2014年12月31日

「ワールドトリガー」#12

 今年最後の更新はこれになりました。まあ、ある意味では本サイトにゆかりの深い作品。来年もよろしくお願いします。



 今のところ、一瀬色はある程度パレットに出そろってしまった感じで、あまり新しい驚きがない感じ。ちょっと物足りないところもありますね。シリアスだけどしっかりと子供向け路線を取っているのはいまどき珍しいけど、大人が見た時になんかはじかれてる感があるのは何でなんだろう。「デルトラクエスト」ではそんなことは全然考えなかったし風格あるファンタジーぶりにうっとりしてましたのに。

 OP見ていると一瀬色がバシバシ出てくるインパクトに期待大だったものですが、作画は危ういし、ストーリーのテンポはかなりのろい。東映アニメという老舗大所帯相手に、本郷・一瀬コンビでも手を焼いているというところでしょうか。やっぱ小回りが効かないのかなあ。注目度でも悲しいぐらい埋没してるし。

 ただまあ、今回から大物釘宮嬢も登場し、ようやく少しずつ動き出すかなという感じになってきたのはうれしい。小南桐絵、いい味出してます。

 やっぱ、一時代を築いた一瀬さんが出張るからには、もっと色で驚かせてほしい。そのあたりバトルシーンが増えてこないと難しいですかねえ。
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2014年12月01日

「ワールドトリガー」#8

 遊馬と三輪隊の戦い、というわけで遊馬の黒と中間色を中心に一瀬色が乱れ飛ぶ豪華な構成。徐々に[らしく」なってきました。そうこれが見たいんですよ、本当。



 お互いの意図をレプリカがわかりやすく解説しながら見せていく構成は結構親切設計。でも面白い。あまりくだくだしくなりすぎず、最低限の動きですっきりとアクションを理解させる、なかなかの演出ですね。さすが本郷監督。三輪隊の強さもアピールしつつ、その作戦を十分に読んだうえで逆手に取る遊馬の作戦が実に見事。しかも傷つけずに穏便に戦闘不能にするとか、どうやってそんなことができるかわからないような状況を十分な説得力とともに見せたのは大したものだと思いました。

 今回はブラックトリガーがキーワードということでしたが、印象的だったのは黒に近い深紫色だったかな。これでかえって黒を印象に残す。一瀬配色の業というものです。

 修のマフラーの色とかもそうですが、オレンジなど明るいめの中間色を少しアレンジすることで、より印象的な画面を作り出すことも可能になっていますね。ようやく事態が動き出しました。この先も楽しみです。
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2014年11月24日

「ワールドトリガー」#7

 今回は千佳の銅色の瞳が一瀬カラーのポイント。どんどん一瀬色が画面を占める割合が増えています。



 徐々にネイバーが一枚岩ではなく、ボーダーも派閥争いしていることがわかってきます。このあたりから、ネイバー対ボーダーという単純な2項対立の物語ではなくなっていき、それにつれて一瀬色が補助線として生きてくる仕組みであるようです。

 確かに今後どんどん複雑化していく物語を直観的に理解するための足掛かりとして、一瀬色は重要な手がかりとなるでしょう。それは敵味方を峻別するというよりは、このキャラクターはどのくらいの程度こちら側の世界の存在でどの程度の割合でネイバーなのか、おそらく今後キャラクターたちはどんどんまじりあっていってしまうことになるのでしょうし。

 いよいよ遊馬が本気で戦う場面が見られるのか、と思いきや以下次回、うーんスピードが遅いなあ。とはいえ、ようやく本筋に入ってきたのはうれしいですね。次回に注目せざるを得ません。
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2014年11月17日

「ワールドトリガー」#7

 今回、冒頭の懇切丁寧な「これまでのあらすじ」字幕を見て、本気で小学生でも理解できるように作る気なんだと実感した次第。最近はジャンプの連載作品もあまり子供を意識せずに描かれているものがほとんどで、これもけっこう子供には飲み込みにくい作品だと思うんですが、なるほどそれはそれで立派かも。



 そういう意味で、一瀬色で直観的に理解させようというのが本郷監督の作戦かもしれないとか思ったり。今回は、メインヒロインである千佳がようやく本登場するわけですが、千佳もまた半ばネイバーの世界と近しい存在になっているのだということは、特徴的な一瀬色の瞳とカラーリングをみれば一目瞭然、というわけで。

