2016年09月22日

「魔法少女?なりあ☆がーるず」#12 地上波版(完)

 というわけでいま終わりました。なんかダテコー監督の「すべてなかったことにしたい」という心の叫びを聞いた気分。うーんそう来たか。



 要するに、静止画パートが動画パートを飲み込んでリセットしてしまう展開に出たと。そしてシリアスがギャグを無効化する形で終わったわけですね。ずいぶん思い切ったことしたなあ。

 実際、最後の最後まで、うららは動画パートと静止画パートで同一人物とは到底思えませんでしたからね。これだけ幅広い演技ができるって深川芹亜すごいな……じゃなくて。この場合は、両者のギャップを埋めるような演技をしていかんとダメでしょ。その芹亜嬢の怠慢がここまでの苦戦の主原因だって、本人はわかっているんだろうか。

 生放映版の収録から見ると、こんなストーリーになるはずではありませんでした。後半の収録では、冬の女王からお題を出されて三人がいつものコントをやってる。でも何をどうころがしても、そこからこんなシリアスなラストにつなげられるはずはない。「ダメだどうにもならん」と、追加収録が急きょあったんじゃないでしょうか。そして、最後のコントをすべて捨てる形でかなりダークな着地点が見出されました。まさかこうなるとはなあ……

 この静止画パートをCGアニメ化して放映したら、10分アニメとしては予想外のダークな佳作として話題になったかもしれませんね。ちなみに一ミリもコメディではありませんが。その場合。

 でもおそらく、ダテコー監督が本当にやりたかったのはこういう編集なんですよね。生放送の素材をまったく予想外の形に加工してしまうという。でもね、その場合は演者も相当の手練れじゃないとダメですよ。これがあけこ姉とあっちゃんだったらどれほどの傑作に仕上がったろうかと思うと悔しくてしょうがありません。アイデアは本当によかった。最大の失敗はキャスティング。あ、生放映はもうひと要素要ると思いますが。ただの公開収録じゃなくて、そこで毎回何かを成し遂げるようにしないと、緊張感が出ず生の意味がない。そこは今後の課題かな。

 だからこれはたぶん、逆がよかったんですよ。まずストーリーパートをCG動画で作成して、生放送でその間を埋めるストーリーを即興で生公演させる。虫食い昔話の芝居版ですね。そしてそれはそれで成立したストーリーになっているけど、それをさらに刻んでまったく違う話にしてしまう。これが放映版。

 おそらくダテコー監督もここまで深い挫折は経験したことがないと思うので、大きな経験になったのではないでしょうか。監督にもファンにもかなりショックな経験ではありましたが、必ず次に生かしてくれると信じています。

 本当、キャスティングは大事。ダテコー一座の誰かは必ず保険として入れなきゃいかんということですわ。あと、お笑いにうるさい人はNG。どうせ新人なら右も左もわかんない、という「のびしろにょきにょき」の二人ぐらいの方がまだいい。監督の言うことを聞こうとしない演者もNG。声優って継承芸なんですよ。そしてお笑いも継承芸。そのあたり、監督が演技指導する映画とはちょっと違う。もちろんアニメにも演技指導はあるけど、声優という人は、先輩から継承した芸の上に積み上げる形で自分の個性を作っていきますよね。だからこそ、同じ現場にいて自分の手本となる先輩声優の存在は必須なんでしょう。オレぐらいお笑いに詳しい人間はいない、と思いあがっている人間は大抵ロクなことにはならない。これが今回の最大の失敗でしょう。

 まあもうこの三人を二度と使うことはないでしょうが……ただ、ダテコー監督。古賀葵さんにはすごく理不尽なダメージを与えてしまったことはお分かりだろうと思います。私たちもダテコーさんも古賀嬢には借りを作ってしまいました。彼女の名誉回復の機会はどうか必ず設けてほしいと思います。このままじゃ彼女が浮かばれない。
posted by てんちょ at 01:59| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ダテコー監督 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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