2005年10月05日

「ミステリオペラ」と「MADLAX」

 「MADLAX」項目立てるのも久々です。DVDも完結してしまいましたし、理系ネタは多忙にかまけてストップしてるし、このままじゃここは「絶対少年」専用ブログになりかねないので、たまにはマドの話をば。ここ、一応真下耕一ファンサイトの付属ブログですから(^^;お忘れの方も多いとは思いますが
http://www.geocities.jp/mashimotop/index.htm

 「今さら」と言われてしまいそうですが、先日、ようやく山田正紀の話題作「ミステリ・オペラ」(ハヤカワ文庫SF)を読破しました。文庫本が出たので良い機会と思い手に取ったのですが、上下巻1000ページの超大作。京極みたいにサクサク読むってわけにはいきませんが、なかなか引き込まれました。さすが日本SF界が誇る知性派。SF作家がミステリを書くとどうなるか、という問いに見事な模範解答を出してくれました。

 ん?それがMADLAXとどう関係するんだって?
 この作品、「ミステリオペラ」。驚くほど「MADLAX」と構造が似ているのですよ。唐突で謎めいたプロローグ、量子論との密接な関係、膨大な量の登場人物、シンクロする二人の電波系ヒロイン、平行して語られる二つの世界。そして何よりも断片的なエピソードの積み重ねによって全体を構成していく独特の語り口はまさしく真下演出そのもの。プロローグなんて、思い切り梶浦サウンドが聞こえてしまいましたよ。

 ただ、「ミステリオペラ」はあくまで推理小説。途中までの語り口はまったくのSFなのですが、不可思議な現象は残らず、すべての出来事が理詰めで解説されていきます。SFを推理小説的に解体する力業です。
 「MADLAX」はあくまでSFですから、最終局面で正反対の方向に分かれていくことになります。それでも手品の種明かしのようなガッカリしたものとならず、あくまで巨大な構造を保持したままで結末にたどり着くのはお見事。

 過去の古典ミステリ名作の数々が「文献資料」のようにして活用されているのはいかにも山田正紀らしく、苦笑しましたが。SF作品の場合、量子論や超ひも理論など膨大な理系的資料を駆使して作品を稼働させるのが山田正紀の特長。今回はそれが推理小説である、というところが違うだけなんですね。

 この作品、真下監督でアニメ化できないだろうか?って妄想しながら読んでました。いや、本当、いけるかも。思い切りセリフをそぎ落として、真下流の激しい映像シャッフルとともに見せていったら、めくるめく映像の奔流、魅惑的な謎が立ち上がってくるはず。ひょっとしたら全13話ワンクールのミニシリーズで真下ならすべてを語りつくしてしまうかもしれませんね。ミステリファンは怒るかもしれませんが(^^;
posted by てんちょ at 22:53| 大阪 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | MADLAX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アニメ化はまず無理です。あれだけの量の伏線と手がかりと状況、ラストの謎解きでどどっと説明されても普通の人間にはワケがわかりません。第一、メイントリックの一部は映像にしたら一発でバレてしまうものじゃありませんか。かといって映像でわからなく描いたらそれはアンフェアというもので・・・。やっぱりあれは読むものであって見るものではないですねえ。
Posted by ポール・ブリッツ at 2005年10月06日 17:03
 いやまあ、だから妄想だし(^^;
 忠実なアニメ化はぜんぜん期待してないんですよ。ミステリファンは怒ると思います。喜ぶのは私だけかも(アカンやろ)
Posted by てんちょ at 2005年10月06日 17:21
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