 しかし冒頭の千佳の過去エピソードはかなり作りこまれたホラーですね(^^;放り出されたランドセル、お約束ですが怖い。

 まあそのあたりの話はまた次回になるのかな。結構ゆったりとしたストーリー展開。こういうぜいたくな尺の取り方は最近ではなかなかありません。

 これからどんどんネイバーの世界が登場しトリガーのエピソードが中心になっていくにつれて、一瀬色が画面を占領していくことになるのでしょう。たぶん、これまでとはかなり違う配色展開となるわけで、ちょっと楽しみといえば楽しみ。

 それにしてもこの作品、OPがABパートの真ん中にあってEDがないって、よく考えてみればかなり斬新な構成ですよね。これは何かを意図したものなのでしょうけど、この先それがわかる日は来るのか…ちょっと気になります。
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2014年11月10日

「ワールドトリガー」#5

 今週は結構満足してますよ。やはり見立ては正しかったようで、今回初登場となったボーダー本部内は一瀬色の洪水。おおーどこもかしこも一瀬さんぽい!特に最高本部会議室の中が、会議中だけ一瀬色の水色照明に満たされるとか、なんだかいろいろたまらん設定ではないですか。



 まあそこまできっちり理性的に割り切れる構造を取ったのは若干もの足りなくもないのですが、そのあたりは今後ネイバー世界との混交がより高いレベルで進行していったときに大きな効果を挙げるということなのだろうなと期待してます。

 実際のところストーリーの進行はきわめてスローなので、現在すでに一瀬色によってストーリー全体が牽引されていると言っても過言ではありません。今回久々に登場した遊馬の漢字でコマンドを打ち込む攻撃、非常に印象的なのでもっと見たいのですけどね。

 まあここはがまん(^^;

 なにしろ本郷+一瀬ブランドへの信頼感は絶対なので今後どんどんびっくりさせてくれると期待してます。今回、ようやくちょっと報われた感じかな。
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2014年11月03日

「ワールドトリガー」#4

 ようやくちょっとずつエンジンがかかってきました。がんばれー



 ツンデレエリート・木虎登場。というわけで、今後「眼の演出に注目あれ」とはっきり宣言したのがこの回ということになりましょうか。眼の色を変化させることで能力発現を見せていきますよ、眼の色彩は重要だからよく注意してねと視聴者にメッセージを送った回ということになりますか。

 今のところ異世界とかかわりを持つ要素をすべて一瀬色で処理する、という、一瀬・本郷コンビとしては拍子抜けするほどわかりやすい展開なのですが、これだけ露骨なことをするということは、たぶん二つの世界が混じりあっていく展開の中で「ここぞ」という形で一瀬色がピンポイントに使われていくのであろうと信じて。
posted by てんちょ at 22:39| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 色彩設計・一瀬美代子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月20日

「ワールドトリガー」#3

 うーんちょいスピードが遅いかなー(個人の感想です)



 ただ、今回はトリオン兵に占領されているシーンで背景が薄いグリーンのモノトーンに塗りつぶされるなど、徐々に一瀬的演出が増えているのがうれしい限り。もともと一瀬さんはグリーンの演出に非常にこだわりのある人だなあと思っていたのですが、今回はいつものような濃いグリーンではなく、非常に淡いグリーン。視覚を直接刺激するのではなく、背景で慎重に深層意識に訴えかける作戦というところでしょうか。

 まあそれを考えると、かなりじっくり攻める作戦であることがわかりますので、まずは本郷監督と一瀬さんの作戦を拝見、というところでありますが。

 ボーダーの現メンバーだけでなく、トリオン兵も、遊馬の目の色も、これから仲間になるはずのキャラクターたちも、みんな目の色を一般人キャラとは変えているのが今回の眼目といえるのかもしれません。まずは目で見せると…なるほど。次回が楽しみです。
posted by てんちょ at 02:29| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 色彩設計・一瀬美代子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月15日

「ワールドトリガー」#2

 今回のクレジット見て感じた疑問。「色彩設計」と「色指定」というのは別のセクションなんでしょうか?



