2016年05月21日

「GARM WARS The Last Druid」

 押井守の新作、なんと初日に行ってきました。ファンの鑑やな、オレ(^^;



 最近の押井作品の吹き替えが極めて微妙だったので、とりあえずあえて字幕版で。もしよほど吹き替えの評判が良ければそちらも行きますが。少なくとも字幕版は棒ゼリフではないので、事故物件とは化していません。ただ… 問題は内容なんです。つまり、ストーリーと呼べるものがない。

 まあもともとの18年前の予告映像見てると、期待が膨らんでしまうのも無理はない。今回の予告映像もなんかすごいし。確かにものすごい画面を作ることにかけては相変わらず健在ですよね。心がざわざわする。ただ、この作品はやっぱり頓挫しただけのことはあって、企画にどっか欠陥があったんだと思う。完成した作品はどこかうつろで、出し遅れの証文と化していました。

 システムだけ残してシンプルなストーリーに変更しマイナーチェンジした「アヴァロン」として完成させた当時の製作陣の判断は間違っていないと思う。確かに「アヴァロン」は衝撃的だったし、デジタル時代の見事な露払いとなりました。

 ただ、問題は押井守自体がここからこれ以上のものを作れなくなってしまったことで。アニメも「イノセンス」がひとつの頂点となって、これ以降は、ほぼマトモな作品がなくなってしまう。

 今回も、18年前にこの映像ができていれば「すごい」となったでしょうが、今やこれぐらいは「ちょっと上等」ぐらいの画面でしかない。そして、やたらナレーションが多くてストーリーがさっぱり頭に入ってこないあたりも押井監督らしくない。非常にアイロニカルなラストは「ちょっといいな」と思ったら、まったく意味の分からないエピローグが付いて「完」。いや、わかんない(^^;

 わかんない押井守はウエルカムのつもりだったんですけど、魅力的に謎を提示するスマートさがすっかり失われたなあとちょっと残念に思いますよ。初日からガラッガラの劇場がなんとも痛い。そして観客に中高年が多いこと。うん、みんな歳取ったよね監督も含めて。それでもこれからも付き合うのだろうけど。
posted by てんちょ at 01:31| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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