2017年07月12日

「18if」#1

 スマホのパズルゲームが原作だそうですが、観たところ、ほとんど限りなくオリジナルに近いですね。あの90年代には伝説だったアニメ監督森本晃司の久々の監督作品。いや総監修なる妙な立ち位置。どうやらコンセプトだけ作って、各話演出に投げる形式らしい。でも結果として、かなり森本カラーの強い作品になってますね。



 なんかねえ。スタジオ4℃設立時には、なんかすごいことが始まる感があったなあ、となつかしく思い出してみたり。でもこの人、今回wikiで見返してみたら、時折思い出したように短編かPVを作るだけで、まとまった代表作といえるものがないんですわ。それなのに、作る作品がなぜかいつも海外で賞取って大ウケするので、忘れられることなく今日まで来てしまった感じみたい。

 ある意味、今回の作品でも、超省エネなタッチしかしてないようなのに、しっかり存在感だけは見せていってる。ズルいや。そういう人なんですねつまり。まあ、それでも無個性化した他の深夜アニメに比べればめちゃくちゃアクが強くて個性的で、これぞ深夜という感じ、しかも5分とか10分とかじゃなくてしっかり30分。ある意味パズル原作という設定をうまく利用している感じですね。

 いっぱい何かを語ろうとしすぎて沈没する作品が多い中にあって、ここまで何も語らない作品もある意味珍しいといえば珍しい。もちろん視聴決定です。ディスクはさほど売れないんだろうけど、また海外でバカ売れして賞なんか取って、箔がつくんだろうねえ。

 それも仕方ない、そういう人なんだってことで。ストーリーも画面デザインも演出も、実にスタイリッシュで個性的。あれ、各話演出に投げてるはずなのに……そこが森本晃司ならではか。
posted by てんちょ at 00:13| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
寝ている娘のユイナって、主人公の少年じゃねえのか、神林長平だったらそういうストーリーにするぞ、などと考える。

ダメだ、80年代SFで頭が停止していて、そこから一歩も出られない。

というか、まだ、日本のクリエイターは80年代の地平から脱却していないんじゃないか、などとぶつぶつと考える。

まあ面白いから第3話も見るけど。
Posted by ポール・ブリッツ at 2017年07月16日 20:19
ああ、確かに神林っぽいかも。森本晃司は80年代デビューの人ですから。確かに日本SFは80年代が黄金時代で、その後は冲方丁・伊藤計劃となってしまいますものね。まあそういう部分も含めて今後に注目ということで。しかしよく考えたら、ゲームネタってポールさん好みですよね。
Posted by てんちょ at 2017年07月17日 21:28
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