 両方クレジットされたのは初めて見た気がする。基本、色指定というのは一人でやる仕事の印象が強いんですが、「色彩設計」というのは、より大きな権限を任されているイメージでしょうか。でも普通集団作業ではないですよねえ。純然たるセンスのお仕事だし、統一感が何より重要だから。

 そして最近の一瀬さん作品、特に望月監督とか本郷監督にはかなり大きな権限をゆだねられていて、むしろ作品中で重大な存在感をアピールしている印象すらある。

 しかしひょっとすると今回は、シリーズ構成と各話脚本のような関係で、一瀬さんが全体のアウトラインを決めて、各話の細かいところは部下の色指定に任せるということなんだろうか。

 だからなのかどうなのか、今回はちょっと一瀬度が低かったですね。ストーリーもどちらかというと繋ぎ回で、遊馬の異質さと修の正義感ぶりのキャラクターを掘り下げる地味なエピソードでありましたね。これはこれで長丁場には大切で、手堅い本郷監督らしい足場固めとは言えますが。

 ボーダー関連の制服はちょっと一瀬色っぽいのですが、通常世界では意図的に凡庸な色が選ばれている印象。そしてたぶん、今後との落差をつけていくのかなと。まあ、そんなわけで今回はちょっと一瀬色的にはちょっと物足りなかったけどしょうがない。来週以降に期待ですね。
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2014年10月06日

「ワールドトリガー」#1

 本ブログ大プッシュ、日本アニメ史において初めて色彩設計に作家性を持ち込んだ一瀬美代子さん、久々の新作です。「黒魔女さんが通る」はなんとなく見逃してしまったので(やっぱNHK教育の枠内放映は視聴しづらい)、本当に久々のウォッチになります。それを本人から教えてもらうのはどうなのよ、という気がしないではないですが(^^;、一瀬さんありがとうございます。期待しております。



 なんか公式HP見ると、かなり大胆に色を被せてきそうな予感でワクワクするんですが、一話を見た感じは「あれ、こんなもん?」と少し物足りないぐらい。うーんまあ、ジャンプ原作だしねえ。止め絵にダラダラとナレーション被せる冒頭の演出も、本郷監督らしさが感じられず「あれあれ?」という印象。

 でも主人公二人の設定を伏せて終盤のアクション場面で明かして一気に弾けさせるあたりはさすが本郷監督とホッとしました。特に遊馬のジャンプ主体のアクションは非常に工夫されていて、これからが実に期待できそう。「デルトラクエスト」終盤の大アクションは今も個人的に語り草ですもの。

 一瀬さんはまだ自重気味ですか。それでも修の水色のジャケットは、明らかに一瀬色ですぐわかる。そして主人公二人の目を赤と緑にする大胆さはいかにも一瀬さんだなあとほれぼれします。すごいですよね。術式発動時とか特殊な時にじゃなくて、普段の目の色をこれにしてしまうわけですから。これをやられると、思わず目に引き付けられずにはいられない。

 まずはこて調べ。ここからどこまで飛ぶか、何を仕掛けてくるか。ちょっと楽しみに見せていただきたいと思います。何にしても、久々に一瀬カテゴリを使用できるのはうれしいことですよ(^^
posted by てんちょ at 01:58| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 色彩設計・一瀬美代子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月16日

一瀬さん新作「さらい屋五葉」は来月15日から

 えーすいません。「ローズオニールキューピー」も見てるし、なかなかの秀作とは思うんですが、五分の作品で色彩設計に絞って語り続けるのは結構辛い(^^;また「これは」と思うのありましたらやりますんでご容赦を。

 それはそれとして、以前こちらでもご紹介しました「さらい屋五葉」、放映日時が決定したようです。関東では来月15日から。大阪はまだ未定だけどね。でもやるのは確からしい。

 ここで特報動画も見られます。↓

http://www.goyou-anime.jp/index.html

 もともと原作もえらくトガったものですが、これはまた原作そのままにとんでもなくトガった演出にしてきたものだなあ…同時放映は「四畳半神話体系」とのことだし、なんか前衛アニメ特集になるのか、ノイタミナ枠は(^^;

 PVを見ていただければ一目瞭然ですが、主役は当然、一瀬さんの華麗なる色彩。これって、望月監督と一瀬さんの信頼関係あってこそ初めて成り立つ表現ですよね。

 望月監督の大人向け作品としてもすごく久しぶりになるので、「反生理的演出」がどのような変化を遂げたか、みとどけようと思ってます。それにしても、こういう手でくるとは、なんとも予想の斜め上を行ってくれるものですよ(^^;

