2017年04月17日

「月がきれい」#1〜2

 オリジナルで、どうだろ、と思ってたんですが。近年のわざとらしいラブコメからみたらはるかにすばらしいですね。男向けも女向けも最近ではあまりにも現実離れした妄想的なストーリーになりすぎで、ほとんどポルノに近い。少年少女の淡い恋心というのを丁寧に描く作品というのはありそうでなかった。

 

 実際、男の子と女の子が「あ」という感じで目が合って、特に会話することもなければ、どっちかが猛アタックをかけまくるわけでもない。なんとなく「いいかもなー」と思うけどそれだけ。でも、だんだん自分の中で気になる比率が高くなっていって、少しずつ距離が縮まっていく。「先に惚れたら負け」とか、お互いにゲームを仕掛け合うわけでもない。そんなに百戦錬磨だったらこんなに初々しくはならないわけで。

 特に今回の2回目のストーリーが顕著で、2人ともまだ告白とかそんなことはかけらも考えてないのですよね。案外ヒントになるのがEDタイトル後のCパートで、主人公たち以外のクラスメートたちの「演じて恋愛ごっこしてみせる」姿がショートコントで紹介されてる。で、こういう風な形でなんとなく付き合うことになってしまうパターンというのはあるものですよね。逆にこの主人公二人みたいな、本人たちにもなんだかよくわからないけど、どうやら自分たちは恋に落ちてしまったみたいだ、という説明不可能な状態に実際に陥る人は極めて少ないことがよく分かります。

 だから、逆に陸上部のライバル君にはぜんぜん目がないことはよく分かります。「いい友達でしかない」というのはこういう子のこというんだろうなあ。もちろんスペックの高さという点では、もやしっ子文学少年の主人公なんてとてもかなわないわけで、でも恋はそういう打算じゃない。誰にも説明しようがない「何か」を相手に見出してしまったときの驚きというのは、「ステキ」とか「あこがれる」とかいうもんじゃない。むしろ何が起きているのかわからず茫然としてしまう感覚。こんなにも見事に描かれていることに驚くほかありません。もちろん視聴継続中。これからも楽しみです。
posted by てんちょ at 23:26| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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