2017年08月17日

「18if」#6

 いや、学校でイジメられるオタク少女、なんてネタはみんなドン引きするからやめた方がいい。イジメネタは嫌われるからなあ。みんな自分のことを思い出して鬱になるので。

 

 それでいて、なんか70年代アニメのパロディみたいな展開、誰が喜ぶんだろう。今回のヒロインの子、ノリノリで昔のアニメのコスプレしてましたけど、わかんないんじゃないか。こういう雑な「宇宙空間で敵を一掃ビーム」とか、今は演出としてもかなり恥ずかしいので、あまり採用されないと思う。

 まあ、イケメンにやさしくされてコロッといってるあたりのチョロさは、いかにもな展開で大笑いしましたけど。確かにオタク女子の思考回路としてはこうなりますよねえ。イケメンが正義。まあ、最初に出てきた「少年陰陽師」みたいな展開は、いかにもらしくって良かったんですが、その後ほとんど伏線になっていないあたりがなんとも。

 というわけで今回もかなり雑です。ていうか、まあなんとか解決した後で「いや、それじゃ解決しとらんだろ」というED後のミもフタもない展開はなんだったんだろう。オチとしてもほとんど意味不明。
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2017年08月15日

「プリンセス・プリンシパル」#6

 今までとかなり毛色の違う、動きの少ない苦いエピソード。「NOIR」で言えば「地獄の季節」みたいな感じですかね。内容的には番外編、ただ、今後への伏線とはなって行きそう。特にガゼルのキャラがようやく前面に出きた感じ。



 こういう「スパイの辛さ」を感じる日常エピソードはどこかに入るとは思っていたんですが、その主役がドロシーで、こういう場面で組まれてくるとはちょっと意外でした。前回がやたら派手なアクションエピソードだっただけにね。しかしみんな父親には恵まれてないのね。

 それでいて、ほとんど出番のないはずの他メンバーも、意外な形で重要なエピソードがさりげに明かされるあたり、いかにもこのシリーズらしいと思います。

 ちせとアンジェの過去がかなり異常であるだけに、逆にドロシーの過去がこれだけ「普通の平民」であったのには驚かされます。まあ、だからこそ背伸びしてチームのリーダーとかお色気要因とか買って出ているんでしょうね。キャラの肉付けとしては重要なエピソードと言えます。ただ、この作品、全部で12話しかないわけで…… 虫食いエピソードの効果がこれで出てくるでしょうか。

 徐々にディスクセールスも上向いているようで、2クール目を目指すか、それともあえて視聴者の想像に委ねるか。そういう部分も含めて、注目となって行きそうですね。

 そして次回は、エピソード16。またちょっと遡ります。毒ガステロ犯との闘いということで、またもや大仕掛けとなりそう。「NOIR」で言えば、後半のギリシア悲劇めいた展開がかなり間延びしたので、もしもあれがシャッフルされていたら、大分印象が変わっていただろうなとは思うのですよね。そういう意味でも、クライマックス展開がいつ立ち現われるかも含めて、なかなか目を離せません。案外最終話は、エピソード0かエピソード3だったりして、なんて思ったりするんですが。
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2017年08月14日

「メイド・イン・アビス」#6

 今回は、監視基地を舞台にして、ほとんど動かないエピソード。従って空間の膨らみを音で表現する演出の出番はほとんどないところですが…… しかしここに現れたのが異様極まる基地の長・オーゼン。必ずしも悪役とは言い切れないのですが、どこか異様で強烈な印象を与えるキャラクター。この声づくりがなんとも凝っておりました。



 これは演出的にもむずかしかったろうなあ。おっかないけどいい人、というガンコオヤジみたいなキャラでしたら既にいっぱいあり、定型化されてますが、ラスボスか怪物のようにしか見えないけど、親切な一面もあって、どう接すればいいか困惑するようなキャラクターという。

 ここに大御所・大原さやかを据えたのは大正解。あの「ツバサ・クロニクル」の次元の魔女・壱原侑子役ですね。最近では「シドニア」の仮面の艦長とかやってるので「ああいう感じか」とまさに納得。ただ、オーゼンは、ただカリスマで一物あるタイプというだけじゃなくて、本当に何考えてるかわからない怖さ、それもひょっとしたら人ですらないのではと思わせる強烈な異物感を出さなければならない。それを見事なまでの説得力で見せ切ってしまった大原さやかはさすが。

 音響演出的には、ブーンという感じの不穏なノイズ音とデロデロした不気味な音楽、あまりメロディらしくない単調なサウンドが巧妙に組み合わされて、これがなんとも不安をかきたてる旋律となっているわけ。冒険しない今回も、やはりサウンドで見せる演出は健在でした。さすがやなあ。

 とはいえ、男の娘でメイドな弟子・マルルクにはとても慕われていて、そのあたりの人間関係も説得力のあるものにしなければならない。この構図は実に巧妙でした。そういうやさしい一面も、大原オーゼンはちゃんと表現できているのですよね。本当にお見事でした。拍手。来週も出るわけで。いや楽しみだ。 
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2017年08月13日

「サクラクエスト」#19

 いよいよラストが近づき、間野山に残るメンバーと去るメンバーに分かれそう、というチーム離散の予感を感じさせるエピソードでした。



 まあ、実際問題として、「いろは」とかの結末を考えても、コミュニティは維持されたまま終わることはないわけで。一同の離散で物語も完結する、というのがPAらしいリアリズムですよね。物語の結末というのはそういうものだろう、と。むろん、近年は終わらないコンテンツ化が進んでおりますが、そういうキャラに寄り掛かった商法はダメだと結構真面目。まあそうでなければ、ここまでリアル系の地域起こし哀歌にはなりませんよね。

 もう早苗はここに根を下ろすことを決めたわけで。おそらく、もともと間野山住民の凛々子と真希が去ることになるんではないかな。しおりは地元命の子だから、たぶんこのまま。由乃はさてどうするか…… 今までのPAパターンだと、早苗に後継を頼んで、普通に就職しに東京に戻る…… でもそれだと「いろは」とあんまり変わらない。たぶん国王は退任するけど、隣町で起業するとか……

 そういう展開が少しずつ見えてきました。さてどういう形で着地するか。そういう部分も含めて注視していきたいと思います。結構サンダルさんがオチ要因になりそうな予感が。
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2017年08月12日

「18if」#5

 あー忘れてた。今週もなんかモヤモヤしてたなあ。



 人気スケーターの少女が、普通の青春を謳歌したくて、夢の世界に閉じこもる話。なんかここんところは、かなり見たことのあるような話ばかりでなんだかなあでしたよ。もうちょっとひねってくれた方がうれしい。

 あと、このオチは割とよくあるものである上に、じゃあこれ今何時代よということになってしまうので、結構破綻してる。それと、あまり後味がよくないですね。

 スケーターではなくて、バレーダンサーとかだと、昔の少女マンガでよくあった気がするし。あと、ここ最近のエピソードは、結局魔女騒動自体がまったく解決していない気がするんだけど、どうだろうか。主人公が女性から見た王子様に描かれすぎで、もはや主人公ですらなく、エピソードの繋ぎ役でしかない気がするんだけど。

 しかしこれ、売上が不安だわ…… さすがに森本晃司監督分は面白いだろうと期待してますが、そこまでもつかどうか。ちょっぴり不安。
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2017年08月08日

「プリンセス・プリンシパル」#5

 今回が5話目なのですが、エピソード7。前回から微妙に遡った時系列となります。エピソード3だとばかり思い込んでいたので、ちょっとぴっくり。



 サムライ娘・ちせの合流は結構遅かったということですね。そして前回4話で示されたのがcase9ですから、さほど時間が経っていない段階でのお話。今回はちせ合流ということで、この世界での日本の姿を示すものとなるのですが、使節団の大半がチョンマゲで、和服の上に背広を羽織のように着込んだケッタイないでたち。ひょっとしてこの世界の日本は公武合体で侍が生き残ったのでは……と思ったりもしたんですが、「幕府の亡霊」とか言ってますから、やはり明治維新はあった模様。

 おそらく堀川公は、岩倉使節団になぞらえたものでは、と指摘している人がいてなるほどと納得しましたよ。つまり戊辰戦争の直後、明治新政府は出来立てのホヤホヤなのですね。そしてエピソード9では堀川公はマゲを切って背広の洋装をしていますから、まさにちょうど過渡期。なかなか細かいなあ。どこまで見ている人に通じるか、ですが、ここでもシャッフルが生きている。

 今回は単体のエピソードでも実に完成度が高く、走る列車を飛び移りながらの刀剣と銃を交えた派手なアクションの連鎖。そして苦みのこもったハードボイルドな結末。これぞ「NOIR」ですよ!父さん。
 アクションシーンで梶浦節炸裂のよく歌詞がわからない声楽が鳴り響いているのもいい。ああこういうのが見たかったんだよなあと本当感慨深かった。剣戟シーンでの刀の重みを感じるやり取りも実に良かった。手描きのアニメならではですよね。
 なんか本気でディスク買おうか迷い始めてる。まあこの先の展開次第ではありますが、少なくともこのエピソードは確保したい感じ。「NOIR」で言えば3〜4話というところですね。「暗殺遊戯」と「迷い猫」はシングルカットでも楽しめる好篇でしたから。

 アクションにツッコミ所満載と言ってる人はいますが、それは我らが真下ブランドでも同じことでして、リアリティよりも映像的カタルシスを優先させる姿勢こそが映像表現の妙味で、面白いんですよね。それこそがアニメならではの面白さなんだと思う。

 そして次回は大半の予想を覆してなんとcase18! さてさてどうなりますことか。間を開けてランダムにエピソードを積んでくるあたりがポイントですね。空いている部分に何があったかと考えずにはいられないわけで、なるほど、うまいというほかない。次回も楽しみです。
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2017年08月07日

「メイドインアビス」#5

 まだまだアニメの演出でできることってあるんだなあと思います。それなりのスピーカーをお持ちの方は、ぜひとも立体音響を体感してください。これが劇場版ではなくて、テレビアニメというのがなんとも豪華すぎる。



 特に今回の目玉、火葬砲の発射シーンのサウンドがいやはや実に凝っていることといったら、本当に感心しました。空気を貫いていく感じ、音によって表現される奥行きの表現は実に見事というほかありません。あとは逆さ森で次々と木々の間を突っ切って飛び渡っていく時の空気を切る音とか、本当に凝っていましたし。割とありきたりの音響でごまかす風潮が続いている中にあって、声優以外の音響づくりにここまで凝った作品はなかなかなかったと思います。Fateとかのバトル作品でもここまで凝ってはいない。それはたぶん、この作品が極めてシンプルな異世界冒険活劇だと最初から分かっているからなんでしょうね。

 いろいろなキャラと要素をぶちこんでなんだかよくわからないラブコメに堕してしまっている作品が大半の中にあって、キャラクターも設定も極限まで絞り、ただひたすら降りていく異世界冒険ものとしたこの作品は、本当に今時珍しいシンプルさ。でも「ああ、冒険ものって楽しかったなあ」と初期宮崎作品を初めて観た時の感動を思い出させてくれました。

 しかも、みんな言ってますが、派手なアクションシーンではなくて、レグの腕を水平に伸ばして切り立った谷を渡るロープウエイ的な場面とかで、結構ジーンとくるのが面白いですよね。いかにそういうシンプルな作品がなくなってしまったかということでもあります。現在はゲームの方でも、やたらパーティを増やした書き割り的RPGばかりがもてはやされてますからねえ。凝るべきは世界の作り込みの方だろうに。

 その一方で、強くてまっすぐなレグといい加減に見えて精神は強靭なリコのコンビはキャラ設定としてもなかなかよく考えられている。キャラクターというのは、ツンデレとか熱血脳筋とか、パラメーターを一方向に振り切った記号として見せるのではなくて、その世界を魅力的に表現するためにベストな形というのがあるはずなのですよね。

 本当、この作品もそうですが、今期はスロースタートながら尻上がりに評価を高めていく作品が多くて驚きます。それはそれでもうけた気分になるからうれしいんですが。「正解するカド」みたいにラストで大コケするよりはよっぽどマシで。かといって、1話斬りした作品も今は面白くなっているかも……と思うかというと、それはあんまり感じることがありませんで。やっぱり地味な作品でも、最初から「これは見なくては」と思うオーラというのは、違って見えるものですよね。
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2017年08月06日

「サクラクエスト」#18

 どうもいまいちはじけない本作ですが、個人的にはすごく評価してます。地域起こしの難しさという点では、PAが語ると本当にリアリティがあって、富山に現在の拠点を確立するまでには、実際にこうしたあれこれでつまづいたんだろうなあと天を仰ぎたくなります。



 だから、プロデューサーが「毎回脚本にはすごい時間をかけて練った」と自慢しても、「それでこれか」と視聴者に叩かれる羽目になってしまっているわけですが。つまりみんな地域に根を下ろす大変さは骨身に染みて分かっているので「いや、こんなにうまくいくわけがない、あのエピソードも入れるべきだ」みたいになって、著しくカタルシスに欠けるストーリーになってしまったと。それはそれで苦みも味となっていて好きなんですが。

 今回の話なんて、珍しく死が描かれていて、視聴者を驚かせたわけなんですが、実はこういう死は地方にはいっぱい転がってる。だってみんな年寄りだから(^^; 決しておとぎ話とせず、教授たちの独立闘争にも、かなり現実的な落としどころを示して見せたのはとても良かったと思います。大臣チームもみんなそれぞれの持ち味を生かして、解決策を導き出しているし。練り上げた脚本の面白さというのは嘘ではないわけです。

 ただ、ここまで来てようやくクエスト最初の成果というのはいかにも腰が重すぎる。祭りを再開するための三種の神器を集めよう、という至上命題は、かなり最初の方で提示しておくべきだったんじゃなかろうか。それで、このエピソードを1クール目のクライマックス、13話あたりに持って来れば、もっと全体に盛り上がったんじゃないですかね。

 個々のエピソードの脚本は確かによくできてる。でもシリーズ構成にはもう少し考える余地があったんじゃないか、というのが私の意見。もったいないです。本当によくできているだけに。せめて結末は、カタルシスのあるものにしてほしいなあ。
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2017年08月05日

「ゲーマーズ!」#4

 さてこの作品、どれほど売れることになるんだろうか。前期は3桁の惨敗作品がゴロゴロ出て頭抱えました。「正解するカド」みたいに結末部で大コケした例もあれば、「アリスと蔵六」みたいに、いまいち盛り上がらない第二部で切らざるを得なかったことで弾けそびれた例もあって。

 それから見ると、今期は比較的粒がそろっていて、見ている作品の中では大コケは少なそう。「セントール」は視聴止めましたが、あれは本当に超大コケしそうで……

 

 こちらは、ラノベ原作なのに先が読めない珍しい展開。前回は珍しい引きのオチでしたが、なんと今回にストーリーはつながっておらず、番外編的なエピソードが放り込まれているという。

 番外編といいましても、本来のメインヒロインがさっぱり本筋に絡んでこない変なキャラとなってしまったため、まとめて描いておこうというものらしい。ちなみに、この先もメインヒロイン、出番はないそうです。ご愁傷様。主人公に視界の外扱いされて石化、さらに崩れて砂と化し、主人公に踏まれるという珍しいヒロインになってましたね、この人(笑)

 そんな彼女の残念化した日々を見せようという展開のため、本当に久しぶりにゲーム部の先輩方も出てましたね。この先はもう出てこないんでしょうけど。いやはや、変な作品です本当。そして今後、このメインヒロインさんにはほとんど出番はないそうです。嗚呼… ていうかイカちゃんは怒っていい(^^;
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2017年08月02日

「18if」#4

 ああ、なんかトマトカレーが食いたくなってしまった。カレー好きなんですが、うちの家族が「しょっぱいのイヤ」というからなかなか作れないんですよねえ。あと、煮たトマトはすっぱいからイヤなんだそうな。困った困った。本当は加熱したトマト料理、コクが出て好きなんですが。



 さて今回は女性監督ということで、めずらしく「らしい」作品になりました。最近は女性監督でも普通にエンタメに徹した作品が多くて、こういう風に女性性を強調した作風は結構珍しくなりました。確かにこういう競作シリーズの時は効果的で、うまいセレクトかもしれない。

 男の側からすれば「やせてる女が好き」というのにはさほど意味はなくて、たぶん今回の主人公のモデルの子も実際ぜんぜん太ってなんかいない。だから男は「気にすんな」と軽く言いがちなんですが、そういうもんではないらしい。自分の母親とか見ていると、際限なく太った時の反面教師としての恐怖感があって、絶対甘言には乗るまいぞと思うものらしい。これはある意味で女の意地みたいですから、男性諸君、彼女に無責任なこと言うのはやめましょうね(^^; たぶんボコられる。

 そういう意味では、空腹のあまり、深夜に無意識のうちに食べては吐く行動が止められなくなった少女が魔女化するというのは、結構切実な傾向かもしれない。しかも職場はOLではなくて、喫茶店で、自分が作るカレーが評判メニューと化してしまっているという。それは地獄だ。しかも例の猫博士が常連さんになって毎日のようにお代わりしに来るという。客じゃなかったら殴られてるな、これ(^^;

 そういう意味で言うと、ダイエットヒステリー状態の女性をどうやって正気に戻すかというと結構難しくて、そこは天然タラシの主人公、こういう「ひとくちだけ笑顔で食べてみようよ」というのはいいかもしれない。自分が食べられなくても「作った人が笑顔で食べてくれるならいい」とか思えますしね。

 全体として、これはなかなか面白い展開でした。もはや「魔女ってなんだ」という感じになりつつありますが。そもそもどうやったら解決なんだっけとか疑問が生じつつある。猫博士、実は何も考えてないんとちゃうかとか。まあ、オムニバスアニメだと割り切るとこれはこれで楽しいのでこの先も見ますけどね。
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2017年08月01日

「プリンセス・プリンシパル」#4

 この作品の魅力のひとつは、ランダムに展開されるエピソード。こういうのは別に新しいことではなくて「ハルヒ」とかでも行われていたことではありますが、ことこの作品に関しては、ミステリ的な味わいが増すという点で絶品の演出といえるでしょう。



 ここまでの展開は 13、1、2という展開。最初が奇手なだけで、後は順繰りなのかと思わせておいて、実は今回はなんとエピソード9!いやあ、予想を裏切ってくれますね。そして実際にこれはただのデタラメじゃなくて、この順序で見ることで、このチームの各メンバーの微妙な立ち位置、必ずしも一枚岩ではないそれぞれの思惑が見えてくる仕掛け。そしてこの過酷なもうひとつの冷戦世界の仕掛けも徐々にわかってくるというわけ。

 今回は作品世界を支えるキーアイテムというべきケイパーライトの技術争奪戦。そしてそこに、謎のニンジャ娘ちせと日本の情報戦略が絡んでくるという仕掛け。このあたりは、どうやら次回のちせ加入エピソードでさらに詳しく語られることになるはず。

 それにしてもこの作品、一話ではここまでとは思いませんでした。もっとチャラい作品だとばかり。非常に綿密に伏線が組み立てられていて、無駄な捨てエピソードとか日常描写かと思われるようなことも、ずっと後になってあああれが伏線かと唸らされる。今回で言えば、チームの尾行訓練が最初の方で出てきますが、これは素人であるプリンセスとベアトがちゃんと訓練を重ねていることを見せつつ(プリンセスは素人ではない可能性もありますが)、後半の潜入シーンでちゃんと生かしてる。こういうのがスパイドラマならではのミステリ描写の妙味ですよね。

 こういう小粋さ、やっぱり絶品。いやーこの先も楽しみです。
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2017年07月30日

「メイド・イン・アビス」#4

 ややモヤモヤしながらここまで観続けてきたんですが、さあ出発という段になると俄然盛り上がってくるのは素晴らしいかもしれない。やや段取りが長すぎた気がしないでもないのですが、しかし王道は王道。



 何に感動したって、最近ここまでスケールの大きい音づくりをやってのけた作品はちょっと見た記憶がない。いちおう、5.1chに振り分けて聞いているんですが、たいていの作品は、アナログステレオとどこが違うねんというレベルの平板な音づくりしかしてない。

 ノイズ音もBGMも、あちこちから振り分けて音が聞こえてきて、それが結果として階層世界のスケールの壮大さを感じさせるものになってる。ある意味、ものすごくシンプルな冒険物語で、異世界を旅する不安と好奇心がひしひしと伝わってくるのが本当に素晴らしい。

 ガコーンとかズズーンとかいう重低音を効果的に聞かせて、空間の広がりを感じさせるのですよね。これほど「感じる」作品は久しくなかった気がする。この作品はなるべく、昼間にスピーカーで視聴しよう。リアルタイムだと近所迷惑だからね(^^;
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2017年07月29日

「ゲーマーズ!」#3

 本当、まったく期待していなかったんですが、尻上がりに面白くなってる。こういうのがあるから、とりあえず第一話は興味と関係なくひとまず見られるだけ見るかとなるわけで。ただ、テンプレハーレムものとか、100%女子向け、見て無い作品の続編は無条件で切りますが。そんな中にあって、今時ラノベでここまで風変りな展開てできるものなんですねえ。



 大半のラノベ作品は、テンプレートを逸脱することを一切許されないそうですが、たまにこういう暴投気味の作品が出てくれるのが面白い。というか、そもそもアニメでは、「のうコメ」とか悪意を持ってテンプレートを揶揄した作品が先にアニメになって、売れてはいたかもだけど、正常な神経では見るに耐えないほどのテンプレ爆走作品が今頃になって撃つ弾がなくなってアニメ化されてるわけですよね。当然炎上してるし、見る気なんて1ミリもないですけど。

 まあこの作品の場合、第一話だけ見た人は、よくある部活ものだと思ってしまったやろなあ。まさかまさか本当にゲーム部はこの先もまったく出てこないのか! 今回は珍しく記憶喪失君が再登場してましたけど。そしてメインヒロインがまったく主人公の視野に入らずストーカー化してしまい、主人公の周辺の人間関係がどこの実話雑誌かと思うようなドロドロの錯綜した構図になっていくという。もはやゲームもラブコメも関係ない! というかこれ何なんだ(^^;

 面白いのは、もてまくるのは主人公ではなく、その相方であるイケメンの方ということ。だれか指摘してましたけど、実はハーレムテンプレートが確立される前の70〜80年代はむしろ主人公はモテなくて、参謀役というべきイケメンの相方がやたらもてたと。ああ、言われてみれば確かに。当時ハーレムなんて概念はないから、そんな見方はしていなかったけど、現在から思い返してみれば確かにそうなのですよね。

 ただ、当時の作品は、何か目的があったはずで。全国大会に行くとか廃部を食い止めるとか。こいつら部活ですらなく、目的もないのに、ひたすら人間関係は混沌化していくという、ある意味スゴいな。こういうなんの主軸もないまま読者を引っ張っていけるというのは、大した才能なのかもしれない。

 今期はイマイチ斬る作品が多かったんですが、残した作品はどれも案外いい。ある意味理想かも。見る作品
は少なくてハズレはないという。
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2017年07月28日

「18if」#3

 おお、これのこと忘れてた。今回もまたガラリと雰囲気が変わります。変わりすぎ。



 今回はえらく白っぽい画面で、主人公はほとんど狂言回しに近いぐらいの立ち位置。とにかくかなりぱっさり説明が省かれているので、内容を理解するのは結構骨。おそらくは、難病持ちの少女が、待望の高校デビューを果たしたけど、すぐに病に倒れ、学校生活をエンジョイできなかった無念を抱えたまま、内世界に生きているという状態。そこに入り込んだ主人公と初めての恋をして……

 とまあおそらくはそれだけ。主人公はほとんど能動的に動かないので、結局何も解決せず、切なさだけが残るという展開。これ、面白いんだけど、楽しめる人は限られるだろうなあ。そもそも主人公が同一人物に見えないというのはやりすぎで、もう少し各エピソードに森本晃司が介入してもよかった。

 まあそのあたりのつじつま合わせは本人エピソードでやってくるんでしょうけど。たぶん、海外で売る気満々なんだろうし、国内のディスクセールスが惨敗でもあまり気にしないんでしょうけど、はじめてのテレビシリーズなんだし、もう少し本気を見せてもバチは当たらなかったんじゃないかなあ。
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2017年07月26日

「アクションヒロイン・チアフルーツ」#1〜3

 なんか特撮モノへの本気だけはあるんだけど、その方向性はうまく回ってくれるかどうかは未知数。



 とはいえオリジナル作品ではあるので。「サクラクエスト」が、これだけ地域起こしのむずかしさを延々と描いている中にあって、パクりもの特撮ご当地ヒーローでテコ入れはできるのか? まあ、特撮は本気で好きなのね、とは思いますが。

 「サクラクエスト」と違って、コピーショーだけでいきなり100万円を荒稼ぎしたり、どういうことやねんと思っていたんですが、なるほど、版元から訴えられるとかそういう路線で行くのね。それはそれで生臭くて面白いけど。美少女アイドル路線と錯覚させておいて、ひたすら金金で行くというのはある意味新しいかもしれない。100万円も稼いだから、版元も黙認していられなくなったわけでね。

 そういう点では、ちょっと目の付け所は面白い。はたして少女たちはピュアでいられるんかなとちょっと不安にはなりますが(^^; 少々作画的には不安だし、変な演出にテンポを崩される場面もありますが、ひとまず注目すべきポイントがいろいろとあるのは確か。まあしばらく様子見かな。
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2017年07月25日

「プリンセス・プリンシパル」#3

 さてこの作品どのくらいヒットするかなあ。ヒットしてほしい。こういう野心作がなかなか通りにくいご時世だけに。



 そして今回は前回に引き続いて普通に過去ストーリーが続いてました。さてどういう風に展開することになるか。まあ日本人ニンジャ娘がまだ未参加ですから、チームが固まるまではこのまま行くのかな。そして今回は、王女の側近、ベアトリスがチームに心預けるに至る経緯の物語。

 確かに王女は王女で野望があるとはいえ、側近少女の思惑は別なわけで、第一話のように信頼感あるチームプレイが流れるように成し遂げられるためには、それなりの段階が必要となるはず。そういう意味で、非常にきっちりとツボを押さえてくるこの脚本は大いに信頼できるものと言えます。

 確かに第一話で自在にボイスチェンジしてましたけど、ああそういう過去があったのか。貴族社会がマッドサイエンスに席巻されるとどうなるか、という、ある意味では非常に興味深いパラレルワールド実験。きちんと大元の設定を踏まえつつ、それがひとつひとつ、エピソードの伏線としても機能しているのがすばらしい。最近は、かなりいい加減な脚本も多かっただけに、こういう精緻さはもっと大切にしたい。

 ベアトの声帯模写で危機を回避する場面で、敵もザルではなくて、ひっかけの質問を仕掛けてきて、そこはアンジェの高性能(これも事前に伏線がある)を強調する仕掛けでかわす、という二段階の仕掛けが実に見事でした。こういう丁寧さがみられる脚本は最近少ない。どうしても時間が足りなくてやっつけになってしまうんでしょうが…… 日本アニメの魅力は作画よりも演出と脚本と思っているので、矛盾なく話を繋ぐだけでなく、うまく伏線をリンクさせていくカタルシス、オリジナルならではの醍醐味、もっと見せてほしいものですよね。
 
 それにしても、これだけシリアスな展開の後に、締めは「帰ってきたドラえもん」というのはなんともまた小粋ですなあ。ますます次回が楽しみになってきました。今期のトップはどうやら間違いなくこれになりそうですね。
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2017年07月24日

視聴を断念した今期作品

 さて、今期も1話だけはいっぱい見ましたが、迷う余地すらなかったのはちょっと残念。ちなみに論外とかあまり言いたいこともないとかで、触れてない作品もそれなりにあります。

「異世界食堂」


 ファンタジー世界の住人たちが、洋食屋のメニューをうまいうまいと食ってるだけの話。各国料理マニアとして言わせてもらうと、初めて食べたものが「うまい」と感じることはめったにないはず。異文化の食事は思想が違いすぎて、慣れるまで時間がかかるのが普通。だから、この手のオレら文化万歳作品は、そもそも設定が破綻してる。あと、これストーリーないですね。マジで。

「ナナマルサンバツ」


 高校クイズ研のスポコン的な世界を描くというのはアイデアとして悪くないです。でもみんな指摘している通り、ヒロインが死ぬほど棒ですべてが台無しに。ここまですべてを台無し化している作品もちょっとめずらしい。ちょっと気の毒ですね。他のキャストが。

「時間の支配者」


 設定がかなり破綻してますね。あまりにも混乱したまま制作に突入してしまったせいか、もはやなんだかわからないことになってしまってる。

「ボールルームへようこそ」


 退屈な日常に鬱屈を募らせる平凡な少年が、偶然出会った〇〇に思わぬ才能を見出され……って今期もたくさんあるけど、さすがにここまで同じパターンを繰り返されるとツラい。

「セントールの悩み」


 原作はリュウで読了。なんとなく読み飛ばしてましたけど、それにしてもリュウはこの手の亜種モノが多すぎ。専門誌かいな。コミック版ではあまり気にならなかったんですが、アニメ化されると、ただひたすら設定が延々と積み重ねられていくだけでストーリーはなにもないんだなこの作品、と気付いてしまった。深川芹亜は思ったほどひどくないんですが、なんとなくキャストの間に流れるギスギスした空気が感じられてツラい。

「バチカン奇跡調査室」


 江原正士が久々にメインキャストで出るということで期待してたんだけど、やはり米たにヨシトモのトンチンカンな演出がどうしても生理的に合わない感じ。本当、この人と藤咲淳一はおとなしく蟄居していてほしい。物語の組み立てとかキャラクターの肉付けとか、基礎的な演出部分で明らかに「それは違う」ということをやらかしてくるので。この人は。
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2017年07月23日

「THE REFLECTION」#1

 ま〜た長濱監督が周囲をダマくらかして、変なアニメを作ってしまいましたよ。しかも今回は日米合作でNHKも巻き込まれてる。ご愁傷様。まあ、これだけ大がかりなのにまったく話題になっていない時点でご愁傷様でありますが。



 フルカラーのアメコミ空間をそのままアニメ化したら、きっとオシャレでサイケデリックで、話題騒然な見たこともない作品になるに違いないよ!

 なーんて長濱監督、また吹いたんでしょうなあ。あなた「蟲師」しか成功作ないんだから、変なことやるのはそろそろ止めたほうがいいよいい年して。地道にリアルな質感を積み上げていく堅実さがあったからこそ、「蟲師」は売れたわけであって。「惡の華」がどれほど盛大な大失敗に終わったか、まさか忘れたわけじゃあるまいに。

 アメコミをそのまま動かしてもアニメにはならんということを、いやはやまったくすばらしい説得力をもって示してくれてしまいましたよね。これ、静止画のコマ絵だったら、なかなか緊迫感のあるものになりそうなんだけど、CGのしょぼくてペラい動画になると、本当にもうがっかりするほど安っぽくてダサくなる。思いつきで何かをやることの限界を身を持って示す勇気には、まあ感心しないでもないのですが、それにしても相変わらず冒険しすぎ。

 「惡の華」といいこれといい、テストフィルム作った時点で「撤収〜」となってしかるべきものでした。いったいどういち力が働いて、テレビシリーズにこぎつけてしまったのやら。

 なんかアクション場面もガチャガチャして、やたら空疎だし、なんだなんだ何が起きてるんだ? という風にはまったく観客を引きつけられてない。いきなりコミックブックのヒーローが飛び出して現実のニューヨークを飛び回ってる! すげえぜ! ではなく。なんかやすっぽい書割のミニチュアの中を蠅が飛び回ってるのを延々映してる感じ。しかも潰そうとしてもうまくいかず、蠅がゆうゆうと逃げ回っている感じのイライラ感が満点。本当、誰が得するんだろう、これみて。

 なんか「18if」や「セントール」よりも豪快に大コケしそうな大失敗作が現れてくれたのはありがたいですけど、「18if」のファンとしては。もちろんみません。やっぱりなあ。しかしこれ誰が見るんだろうか。よほどなアメコミファンでも逆に怒り出して観ないと思うぞ。
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2017年07月22日

「ゲーマーズ!」#2

 先日も言いました通り、完全に暇つぶし、木曜日は何も見るものがないから選んだのですよね。しかしちょっとこの展開は大いに予想外でした。



 いくらもったいぶっても、主人公、ゲーム部に入るんだろうと思ってましたよ。え、まさか。あのエキセントリックで強烈なゲーム部の先輩たちも、記憶喪失に悩むコイン落としの美少年ももう出てこないの? なんともったいない。

 実際、OPが今回から導入されたのですが、メインキャラクターは富永利行演じるイケメンと、るみるみさん演じるアホっぽい彼女の方らしい。るみるみさん、妙にアホキャラ多いなあ。ゲーム部では、金髪マドンナだけがメインになると。

 なんか特に展開もないまま唐突にマドンナが一方的に冴えない主人公に恋心を募らせて壊れていく展開に困惑している人が多かったです。まあそれもわからないではないんですが、おそらく自分の容姿に絶対の自信があるタイプの人間にとって、大したことないと嵩をくくっていた相手からあっさりフラれると「ひょっとしたらすごい子なんじゃないか」と急に評価が高くなって、なんとか自分のものにしたいという欲望が高まると。そういう意味ではとてもうまい。

 しかし、これでこの作品がいったいどこを目指しているのやらさっぱりわからなくなりました。テンプレート全盛のラノベ界でも時々こういう作品は出るんですねえ。木曜日、ちょっと楽しみです。
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2017年07月21日

「NEW GAME!!」#2

 なかなかシビアなエピソード。新人とあこがれの先輩の蜜月も長くは続かなくて、気が付けばライバル同士という厳しい世界。実際にこういう話はあるあるなので、心をえぐられた人も多かったようで。



 確かにねえ。第二シーズンになってちょっと能天気な日常お仕事アニメで済まない方向にシフトしてきたようで、実はちょっとこの2話になってこのシリーズのことを見直した。第一シーズンはそこそこヒットしたみたいですが、「未確認」ほどの奇跡は起きていなくて、この監督さんに求めたものはもっと大きいとちょっとがっかりしていた次第。

 そこから考えると、こういうシビアさを世界観を壊さない範囲で巧妙に仕立ててくる職人的な演出のうまさは、さすが藤原監督という感じではあります。それにラストの着地点がなかなかうまくて、結構さわやかに観終えることができているし。

 それよりもなによりも、ゲームのキャラクターデザインというのがどのようにしてできるのか、ストーリーがほとんどない、ぼんやりとした世界観だけで、どのようにしてキャラクターを作りこんでいくのか、という展開を一目でわからせた功績は見事でした。ああ、そういうことか。と誰もが膝を打ったはずです。

 素人だと八神の最初のキャラクターデザインでも何も問題がないと思えたはずで、社長は何を求めていたのかが、まったく見えなかったはず。つまり視聴者にも正解が分からない状態で二度目のプレゼンを迎えたわけで、しかしほんの簡単なデッサン絵数枚で「ああ、そういうことか」と瞬時に理解させたセンスの良さは讃えられてしかるべきもの。これぞアニメ演出というものですよね。あまり期待してなかったんですが、この作品、むしろ今期の方が期待度が高まってきたかも。
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2017年07月20日

「18if」#2

 毎回監督を変えるというのはこういう意味だったのか…… なるほど。主人公と夢というコンセプトだけが共通していて、ストーリーのタッチはもちろん、主人公の性格すらかなり違うという。



1話はかなりのんびりしたファンタジー調コメディだったのですが、こちらはかなりガチのスプラッタホラー。そりゃあ最初に字幕で「残酷なシーンがあります」と出るわね。というか、ほとんど全編「残酷なシーン」しかなかった(笑)

 主人公は積極的に復讐に加担するとか、結構1話と別人ぽい。それでも、全体としては1話とつながった話になっているのは、「夢から出られない」というコンセプトがあればこそですよね。

 ただ、このターゲットになって惨殺される連中が「密室殺人を仕掛けた」というんだけど、その密室の作り方がぜんぜん出てこないのって脚本としてダメと違いますかね。ミステリの後ろめたさを突いてくる「虚無への供物」的な方向を狙った方がずっと面白かったと思うが。

 まあ、こういうスタイルである以上、エピソードごとの出来不出来はかなり変動しそうなので、まあ様子見かな。月曜日見るものはこれしかないし。しかし、これ売れないよなあ、きっと。こちらが心配することじゃないが。
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2017年07月18日

「プリンセス・プリンシパル」#2

 正直、1話より面白かったです。小道具の使い方がすごくうまい。やっぱスパイものは小道具が命ですよね。



 プリンセスがスパイ、というだけで大ネタのアイデアと思うので、まさかチーム結成の経緯を丁寧に追ってくれるとは思いませんでしたよ。それでその経緯が予想以上に凝ってる。なんか海外では既に検証班が動いてて、さらに驚愕の事実が明らかになってた。チェンジリング作戦ってそういうことか!

 今回が結構すごいのは、アクション場面がまったくないのに、大変な緊迫感を持って見られるということですよね。どこまでが本当なのか、何がウソで何が演技なのか、というあたり、この作品のキモというべきラインでギリギリを攻めてくる演出姿勢に痺れるわけで。

 前回みたいな「NOIR」の亜流っぽいガンアクションよりは、こういう駆け引きと騙し合いこそがスパイものの醍醐味と思うので、ぜひこの路線を貫いてほしいところ。こうなると、チーム未参加のちせのエピソードが次回、ということになるのかな?

 あと、基本デスクワークでしか登場しない大人の内務チームの駆け引きがかいま見えたのも面白い。共和国チームといえど一枚岩ではなくて、一歩間違うと大戦、という緊張感は実際に冷戦時にもあったものなのですよね。そのあたりの世界観もこの先どこまで見せてくれるか楽しみ。国内ではどこまで売れるか未知数ですが、海外ではものすごくヒットしそうなので、この作品成功したかもですね。
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2017年07月17日

「ようこそ実力至上主義の教室へ」#1

 今期最後の新番組がこちら。なんか今期のハズレっぷりを象徴するような作品でしたなあ。担任教師がドヤ顔で「ようこそ実力至上主義の教室へ」と宣言してエンドタイトル、という演出のイタさに頭を抱えましたよ。



 へーえ。ふーんそうですか。授業態度が悪いと生活費が削られると。作者は若者搾取の社会への風刺のつもりなんだろうけど、そもそも高校に入ろうとするとき、そこの運営方針とか先に調べない? とことん秘密主義で隠してるんだとしたら、そんな学校警戒して誰も入らない。刑務所じゃあるまいし。入学後のホームルームで学校の運営方針のパンフが配られ、生徒がみんな「ほぉー」という顔をして聞いていたのにはびっくりしましたよ。いや、じゃあ君らなんのつもりでこの学校選んだのよ。

 生活費として月に10万円振り込まれます、全寮制で外に出てはいけません、でも成績が悪かったり生活態度が悪かったりしたら、その月の振り込みはゼロになります。餓死してください、ちなみにその設定は最初の一か月内緒です、ってたとえ寓話としても、そんな雑な設定信じられるはずがない。

 要するにこれ、殺せんせーの出てこない「暗殺教室」ですね。あっちは似た設定でも非常によく考え抜かれてたということが痛感させられます。こんなもの誰が見るんだろう。ちょっと呆れる。もちろんみません。というわけで、今期の視聴作品は10本ほどになりそう。けっきょくそういうあたりで着地するのかな、またラインナップは改めてご紹介ということで。
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2017年07月16日

「ゲーマーズ!」#1

 あまり期待してなかったんですが、関西毎週木曜日もなんもなしの日々なので。でも意外な展開が待ってました。ちょっと意表突かれたかも。

 

 まあ、この手のオタク部活ものにはかなりウンザリしてたんで、まあダメもとのつもりでエアチェックしてみました。確かに作画はかなり雑。ああ、あまり期待できないなーと思いつつ見始めたわけですが。何の撮り得もないコミュ障の僕に学校のマドンナがお誘いをかけてきて夢のハーレム生活に! という展開になるかと思いきや。なんと主人公は「僕の趣味とは違います」とあっさり断ってしまう。

 あり得ないですよね普通。でも、ゲームをスポーツとしてとらえスポ根的な記録達成に執念を燃やすメンバーの姿を見て「あ、なんか違う」と主人公は引いてしまい、輪に入ることを拒絶してしまう。まあ、それはそれでわからないではない。オタクだからその方面には天才的なセンスがあり……というのともまた違う。あくまで我が道を行くタイプなのですね。

 しかし思いがけず袖にされたヒロインは納得いかず、クラス全員の見ている前で「告白か」と誤解させるような熱烈な勧誘の末にまたしても振られてしまう……って、なんか違うアニメになっとる(笑)泣きながら去っていくヒロインを平然と見送る主人公に、クラス全員の冷たい視線が……

 って、このアニメどうなってしまうんだか。まあひとまず次回も視聴は決定。これで作画がもうちょっと良ければねえ。でも、「このすば」みたいな低予算の味を狙っている可能性もあるので、そこは今後に期待。
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2017年07月15日

「RWBY」#1

 なんか向こうの人たちが、日本アニメの美少女バトルを徹底的に研究して作った、という触れ込みで割と評判がよかった作品。劇場で何回かやってましたね。テレビ放映ということで「じゃあ見てみるか」とチェックしたわけですが。



 実際に見た印象としては「ゲームのムービー画面を延々見ている印象」でしたよ。ちょっと単調だし、キャラクター造形はやっぱりチャラいアメコミ風。そこはまあ仕方ないわけで、文化が混ざり合って新しい何かが生まれていればいいわけですけどね。

 結論から言うと、そこまでのものはないです。ちょっと見ていてつらかった。結局どっちつかずだし、われわれが魅力を感じているのもキャラクターデザインよりはストーリー部分が実は大きいことを痛感しました。

 アクションシーンはそれなりによく研究されてて面白いけど、それだけではダメということですね。ちょっと期待していたので残念。
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