 しかしこんなとんでもない画面が作れるというのもCG時代ならではなんだけど、それにしてもとんでもない。なんかこうなると、いわゆるアートアニメはお払い箱なんじゃないかという気さえしてくる…まあそれは暴言としても、最近の広島アニメフェスが沈滞の極みなのは、無関係じゃないんだろうなあ。

 本当、何をしでかしてくれるか楽しみでしょうがない。こんなすごいもの、しかも主役格での登場、腕の振るい甲斐があるでしょう、一瀬さん、期待してますよ!!
posted by てんちょ at 03:21| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 色彩設計・一瀬美代子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月04日

ローズオニールキューピー#8

 旅行その他もろもろで間が飛んでしまいましたが、放送はちゃんとフォローしております。どんどんクオリティが上がっているのが、この作品のすごいところ。5分番組だというのに。アニメファンはほとんど見てないんだろうなあ。見てほしい。ぜひ。一瀬さんの色を見るためだけでも。韓国の朴さんが実は隠れ一瀬ファンだというのは予想外の事実でしたよ。一瀬さん、意外なところでファン層は広がっているみたいです。やはり、きっかけは「絶対少年」かなあ。あれは強烈でなおかつ分かりやすく色が自己主張してましたもんね。自己主張の強烈さはむしろその後の「デルトラクエスト」の方がすごいんだけど。ほとんど鈴木清順だ。

 それはそれとして今回のキューピー。今回は冬の話ってことで、カエルの緑色以外はほぼ赤色の濃淡だけで描き切った大胆さに喝采。確かにこれで背景の白さが浮かび上がって雪のように感じられるというわけですよ。よくみるといつもは背景に少しだけ赤みが差している。ちょっとクリーム色っぽくなってて、紙に描かれたキューピー、というイメージを濃くしているのですが、今回はまったくの真っ白。その思い切りの良さが「冬」のイメージを引き出してくれました。個人的に好きなカエルもたくさん出てきたし。うん、今回は今までで一番よかったですよ。
posted by てんちょ at 02:27| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 色彩設計・一瀬美代子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月14日

ローズオニールキューピー♯5

 長く活躍してくれたうちのアナログDVD録画機がとうとうオシャカになりまして、ついにブルーレイ導入。ようやく我が家も完全デジタル仕様となりました。

 それでさっそくキューピーをハイビジョンで撮ってみたんですが…

 おお。なんという美麗さ。絶句しました。一瀬色もフルハイビジョンで見るとまたぜんぜん違いますね。今回特に入念に作られているさまざまなバリエーションの赤色の差異が実に鮮やかに見えてくる。

 ハイビジョンで見てやっとわかりましたよ。これ、予算の関係で作画枚数が少ないわけではなくて、あくまでローズオニールのつくりあげたオリジナルのイメージを壊さないために、非常にかすかな動きしかしないんですね。あくまで「ちょっとだけ動く絵本」という体裁。

 それでも、ハイビジョンで見ると、本当に個々の色の官能性がグワッと迫ってきてたまげた。ううむ、BSデジタルおそるべし。
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2010年01月07日

ローズオニールキューピー#4

 年明け一発目のキューピー。だんだん杏もうまくなってるかな。

 ほんの5分なんですが、ぜんぜん動かないんですが、結構楽しめるのは驚き。今となっては本当に他愛もない話なんですけどね。ローズオニールがやってたのは、こういう大人向けの風刺寓話みたいなストーリーだったのか。キューピーマヨネーズとはかなり雰囲気が違いますね。確かに墓場鬼太郎同様、技術が進歩した今だからこそ、ちゃんとした形で残しておきたいですよね。

 今回は、青があしらい程度で、ほとんど赤の濃淡だけでバラエティ豊かな色彩を感じさせた一瀬マジックに感嘆。ある意味、モノカラーとすらいっていい表現ですが、これもまた奥深い。熊の毛皮から王女様の金髪、そしてキューピーの肌まで。すべて赤の濃淡で見せてしまう。いや
、赤というよりは朱だな。新聞印刷に使われてた赤色って真っ赤じゃなくて確かにこんなのだった。なるほど、微妙な濃淡でかなり汎用性が高いんですね。そういった発見ができるのも今回の面白さかな。
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2009年12月25日

望月監督新作は「さらい屋五葉」

 今週から正月進行てわけで、どんどんアニメもどんどん最終回態勢。んで、続く作品もみんな正月休みか…キューピーもお休みなのね。

 今日はどうしようかなあと思っていたら、望月監督の新作を発見。

http://www.goyou-anime.jp/

 一瀬さんが「次回作」として予告しておられたのはこれかな?


