2017年08月20日

「メイド・イン・アビス」#7

 今回は、さほど注目に値する音づかいはなし。まあ、舞台が限定されてますからねえ。そもそも地表パートでは、ほとんど凝った音声演出というのはありませんでしたし。



 しかし今回は大原さやか独演会。実に度し難い(笑)不動卿オーゼンの圧倒的なオーラを感じる演技の連続でしたよ。すさまじい狂気を感じるのだけど、悪人とは断定しきれず、妙に親切な部分もあったりして、実に掴みづらい。そこがまあ、オーゼンの魅力であり、平板なキャラクター造形が当然とされる昨今では、なかなか傑出したアイデアと言えると思います。つまり、オーゼンの複雑さというのは、文学的な灰色のトーンではなくて、一瞬一瞬で黒に見えたり白に見えたりと変幻自在のキャラクターであることにつきます。つまり、記号キャラなんだけど、その記号は特定できない、という食えなさ加減が実に新しい。

 あと、今回はリコの出生の謎が思いがけない形で明かされていたのも注目ポイント。あと、アビスの深淵に触れると、人間は歳を取らなくなってしまうんだろうか。オーゼンは50年以上前から現在と変わらぬ姿であったという。まあ、これまでもいろんなキャラのセリフの端々から、この世界の寿命はわれわれよりずっと長いんじゃないか? という思いがあったのだけど。

 今回は動きが少なかったぶん、この先の展開の伏線となりそうなネタが盛大にバラまかれている予感。しかし、このペースで13話でそれなりにキリのいいところまで行けるんだろうか。まあ、ディスクはそれなりに売れそうではありますけど。2クール目も期待したいところですが、しかし原作もまだまだ完結してはいないのですよね。いまやなつかしい明朗冒険ものだけど、シビアな世界観もしっかり示すあたりがこの作品のいいところ。だからこそ作品に厚みが出るわけですから。
posted by てんちょ at 00:00| 大阪 ☀| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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