2007年09月30日

DARKER THAN BLACK 黒の契約者第25話

 ああ…そしてこれも終わってしまうのか。秋からが本当にさみしい。しかし、最後には本当に大仕掛けをしてくれるし、とことん終幕まで楽しませてくれました。感謝。

 予想通り、ゲートが何であるのか、契約者が何であるのか、最後まで明かされることはありませんでした。

 「これは始まりでしかない。何十年後、何百年後、いや何千年後に起きる何かのための始まりでしかないの」

 というアンバーの言葉に、またしてもストルガツキーの残響を感じ取ってしまう私ですが。あーここまできたら間違いないな。このセリフこそは、ストルガツキー兄弟の最大テーマであり、さまざまな作品を通して繰り返し繰り返し語られていることですから。まあ、この作品はさすがに商業作品なので「人間には及びもつかない壮大な世界がある」ことをポジティブに見せていますが。ストルガツキー兄弟は「理解できない異質さ」をなんともいえない絶望感とともに見せるんですよ。ところがこれが結果として人類の卑小さを際立たせることで正攻法では絶対に描き得ない壮大なスケールを作り出すことに成功している。このへん、アメリカSFには絶対描けない世界ですね。

 その割に黒が最後にたどり着く場所が、「エヴァンゲリオン」のテレビ版最終回みたいだ、という人もおられましょうが。そこに自閉するのではなく、それすらも「わけのわからない異質な断片」として見せようとするのが、このアニメのSFマインドにあふれたところ。このスタッフにはぜひ、次回はテッド・チャンの「あなたの人生の物語」でもアニメ化していただきたい…って無理か。

 というか、結構この作品、続編を暗示するような形で余韻を残しながら終わってますね。確かにこのまままだまだ続編ができそう。偶然にもおもしろいことに、「エル・カザド」と同じような終わり方となりました。こちらも見たいですね、続編。まあ何にせよ、番外編が一本残っているわけで。とりあえずこちらを楽しみに待ちましょうか。
posted by てんちょ at 00:51| 大阪 ?J| Comment(2) | TrackBack(0) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月22日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第25話

 ああ、黄が死んでしまった。ということは続編はないんだなあ。それはそれで潔くていいんですが。なんか本当に思いいれたっぷりに、食い入るように見てましたよ。こんなに夢中で見たのは真下作品以外では「絶対少年」以来じゃないだろうか。

 結局のところ、私はスケールの大きなSFに弱いってことですね。SFならなんでもいいわけではなくて、キャラクターデザインが好みじゃないとぜんぜん入れないし。だから「ファンタジックチルドレン」とか「電脳コイル」は全然ダメ。童話っぽい絵がダメなんですよどうも。

 その点、リアルでシリアスキャラクター造形に入念なロケハンを組み合わせた本作品は見事のひとこと。

 今回はついにゲート内部が登場しますが、不条理な出来事はほとんど起こらないのに強烈に異質なムードが漂っていて、演出の見事さに感嘆しました。こういうのが見たかったんだ、ということですね本当。見ていてほれぼれしましたよ。タルコフスキーの「ストーカー」を思い起こした方も多いでしょう。あっちは都市ではなく廃墟ですが。何も無いところをビクビクしながら通り過ぎていくだけなのに、なんか強烈な異質さがピリピリと伝わってくる。

 ストーリー全体のスケールのデカさもまさしく最終回1話前、という感じで、ふたつのゲートを亜空間でつなげて対消滅させるなんぞ、イーガンの「ディアスポラ」か、という世界です。そして、近づいていく黒たちにニヤッと微笑みかける幼女化したアンバー

 まさしく最終回一歩前!次回が気になって眠れません(笑)しかし、最終回のあと未放映の1話があるって…何をやるんだろうな(^^;
posted by てんちょ at 13:54| 大阪 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月14日

DARKER THAN BLACK第23話

 ああ、いったんデータアップしたのに吹っ飛んだ〜しくしく。というわけで、書いたことの要旨を手短に。

 ここから読みきりでなく、ストーリーが続いていくラストエピソード。ああ本当に終わってしまうんだなあと感慨しきりであります。たぶんへブンズゲートについては何もわからずに終わるんでしょうが、「契約者」について謎の一端くらいは示されるでしょうか。DVDオンリーとなるらしい、最終話の中身が気になるところ。