さらい屋五葉 1 (IKKI COMICS)

さらい屋五葉 1 (IKKI COMICS)

  • 作者: オノ ナツメ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/07/28
  • メディア: コミック




 それにしてもオノ・ナツメですか…なんとも難しいものを持ってきたもんだ。あの個性的なタッチをそのまま再現するのか、それともまったく別モノにしてしまうか。オノ・ナツメはちゃんと読んだことないけど、カバーの色彩は独特なので、一瀬さんの取っ組み相手としてはちょっと面白そう。向こうも中間色を好む人ですが、どちらかというとくすんだ色調で、キツめの色をよく配置する一瀬さんとは正反対。

 さて、一瀬さんどう出るか…注目ですね。
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2009年12月10日

ローズオニールキューピー#2

 一瀬さんから「色を抜け」だなんて、ずいぶん無茶なことを言う監督だなあ、と思っていたのですが…今回見ていて感じたこと。

 一瀬さんといえば「一瀬色」といえるほどに強烈な独自の中間色主体のカラー構成で視覚に攻撃を仕掛けてくるわけですが。原色じゃなくて中間色であるところがミソ。原色だったらわれらが真下社長になってしまいますからね。そういえば、真下社長の色彩設計さんはどういう風に仕事をしているんだろう?

 話が少しそれました(^^;要するに、今回のシリーズに関しては、中間色主体の一瀬カラーはそれほど的外れではないんではないかと思えるのですよ。なぜなら、ローズオニールキューピーは百年前の新聞連載時のキューピーを復活させようとする試みだから。

 そして、当然のことながら新聞が印刷されているのは、真っ白な化粧紙などではなく、灰色の粗悪な再生紙。ということは、どんなに鮮やかな原色を乗せたとしても、新聞紙の上に乗ったインクは必ず少しくすみ、中間色になってしまうことになります。

 これならば、中間色の一瀬カラーが必要とされた理由もうなづける。そしてこれは同時にちょっとノスタルジックで温かみのある絵本の世界を描き出すのにぴったり。…って、あれ?(^^;一瀬さんがメルヘンな配色をしたのって、それこそ「ヨコハマ買出し紀行」までさかのぼらないといけないんじゃあ(^^;これはおそらく、うまく一瀬さんのカラーを換骨奪胎した監督さんのカラーなのでしょうね。逆に、今度は監督さんの差し手を受けて、一瀬さんがどう動くか問われている気がする。監督さん全面指示を離れた三話目以降、注目です。

 あ、ちなみにストーリーはぜんぜん触れてませんが、これは今後もそうするつもりなので。もし必要な方はすいませんが他サイトか公式へどうぞ。

 なお、今回はうちの家族も見ていて結構気に入ってましたが、

「杏の素人のしゃべりは作品を台無しにしている」

 と怒ってました。いや、それはまったくその通り。本当にどうしていつまでもこういう愚行がなくならないのか…
posted by てんちょ at 00:51| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 色彩設計・一瀬美代子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

ローズオニール キューピー#1

 というわけで始まりました。一瀬さん久々の新作です。おかげさまで「ふたつのスピカ」がちょうどよい中継ぎになってくれましたが。待ちかねてましたよー

 とはいえ、この番組たったの五分!キューピー三分間クッキングかいな。そんなところまでマネしなくても。いちおう半年続くそうですが、うーん毎回感想書くネタが出るかなーまあ、何か気付いたら、その折で、ということにしましょうか。

 まあ、この作品、ちょっと動く絵本程度のもので、アニメとしては相当におとなしめです。「マイメロ」の山田隆司氏がシリーズ構成ということで、よほど狂った話になるのかと期待してたんですが、さすがに5分番組ではそうもいかんか(^^;

