2016年03月23日

「牡蠣工場」

 なんかこう、珍しくも新作映画なんかを。



 想田和弘監督作品の「観察」シリーズもこれで6本目。ん?思ったより進んでるな、と思ったら、「演劇」の1と2は別にカウントするのね(^^;

 フレデリック・ワイズマンを敬愛し、ノーBGM、ノーインタビューを貫いてきた想田監督ですが、今回はかなり雰囲気が違います。とにかく、撮られる側がカメラを意識しまくってる。想田監督も積極的にカメラ超しに話しかけ、事実上のインタビューとなってます。まあ、だからこそ「東日本大震災でこっちに来た」とか「中国人は二人まで雇うことにした」とかいう話が聞けるわけですけど。

 今回なぜそうしたのかなと思ったんですが、今回は「撮られる」ことを意識することにある程度意味があるわけです。呉の牡蠣工場で中国人研修生が殺人事件を起こしてしまった直後だから。

 実際取材は大変だったようで、とにかく「おっかなびっくり」な様子で取材を受けている様子そのものが重要な時代の記録でもあるという。しかし、普通の人は牡蠣剥きができるようになるのに半年かかるところを、中国人たちはわずか数日で覚えてしまうというのはなんかすごいと思いましたよ。パートのおばちゃんたちも認めてましたけど

「家族を食べさせなあかんと思うと、人間必死になるんやね」

となるほど。見れば見るほど過酷な環境で、こんなところで産業としての牡蠣は支えられているんだなあとしみじみ思ってしまいましたよ。なんだかんだいって、こうした人々なくしては、牡蠣は食べることがかなわない。改めて労働に敬意を。
posted by てんちょ at 23:42| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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