 この作品がタルコフスキーの映画ストーカー」を下敷きにしたものだということはみんな賛成してくれると思うんですが、その原作者であるストルガツキー兄弟の諸作品をも元ネタにしているという私の考えについては、異論のある方も多いでしょうね。どっちにせよ、過去のSF小説を巧妙に組み合わせて斬新な世界を作り上げたスタッフの作戦勝ちなのは間違いないところなのですが。SFファンによるSFファンのための真の深夜アニメ。それだけで十分です。イーガンネタも入っているのは間違いないしね。ここまで詰め込まれたSFネタが生きたのも、入念なロケハンと丁寧な作画のおかげという部分はありますから。

 今週も、本当にいろいろな場面が実によくできている。回想シーンのパイの死のシーン。背後で次から次へと流れていく星で、おびただしい数の契約者が死んでいることを表現してみせる。それと対比するような美咲と李君のデートシーン。本当に平和で淡々とした日常の裏に見える悲しみの交感。そして最後に唐突に出現する「最後の時」。いや、本当にうまい。手堅い演出ですよねえ。

 ただ、個人的には今回気付いたんですけど、「契約者」というのは、実はこれまたストルガツキー兄弟の代表作「蟻塚の中の甲虫」に登場する「遍歴者」からヒントを得たものではないでしょうか。
 「遍歴者」というのは、超古代の謎の存在で、さまざまな惑星に存在の痕跡を残していったけど、何者なのかは誰にもわからないまま。当然、その大量の痕跡は罠とも文明の踏み台ともつかないもので、有用か有害かも意見が分かれるような不可知な代物。人類も、それ以外の異星人も、等しくその存在を前に困惑するほかないのです。

 このアニメの暗示する「訪問者」たちは、ごく最近やって来たようですが、「遍歴者」のアイデアを強く感じさせますね。「理解不可能なまま接触を果たす」というのはストルガツキー兄弟の重要なテーマで、その異質感が実にたまらない。「契約者」たちは、はたしてどういう結末を見せることになるか、はてさて、期待は高まるばかりです。
posted by てんちょ at 23:02| 大阪 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第23話

 今回で前後編読みきりスタイルも終わりなんだとか。源流は「SOS地球」にあって、OVAの50分を前後編に切り分けてテレビ放映したわけですが。今回ははるかにうまく行っていると思います。普通の1話読みきりでは収め切れない情報量が入るし、サスペンスも生まれる。それでいて、各事件のパートには「完結」感が出て、きちんと任務が終了していることを実感させるし。この手の謎の多いエピソードの場合、ダラダラとストーリーが続いたら、よほど注意深く見てないと混乱してしまう可能性もあるし。そういう意味で、今回の措置は、なかなか賢明ではなかったかと思います。

 地上波があと2回、そしてDVDオリジナルがあと1回。ということは、完結らしい完結ではなくて、いつかまた戻ってこられるようなスタイルで、ほとんどの謎を解かずに終わるのかな?それはそれで歓迎ですが。

 ただ、今回ノーベンバー11の死という事態を迎え、ああ、やっぱり終わるんだなあという思いを新たにしたりもしました。現実世界の「セプテンバー11」が近づいてきて初めて、あれから取った名前なんだと気付いたり。遅すぎ。しかし、わざわざそれにぶち当てるように殺すなんて、岡村監督も人が悪い。

 旧ソヴィエトSFの巨匠ストルガツキー兄弟の影響が多大に感じられる、と以前にも指摘した本作品ですが。ひょっとして、未来を知っていて、段々若返っていくアンバーの存在というのは、ストルガツキー兄弟の「月曜日は土曜日に始まる」に登場する「所長」のキャラ設定をいただいたものなのかとようやく気付いた今週でした。「所長」は、未来から過去に向けて時間軸を逆向きに生きているキャラクター。まあ、アンバーにどんな秘密があるのか、そもそもそれが明かされるのか、すら不明ではありますけどね(^^;何しても最終回に向けて楽しみがひとつ増えました。最終回、CSではやってくれんかなあ…
posted by てんちょ at 23:59| 大阪 ????| Comment(0) | TrackBack(1) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第21話

 引っ越し直後で深刻に忙しいです。というわけで、更新がとびとびなうえに短くなってしまいますが、ご容赦を。

 先日、名古屋からの転居直前に名古屋であたしかさんとお会いして、このアニメの話で盛り上がったものですが。それにしても、このアニメ全部で何話なんでしょうか。なんとなく2クールだとばかり思っていたけど。

 まあ、なんとなく、何も説明はないまま、大量の謎を残して終わりそうな気がしますよ。それでもいいんじゃないかとは思いますけどね。アンバーたちが動き出して、いよいよクライマックス、ってところですか。相手に接吻することで服だけ残して肉体を移動させる、とか、なかなか能力も凝ったものになってきました。この人の「対価」がなんなのかすごく知りたい(^^;

 こういう風に「裸」を平然と画面に出せるのも、深夜アニメの特権なんですけど、それで俗っぽくなったり下品になったりしないのが、このアニメのすばらしいところ。相変わらずスタイリッシュにしてクール。うーん。いいなあ。
posted by てんちょ at 17:47| 大阪 ????| Comment(2) | TrackBack(1) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月17日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第20話

 世はコミケ真っ最中〜ですが私は本日お仕事。明日から参加です。そして実際に会場に顔見世するのは3日目。

19日(日)東ル18a「みすずDX」にてお待ちしております。

 それはさておき。

 今週も渋すぎるダーカーでございました。本当にたまらん渋さですよね。オレは本当にこういうのに弱い。美男美女がインフレ状況にある今のアニメ界、大学映研みたいなノリになってしまってますが。どういう意味かって?つまりオヤジが出てこない。若いやつだけってこと。

 そんな中にあってオヤジの渋さを復活させてくれたダーカーには本当に大拍手。黄も大人なら、非情に昔の女を殺してみせろ、という声もあるかもしれませんが、私としては、これで正解かと。強がってやせがまんしてみても、結局は自分の美学よりはホレた女のために筋を通す、ってのがアリなんじゃないかと。結果としてすごくぶざまでカッコ悪いことになったとしても、その方が胸を打つわけで。結果として、どういうことになるんだろう、まさか来週から黄が出ないってわけにもいかないし、と思っていたら、そう来ましたか。これは非情だなあ。でもまあ展開的には仕方ないか。マイナス方向にご都合主義では、とも思ったりもしましたけど、「…酔いてえよ。酔えるもんならな」という最後の黄のセリフで帳消し。いや痺れました。これこそハードボイルド。「カウボーイビバップ」第1話の最後のセリフ「…特製チンジャオロースだ」と同様。判る人には判ってもらえると思うけど。

 それとあと、今回はけっこう重要な要素がいっぱい出てきましたね。契約者になると人間らしいモラルを失ってしまうとか。あと、この作品のひとつのキモとして「対価」が重要な要素であることもわかったエピソード。本当にいろいろあるけど「卵をコリステロール過多になるまで食う」「老いる」「一時的に罪悪感が戻る」など、本当によくまあ考え付くもんです。しかも、それらがただのアイデアにとどまらず、けっこう本筋に絡んでくるのがうまい。
 CLAMPの「ホリック」でも「対価」という概念は出てきましたけど、やたら説教臭くて嫌がらせだけ天下一品だった気が。
 まあ、ダーカーの「対価」はもっとちゃんとしたものだと思いますので。どういう風な展開になるか、この先も期待してみていきたいと思います。
posted by てんちょ at 23:59| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(1) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月10日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第19話

 うちが手本にしているアニメブログ界の巨星・みやびあきらさんもハマっているというダーカー。いや、SFファンならハマるよねこの展開は。そもそも空の星が消える、って展開はグレッグ・イーガンの「宇宙消滅」だしさ。

 まあそれはそれとして。意外も意外の黄(ホワン)メイン回。しかし今回見てて納得したけど、黄みたいな渋すぎるオヤジがいたら、女にもてるのは明白。いや、実際かっこいいもんね。黒とはまた別の意味で。こういったあたりがエロとかと関係なく「深夜の大人アニメ」の大原則でないかと思ってみたり。眼パッチリ少女はこの際二の次です。うん、やっぱりオヤジが出てこその深夜アニメですよ。われらが「エル・カザド」にもリカルドという渋すぎるオヤジが出てますしね。

 子供のころは、40過ぎたらああいう渋いオヤジになれるもんだと確信してたんですけど…なれてないな。まだまだガキだ。…って、まだ40超えてませんけどね。いちおう、フォロー。