 ただ、一瀬さんの仕事としては、結構注目に値します。こんな小さな仕事でも手を抜かないなあ。正直、びっくりした。今度は色を抜いてきたんですよ。

 今回の作品のテーマは、「キューピーマヨネーズ」のイメージがつきすぎたキューピー像を一度リセットして、ローズオニールが手がけた百年前の姿に戻してみようというものでした。いわば「墓場鬼太郎」みたいなもんですよね。え、違う?いやそうでもないんじゃないかなあ。そういうことが可能になったのが近年のアニメなわけですからね。

 ここ数年の一瀬作品では、目に鮮烈な色彩、それも原色じゃなくて中間色をガンガンぶつけてくるという手法が目立っていたわけですが。今回はほとんど色がない。あえて言うなら、ほとんどが赤系統の色の濃淡だけで表現されているのです。まあちょっとだけ青とかも使われてますけどね。茶色も相当に赤みがかっている。

 これは一体…とちょっと考えこんでしまいましたよ。それで大分考えてハタと閃きました。これって、新聞がカラーになる前の、二色刷り時代の配色方法なんですよ。もう覚えている人もほとんどいないかもしれませんが。いまや、どんなタブロイド紙でも、赤・黄・青・黒の四版刷りが当たり前。黒・赤だけの二色刷り紙面て、まず見ることがないですからね。

 百年前のアメリカの新聞だと、マンガが掲載される日曜版ぐらいでちょっと豪華に二色刷りだったのでしょうねえ。そんなレトロな雰囲気、という線で、この配色は実にうまい。さすがに赤と黒だけだと辛いと判断したのか、時代的にはずいぶん後に導入された、赤・黒・青の三色刷りタイプが採用されているようです。とはいえ、青はかなり控えられていて、赤を前面に出した配色だから、全体として受ける印象は限りなく二色刷り。

 むろん、演出家と話し合って決まったことでしょうが。それとも、これ、一瀬さん単独のアイデアですか?何にしてもこれはフルカラー時代に非常に大胆な配色で、五分アニメの身軽さを逆手に取った戦略といえると思います。

 この先、赤だけで何を表現するのか?赤に何ができるのか?これはちょっと興味がわいてきました。これからも期待してます。
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2009年11月25日

ふたつのスピカ第20話「明日を見つめて」

 ああ、終わってしまった。なんか切ないですよ。えっ、こんなところで終わるんですか、という感じでプツンと終わるしねー何かいろいろあったんだろうか。そもそも全20話ってのがひどく半端だ。よく考えたら1クール半?

 とはいえ、全体としてみればすごくよくできた作品で、だからこそ原作も完結した今、きちんと完結篇に挑んでほしい。いまわざわざやったということはその動きがあるのかな。そうだと信じたい。

 まあ、それはさておき、この作品、やはり色彩設計・一瀬美代子の原点となった作品と言えるのかな。この最終回では、かなり色彩がコントロールされていて、前半は比較的抑え気味に配色が施されているのですが、クライマックスでは、いかにも一瀬色な中間色を背に、子供に返ったアスミたちが自分が宇宙飛行士を目指した理由を語る、というなかなか斬新な展開。

 このあたりが、後の「色こそ主役」な一瀬ワールドの出発点となったとはいえるのかもしれない。ピンク、水色、紫、黄緑…とどれも普通はバックに使わない色ですよね。そこがいかにも一瀬さんらしい。

 色が世界を侵食していき、色が世界を語り、色が歌い、色が戦い、色が泣き、笑い、踊る。アブストラクトな海外のアート系アニメならいざしらず、極めてはっきりとしたストーリーを持った日本のアニメーションにおいて、ここまで色にすべてを語り尽くさせて主役を張った人を私は他に知りません。

 そして、来月からいよいよ待望の新作。12月2日からWowWowで「ローズオニールキューピー」が登場。あのキューピーさんをいまさらアニメに?しかしストーリーがどうでもよければかえって強烈な色彩が生きてくる気もする。果たしてどう出るか。何してももう来週なんですね。これは見ないと。一瀬さん、期待してますよ!
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2009年11月18日

ふたつのスピカ第19話「いま君にできること」

 ああ、あと一回で終わりかあ。何か本当にさみしくて切ない。切ないといえば、原作もちょうど最終巻が出ましたね。読んでないけど。ただ、その帯を見る限りでは、結局宇宙に飛べるのはアスミ一人だけということになるのですね。その結末を知っていると、この経過が余計に悲しい。

 あれから六年。原作も完結したいま、完結篇もぜひ考えてみてほしいところです。ドラマ版も出たことですし(私はノーサンキューでしたが)、私が騒がなくてももちろん企画は出ているのでしょうけどね。実現するといいなあ。

 さて今回の一瀬色。

 このシリーズは本当に物語に没入してしまって、色を意識に止めているのが難しいんですが、後で見返してみると結構ギョッとする色を使っていて驚く。

 何よりもまず、マリカが運び込まれた病室の色が海の底のように真っ青で、そこに訪ねてくるカサネの髪の毛の色が非常に濃い群青色。さすがにこれは最初から分かりましたが。それにしても、ここで青でまとめようとは、大胆なことするなあ。カサネの持っている本の表紙も青だし、窓の外も青空。病院の看板も、病室の窓も青。徹底してますね。そしてマリカを運ぶライトバンも青色、となるとこれは何かを意図して意識的にやったとしか思えない。

 その病室と山をさまようアスミをつなぐのが黄色いカエデの葉、とこれはむしろ演出の問題で、望月監督、粋なことするなあとか思いました。この青と黄色の対比がすごく生きてるのですね。

 そしてマリカを助けに戻った(マリカとっくに救助されてるんだけど…)アスミは川に転落し最終回へ…本当、どう締めるのだろう。楽しみです。色的にも。
posted by てんちょ at 02:46| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 色彩設計・一瀬美代子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月12日

ふたつのスピカ(HV版)第18話「マリカとまりか」

 原作は未見なので、マリカの秘密にはかなり驚きました。そうか、こうきたか。後から考えてみれば、当然こうあるしかない話ではあるんだけど。意外と気付かれにくいよう、うまく演出されてたと思います。

 それはそれとして。今回の色の話。各キャラクターが着てた防寒ジャケットの色がすごかったですね。女子は赤紫というか海老茶というか。そして男子は灰色がかった青紫?どちらもすごい。まあ、山歩き用のジャケットは遭難時に目立ちやすいように結構すごい色してるものですけど、現実でも。ただ、一瀬さんの面白いところは、アニメの世界の「現実」の中でも時に浮きあがってしまいかねないスレスレの色を大胆に使ってくることなんですね。そのことで、画面に強烈な色彩の対立感が生まれる。

 その一方でマリカの回想シーンでアップになった顔から色が抜かれていたのは、後の作品での演出を思い起こさせる展開、でありました。ここまで来ると「絶対少年」まではあと少し。

 そしてここで初めて、アスミの回想シーンで「黄色い空に紫の雲」なんてとんでもない配色が登場する。ここで約束事をあえて破ってみたわけですね。って、私が勝手に決めつけとるだけだけど(^^;

 いまさらですけど、マリカの黄緑の髪の毛に赤とオレンジの髪留め、って結構いいですね。実に一瀬さんらしい個性的な配色。
posted by てんちょ at 03:36| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 色彩設計・一瀬美代子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月05日

ふたつのスピカ(HV版)第17話「サバイバル訓練」

 今回見ていて感じたのですが、なかなか色彩設計に注意を向け続けるのが難しい。ひとつには、ストーリーが牽引力があるのでつい色のことを忘れてしまうこと。そしてもうひとつには、やや個性的とはいえ、ストーリーを押しのけて前面に出てくるほどまだ色彩が強烈ではないということに尽きるのかもしれません。

 今回も、結局印象的な一瀬色と言えたのは服とキャラクターの髪の毛や目の色などの配色ぐらい。それこそありとあらゆるものが一瀬色に染め上げられていくのは、やはりこの後のことであるようです。

 今の一瀬さんなら、今回登場した緊急脱出ポッドとかは、もっとすごい色にするんじゃないかと思いますよ。意外とポッド内部も大人しいし。赤と青のランプが重要な意味を持つわけだから、もっと工夫の余地はあるような気もしました。

 もちろん、過去の作品について現在の視点からああだこうだいうのはルール違反ということは了解してるのですが、ことこの作品については、意味があると思う。だって、途中までしかアニメ化されていないわけで。つい先日原作はとうとう完結しました。となると、当然続編を考えることも視野に入れていいことになる。

 今、この作品を一瀬さんが手がけるとしたらどういうことになるか?これは当然一瀬さんとしても考えないわけにはいかないでしょう。

 どうやらこの作品が一瀬色の出発点という見立てはそれほどトンチンカンではないんじゃないかという気がしてきました。

 それにしても色の切り替えはなかなか巧妙で、今回ちらと一瞬だけ出てくる過去シーンでは、色の使い方が全然違うのがよく分かる。アスミの服とか帽子の色がもっと彩度が低くて普通の色合い。

 あ、そうそう。アスミがキャンプを張るシーンで、後の「絶対少年」ほど大胆ではないけど、色をかなり抜いた画面が印象的でした。
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2009年10月29日

ふたつのスピカ第16話(HV版)「アスミの桜」

 本当に久々に新規カテゴリーを立てます。いや、それぐらいびっくりしたから。今までほとんど書いてなかった「ふたつのスピカ」ですが、ちょうどよい機会なので、これから毎週書いてみることにします。て、もうあと4回しかないのか(^^;

 一瀬さんの追っかけもそれなりに進めてきましたけど、ずっと気になってたのは「そもそも一瀬色が確立されたのはいつなのだろう」ということ。いや、知り合いなんだから本人に直接聞けばいいじゃないか、と言われればそれはまあそうなんだけど。こういうのって、過去に聞いた経験からすると、当の本人は実はよくわかっていなかったりするのですよ。むろん、意識的にやってる人もいますけどね。

 んで、この作品も服とか髪の毛の色とか、眼の色とかすごいなあ、と思いながら見ていたんですよ、ここまでは。確かに日本のアニメでは、キャラクターを区別しやすくするために髪の毛にかなり非常識な色を使うんですけど。一瀬さんみたいに目に痛いほど明るい黄緑色とか使いませんよね、やっぱ。宇宙学校の制服とか体操服とか、クリーム色とオレンジの独特の組み合わせが「あ、一瀬さんだ」とすぐ分かる。

 だから、6年も前の作品だけど、もう一瀬カラーは確立されてたんだとばかり思っていたんですよ。さすがに「くじびきアンバランス」とか「デルトラクエスト」ほど強烈な自己主張はしてないけど。一瀬作品としての最高傑作はやはり「デルトラクエスト」でしょうね。あれはもう全編にわたって一瀬配色が強大な存在感を見せていたから。髪は紫、雨は赤!

 そして、それらの原点にあるのが「夜間配色」が発明された「絶対少年」で。なるほど、確かに「ふたつのスピカ」では、夜のシーンであれほど大胆なモノトーンは使用していません。それでも小道具の配色は要所要所で実に一瀬さんらしくて。ああ、やっぱり違うなあと思っていたのですよ。

 ただ、宇宙学校の現在エピソードに比べて、過去エピソードがなんとなくつまらないのはなぜだろう、とずっと引っかかっていました。まあ気付いてみればなんでこんな簡単なことが分からなかったんだ、という話ですが。過去エピソードの配色は一瀬色じゃない!ごく普通の配色。だからなんとなく物足りなかったのか。

 ひょっとして一瀬カラーは、過去と現在をくっきり区別するために、この時作り出されたものだったのでは、と推察するんですがいかがでしょうか。もう一度さらに過去の作品である「ヨコハマ買い出し紀行」とかチェックしてみないとなんともいえませんが。少なくとも過去の初見時には、あの作品の色はまったく頭に引っかかっていないのですよ。むしろ、なんかすごく淡い色だった記憶がある。

 もしそうだとしたら、その後の展開がすべて腑に落ちるんだけど。まあ、もうあと4話、注意してみていくほかないですね。少なくとも次回予告に出てきた現在シーンとは配色が本当にまったく違う。

 あ、ところでぜんぜん一瀬さんとは関係ないですけど、もうひとつ気がついたことをば。ライオンさん=子安武人が「やあ、おちびちゃん」と言ってる台詞というのは、子安武人声のオオマさんがたこルカに「やあ、かわいい子ダコちゃん」と言ってる設定の元ネタだったんですね。
posted by てんちょ at 03:20| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 色彩設計・一瀬美代子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする