、現状かなりヤバいんじゃないかと思わざるを得ない。
気がつけば「無限の住人」も「ヨコハマ買出し紀行(とその次の作品)」も終わってて、「セラフィックフェザー」も終わってた。まあ、いずれも終わる頃には気の毒なほど擦り切れてましたが。まだ終われただけましで、「ああっ女神さまっ」は永遠に終わりそうもない。
連載開始当時は衝撃的だった「おおきく振りかぶって」も「ラブやん」も、いまやただ続いているだけ。昔日の面影はありません。目次欄を改めてみて「コレはヤバいんじゃないか」と思わざるを得ませんでしたよ。
アフタヌーンらしい尖っててかつメジャーな強度を持った作品て、「宝石の国」と「シドニアの棋士」ぐらいじゃないだろうか。「謎の彼女X」「げんしけん二代目」は、まあまあうまく水準を保っているかと思いますが。でも五年ぐらい前までは、このレベルの作品がうじゃうじゃあったはずで。秋山はるが大出世作「オクターヴ」の後を受けて「こたつやみかん」でうまく転換したのは見事でしたが、それに続く作品が極端にマイナーになってしまっている。つい先日はじまった「月に吠えらんねえ」は、いかにも今時の擬人化(いや作家は人だけど・笑)マンガとして期待できますけど、せいぜいそれぐらい。後は本当にこじんまりまとまってしまっていて…
「アフタヌーン」購読25年(!)にして初めて「これはヤバいかもしれん」と思いました。むしろメジャー性という意味では「good!アフタヌーン」の方がうまくたちまわってるかもしれない。
いやそれどころか、「リュウ」の方が最近はラジカルさとメジャー性の両立という意味においてはるかにうまく立ち回っている気がする。「ヒトミ先生」なんて表紙を正視できないほどドン引きでしたけど、インパクトとしては大成功だと思うし、気がつけば結構なれてきている自分に気付いたりして(笑)
いや本当、がんばってほしい。アートなコミックをメジャーに化けさせる老舗としては。かなりマジで。もちろん危機感持ってるからこその「蟲師」再登板なんでしょうけど、過去作品に頼りだしたらいよいよヤバいと思う。いや、「蟲師」はアニメ化も含めて楽しみだけど。
posted by てんちょ at 02:17| 大阪 ☁|
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