 それにしても黄の過去が公安のベテラン刑事だというのも納得の展開だし、そこまでキレ者だから組織にスカウトされたわけだし、そんなキレ者の黄がミスを犯すとしたら、それは女絡み…ってああなんて説得力のある展開でしょう。本当、この作品、脚本からして「大人」ですよ。大人になりきれないハンパ大人たちがあこがれて見るのは、「完熟大人」たちの渋いドラマ…うーん、こんな需要もあったのね(^^;

 この作品もボチボチ終盤のはずですが、それにしてもどうやって風呂敷をたたむのか。なんだかこれで終わりなのがもったいない、もっとこの世界に浸っていたい気分なんですが、そういうことを言ってるとコドモといわれるんでしょうなあ。ここはひとつスパッと「おお、大人っ!」という感じのクールな結末を見せてほしいもんです。結構、期待できるんじゃないだろうか。
posted by てんちょ at 22:02| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(1) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月03日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第18話

 いやあ、最後の最後まで見事にVシネマでしたね。お見事。それでいて、ちゃんと黒の契約者の世界にもなっている。

 それにしても今回驚かされたのが、未咲が黒=李だと気付かなかったこと。確かに未咲が見たBK2501はマスクをつけていたわけですから、「お人よしな留学生の李君」とはつながらないかもしれない。しかしまあ、気付かなかったというのは「ホレてて判断が曇った」んだろうなあとは思いますけどね(^^;

 黒と李の違いは非常に微妙なものだけど確かに違いますよね。ひと昔前のヒーローもののようにどうみても別人というわけではなくて、明らかに同一人物の持つ、それぞれ別の側面、二重人格というわけではなくて、ふたつのキャラクターの中に見た目ほどの乖離があるわけではない。そういう微妙な描き分けができるようになったんだなあ、日本アニメも。というか、そんな微妙な描き分けをした映像表現はどの国のどんなメディアでも過去になかったので、これはある意味前代未聞ということになります。

 黒は基本的に「孤独な女に肩入れしてしまう」タイプだと思うんですが、今回はお人よしな男に肩入れしてたのが面白かったかも。どちらかというと、李君のメンタリティに近いものを感じたのかもしれません。それにしても悲しいなあ。黒は守るべきもの=妹があったけど、既に失ってしまっているわけだから。だからこそ、失った何かを探して他人に肩入れしてしまうのかもしれない。

 そして次回はまさかの黄メインエピソード。なんだかビバップみたいになってきましたな(^^;
posted by てんちょ at 22:46| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(1) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月27日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第17話

 割とハードなSFの骨格の中にさまざまな要素が投げ入れられている本シリーズ。今回はなんとヤクザ映画ですか。ややVシネマっぽいB級青春活劇みたいなタッチもあって。いやいいですね。

 なんでも平然と飲み込んでしまうあたりが、ヘルズゲートならではでしょうか。物語の中央に巨大な変数をどーんと据えて、それ自身についてはほとんど語らず、その周辺に肉付けしていくことによって奥行きを出していくというスタイル、日本SFが昔から得意としているスタイルですが、いや本当、好きなのね、そういうのが。岡村監督。もちろん私も大好きなので大いに賛同するところですが、SFサイドからの援護射撃がほとんどないのはさみしいところ。「SFマガジン」も「地球SOS」の時はあんなにプッシュしてたのに、何この醒めっぷり(^^;

 その一方で未咲たちは黒とアンバーの関係について調べを進めているし、黒たちはヤクザたちが取引しようとしているドールを手に入れようと画策している。みんな自分が知っているのはほんの一部分だけで、全体像は誰も知らない。ただ、目的がクロスした部分で、登場人物たちが一瞬、すれ違う。

 よく考えてみれば、こういう多視点図法のスタイルって、P・K・ディックが得意としたんだったなあ。本当にSF、なかでも海外SFファンの好みのツボを押さえた展開がうれしい。いま、海外SFファンの間での話題の急先鋒はアルフレッド・ベスターの「ゴーレム100」(国書刊行会なんですが。どこがそんなに騒ぎになっているかは、本屋さんでパラパラとめくっていただければ一目瞭然。なんか最終回直前にはこのへんのネタも出てきそうな予感です(笑)
posted by てんちょ at 15:41| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(2) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月20日

DARKER THAN BLACK 黒の契約者第16話

 アンバーって確かにインパクトあるキャラだけど、なんで黒はこんなにアンバーに執着するのか、と思ったら、別にアンバーが好きだったわけじゃないのね(^^;どっちかというと黒のシスコンとしての側面が強調され始めましたが(笑)こうなると、黒の妹がどんなだったか見たいもの。いや、確かに子供時代の回想シーンで一回出てきた記憶はありますが、南米での事故のころの姿をね。たぶん、クライマックスで出てくるとは思いますけど。

 しかし、今までのパターンとかなり異なる展開で。今までは黒がゲストキャラの女性たちに特別な感情を抱いて守ろうとするけど、結局傷ついて倒れることになる、というパターンでした。
 でも今回ばかりは、アンバーの方が黒に気があるのね。ただし、アンバーはかなり性格が邪悪で、権力への野心も持ってる。最近そういう黒い女のキャラを見たような…確か名前はマイメロ(笑)

 今回のポイントはふたつ。「人間の上に立ちたいと思う契約者が出てきたらどうするか」「契約を守らないと契約者はどうなってしまうのか」

 どちらも、かなり興味深い。まあ、このアニメのことですから、かなり思いがけない展開を見せてくれるんじゃないかと期待してます。
posted by てんちょ at 15:29| 愛知 ??| Comment(2) | TrackBack(2) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月13日

DARKER THAN BLACK 黒の契約者第15話

 今回からOP&EDが変わりました。それにしても相変わらずセンスがいい。何を語るべきか、ということをしっかり理解して、直球でバンバン攻めてくる潔さが見ていて気持ちいいですね。「地球SOS」のときは本人たちだけは直球を投げているつもりでいてとんだノーコンのクセ球を見送るばかりでしたが、やはり自分たちのなすべきことについて、ちょっとずつ手ごたえをつかんでいるんじゃないかと思う。

 今回の注目キャラは初登場のアンバーで、前回のラストシーンにちょっとだけ登場した時から「おや」とは思っていたのですが、それにしてもくっきりと存在感のあることよ。川上とも子というキャスティングも秀逸ですが、歪みがまったくない堂々たる作画の安定感が大きな効果をもたらしていることは触れておいたほうがいいかもしれません。いや本当、いまどきこんなにキャラの表情にゆがみがなくピンと張った緊張感を保っているのも珍しい。綿密なロケハンに基づくリアルな世界像を指向しているという点では新海誠氏と似たものを目指しながら、ヨタヨタブヨブヨと不定形にうごめく不安定な新海キャラと正反対の安定性を手に入れているという点で、圧倒的に岡村氏の勝ち。新海氏は少人数だし、といういいわけはたたないと思う。だって、理論的には少数精鋭の方が作画崩れはおきにくいはずだから。

 要は、その作りこまれた世界の中でもっともふさわしいキャラクターの形をどこまで綿密に作り上げられるか。ある意味、企画段階の勝負ですよね。アンバーって、第1話のOPからずっと登場しているんだけど、本編に出てくるのはこれが初めて。しかも最初はまるで男の子のような野球帽姿。ほとんど表情を見せず、なぜかビニール傘を購入、なぜそんなことをしたのかはずっと後になってわかる、という仕掛け。うまいなあ。ここまで登場を遅らせてじりじり引っ張った甲斐のある演出。こういうあたりが、岡本氏の堅実な技ですね。次回も楽しみだ。
posted by てんちょ at 21:22| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(2) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月07日

DARKER THAN BLACK 黒の契約者第14話

 銀の過去話、しかし銀がなぜドールになったのか、なぜ黒たちと行動を共にするようになったのか、なぜ過去を捨てて黒たちとともにとどまることを決意したのはなぜなのか。そういったあたりは結局描かれずじまいなんですね。まあ、そういったあたりの欠落感の多さもまた、SFらしくていいんですけどね。

 結局ドールとして生きていくことを決意する銀であるけれど、第3話に登場した「操り人形」であるドールとは違う、何かを秘めている模様。そのあたりもまた、黒たちが銀のことを気になって仕方ないところでしょうか。

 最後は黄まで銀のことをかばいはじめるんですからね。

 細かいサブキャラも含めて魅力的な設定が多かったエピソードが多かった気がします。まあ、このエピソードに限らず、この作品全体がそうなんですけどね。今回は特に、敵方の二人の契約者が実に印象深かった。彼らの死の瞬間、抜け出ていく、蛍のような光、ひょっとしたら、あれが異星人の実体?だったりして。そういう分かりやすいものとしては描かれないんでしょうけど。
posted by てんちょ at 00:00| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(1) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月01日

DARKER THAN BLACK 黒の契約者第13話

 それにしても、岡村監督はとことんストルガツキー兄弟のファンであるらしい。ここまできてようやく、毎回の長い長いサブタイトルのモトネタに気づきました。

 イッセー尾形主演で昭和天皇の映画「太陽」を撮り日本でも結構名が通るようになったロシアの映画監督、アレクサンドル・ソクーロフの初期の作品に「日々は静かに発酵し…」というものがあります。これ、実はストルガツキー兄弟のSF「世界終末十億年前」の映画化なんですね。あんまりそんな感じはしないけど。ずばりそのものではないけれど、「…」で終わる部分も含めて、ソクーロフ映画のタイトルにヒントを得たのはたぶん間違いないかと。渋いな。

 さて、本編はというと水銀灯…じゃない、銀の過去話。であるのは確かなんだけど、全編過去エピソードではなく、銀の現在の話から過去が徐々に浮かび上がってくる仕掛け。ここにあのボンクラ探偵コンビがどうからむのかと思いきや、結構うまく使われていたのには驚きました。こいつら、この作品の中で立ち位置を見つけたようですね。意外にも。つられてマオがギャグキャラ化してるしな(^^;

 オペラ歌手のオバさんがタバコを噛むというかなり過酷な対価を支払わされている、なんて皮肉な展開もまた良し。綿密なロケハンの上に非常に作りこまれたキャラクターを乗せてみせるのがこのアニメのよくできたところ。後編も楽しみです。
posted by てんちょ at 20:29| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(1) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月23日

DARKER THAN BLACK 黒の契約者第12話

 ああ、本当に「路傍のピクニック」になってきたなあ。宇宙人そのものではなくて、宇宙人がピクニックを開いて立ち去った跡地を、こわごわと人間たちがのぞきこんでいる、という構図。そこにはいろいろと未知のゴミが残されていて、どんな風に働くのか人間には予想もつかない。中には利用できるものもあるけど、実は顕微鏡で釘を打っているのかもしれない。

 「過去の話」が出てくるのは、この手の話の定番なんで、まあ仕方ないかなとは思いますが、個人的には、なぜか監視ビデオの画面が鏡返しになっているとか、捜索隊の靴がきちんとそろえて天地逆に並べられているとか。そういう話の方が実に異質で理解不能な恐い手触りがあって好きですね。まあ、過去の話云々というのは、人間の頭の中を切り開いてみたら、結局のところ過去への執着しかないだろう、ということではありますが。人間が時間というベクトルの上に乗って存在している以上、これは当然のことなんですが。ヘルズゲートを作り出した異星人もそうかどうかはわからない。

 登場人物たちが必死になって取り合っている超重要アイテムが、みた目には「ただの凸レンズ」にしか見えない、というのがまた秀逸でいい。これはどっちかというとタルコフスキー版の「ストーカー」の方に近いネタですが。

 ま、そんなこんなでこの2話、実に楽しませていただきました。いかにもSFファン向けですよね。次回は水銀灯(違う)の過去話…ってまたあのヘボ探偵登場するの?まあ、普通のアニメヲタクは喜ぶんですかねえ。出てくるからにはそれなりの意味を持っているんだとは思うが。
posted by てんちょ at 23:57| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(2) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月15日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第11話

 いよいよ物語は核心へ。「ヘルズゲート」に舞台が移ります。これって、李君が黒になるまでの話なんだとばかり思っていたんだけど、なんだ、現在の話なのね。んで、未知の物質の持ち出しを命じられて潜入すると。ふむふむ。

 今までも薄々感じてはいたんですが、ここまでくると結構はっきりとしてきましたね。この作品、「ストーカー」を下敷きにしてます。いや、わかってるとは思うけど、24時間付きまとう厄介な人のことじゃなくて(^^;タルコフスキーの映画のアレです。「ヘルズゲート」って、「ゾーン」のことなんですよ。しかも、タルコフスキーの映画みたいな廃墟じゃなくて、異様なものに満ちた異質の空間、という意味で、A&Bストルガツキー兄弟の原作「路傍のピクニック」の方のテイストに近い。ストルガツキー兄弟の原作により忠実に映像化して、やや娯楽色を加味したらこんな感じになるんじゃなかろうか。原作のストーカー=シュハルト君は、まさしく李君を思わせる暗くすさんだ青年ですからね。

 だから、おそらく、この作品で、具体的な形を持った異星人が登場することはない。たぶん。次回予告でチラッと見えていたヘルズゲート内部も、「人間の心の中を映し出す鏡」って感じでしたし。どこまでソラリス的な異質の世界に迫れるか、お手並み拝見、ってとこでしょうか。

 まあ、星空がなくなる、というのはグレッグ・イーガンの「宇宙消失」だろうし、本当に岡村監督はSFヲタクだなあ。そのパクリっぷりをあまりにもあからさまに見せてしまうところが問題といえば問題なのですが、まあ作品としては結果として面白くなっているので、よしとすべきですかね。

 それはそうと、今回のゲストキャラである、インド系科学者のミーナさん、なかなか色っぽいですな。ちょっと日本のアニメではあまり出ないタイプだけに新鮮。しかも、あまりステロタイプ化せずに真面目にインド系らしくなってるし。なに?ナディア?あれはどうみてもインド人じゃないだろ。
posted by てんちょ at 23:59| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(2) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月09日

DARKER THAN BLACK 黒の契約者第10話

 指パッチン攻撃…といえば「ジャイアントロボ」の「すばらしきフィツカラルド」を思い出す、というのは私だけではないでしょうね。まあ、ここまであからさまに使っている、というのは、岡村監督による先行作品への敬意、パクりだと指摘されるぐらいなら自分から「影響はあります」と告白する、ということなのでしょうが。

 もちろん、「黒の契約者」は「ジャイアントロボ」の安直な模倣ではないし、そのアレンジの巧さは実に絶妙。「ジャイアントロボ」のエスパー合戦はまったく荒唐無稽でギャグの一歩手前、そのクサさが一部マニアの琴線をくすぐる、という仕掛けでしたが、「黒の契約者」はずっとスタイリッシュ

 確かに今回の主軸となるストーリー、未咲とアリスの関係はかなりありきたりで陳腐ですが、まあ、どこにでも転がっているような話であるからこそ、その中に埋め込まれた「契約者」という異質の存在が強い異化作用を発揮する、というところでしょうか。

 ところで、今回たぶん初めての登場になりますか。ヘルズゲートの向こう側に出現した異質の存在。エイリアン?かどうかもよくわからない。「ケイト」と呼ばれていましたが。それって「契徒」と書くのかな?どうやら、次回はそのあたりがようやく描かれることになりそうです。たぶん、全貌が描かれることはないのだろうし、だからこそいかにもSF、って感じでいいんでしょうけど。チラッと見せられるものが何なのかはやっぱりドキドキしますね。次週が楽しみ。
posted by てんちょ at 23:59| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(3) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月02日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第9話

 今回はまたシリアス路線に戻って未咲をメインとしたストーリー。社会の底辺をうごめく黒たちと違って、華やかなエリートの世界に生きているように見える未咲ですがそれはそれで大変だという今回のエピソード。予告編の映像から学園モノの世界なのかと勝手に推測していたら、未咲の昔のエピソードでしたか(笑)

 まあ、未咲と黒という対極的な二人がそれぞれ自らの意図に沿って動いていくうちに、「契約者」という存在の謎がほどけていくことになるのでしょうが。

 未咲が部下に恵まれていない、という指摘も某所でありましたが、まあ個人的に感じるところでは、個々は決して無能ではないんだろうけど、あまりにも異分野の寄せ集め部隊を押し付けられている、って感じですね。若くして出世してしまうエリートの辛さ、というところでしょうか。

 当時の同級生中国マフィアの頭目の娘で、ふとしたことから親友同士に。大人になって久々に再会、たまたま誕生会に居合わせてもぐりこむけど、実は歓待には裏があり…というところでしょうかね、このエピソード。

 その屈折した関係に中国人と日本人の関係を読み取ることも可能なのでしょうが、娯楽作品としてきっちり仕上げており、今回はミステリ的な隠し味も含まれているのが心憎い。んで、結局アリスクーデターを試みたということなのかな。アリスの侍従であるらしい男、耳が尖ってて年をまったく年を取らないこと、かなり意味ありげ。ひょっとしてこれが宇宙人?もしそうだとしたらわざとらしすぎますが。まあ違うんだろうなあ。そのあたりは次回に注目。

 前回、今回と前半は黒が狂言回し、後半で活躍、って感じですが。この先しばらくこのパターンで行くんでしょうか。
posted by てんちょ at 23:59| 愛知 ??| Comment(2) | TrackBack(4) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月26日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第8話

 どうなることか、と思ったテコいれ(苦笑)エピソード。なるほどね。こういうふうに落ち着けたか。まさか黒のエピソードと久良沢のエピソードがほとんど接触しないまま終わるとは思いませんでしたよ。もちろん、ニアミスはあるけど、ほんの一瞬のことで。久良沢は事件を解決した気分になっていて、黒たちの追いかけていたものとはほとんど交錯しないままに終わる。

 そうなんですよね。この世界に生きる大半の人間にとって、「契約者」の存在は未知のことで、異常な環境に生きてはいても、結構呑気に楽しく日々を送っている。秘書の女の子は宇宙人だかなんだか不明な異質の存在に東京の一区画を占領されていたとしても、やっぱりコスプレして有明のイベントに出かけていく。こんな中でもコミケはあるんだな、やっぱ(^^;

 そういう点が実感できたという意味では重要なエピソードといえます。たぶん、この先、黒たちの孤独感が際立ってくるという点でもね。

 そういえば今回、なんでマオがネコなのか、というのも明かされましたね。これは結構キツい運命だなあ。ただ、そんな中で飄々と生きているマオのタフさには結構感服した。今回のラストは結構気に入ってます。だってね、ネコというのはウインクができないんですよ。やるな、岡村氏。
posted by てんちょ at 00:31| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(5) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月20日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第7話

 今まで絶賛してきたこの作品ですが。今回はさすがにちょっとなあ。いくらなんでも世界観壊しすぎ。終了後に番外編としてやるとか、そういうのならわかるけど、まだ第7話だよ?

 久良沢のイタいハードボイルドキャラは、黒の陰画的な側面もある。そういう意味では、まあ、こういうことをするのもわからないではないのですが。「地球SOS」でも感じましたけど、岡村氏はどうも、考えすぎると表現が空回りする傾向がある。

 なまじ、表現が実に上手なだけにね。突然、別のアニメが割り込んできたような印象を受ける。ギャグも単体としては悪いわけじゃない。ただ、何があっても、第6話までの登場人物たちは、こういうギャグは吐きそうもないもんな。

 とはいえ、謎の組み立て方は実にうまくて、相手を乗っ取って自殺させる契約者と、香りを鍵にした手がかりの散らばらせ方は大変に巧妙。黒は相変わらず、虚無的な空気が実にすばらしい。それだけに、コミカル探偵コンビがうるさかったなあ。まあ、ヲタクでコスプレイヤーな助手とアニメ雑誌の紹介記事はイタいぐらいによくできていて、笑ってしまいましたが(^^;
posted by てんちょ at 22:51| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(3) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月12日

DARKER THAN BLACK黒の契約者第6話

 というわけでこちらも本日更新。

 本当ならもう少しじっくりねっちりご紹介したいんですがねえ。時間がなくてごく手短に。もうしわけない。次回はなんとかしたい。

 本当、この作品の雰囲気のすごさというのはずっと高レベルでキープされている。SFとしてどうなんだとか、結局どこかで見たような設定が多いぞとか、いろいろ指摘・突っ込みは聞こえてきますが、約束事を約束事としてきっちりふまえた上でパーフェクトに描いてみせる気概は見事というほかない。

 結局のところ、今回も黒が女に甘いがために傷つく話、ということになってしまうんですけどね。まさしくハードボイルドの定番。しかし、それをガッチリきっちりと描ききれる表現力はこの作品のウリであります。それを実現したアニメが果たして今まで何本あったか。

 しかし、今回はすごく気になるセリフがありましたね。黒は本当に契約者なのか、というセリフ。今回も登場した黒の大食いは対価だとばかり思ってたんですが、「昔からそうだった」ということになると…ううむ。それにしても、うまそうな中華だ。なんか食べたくなってきた(笑)

 今春スタート作品の中では、御大・真下の2本を除くと、結局はこれ、ということになりそう。いろいろ見ましたが。ただ、次回ちょっとおちゃらけ気味の予告が少しイヤな予感。まあ、大丈夫とは思いますがね。
posted by てんちょ at 23:15| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(2) | 黒の契約者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする