2015年11月02日

「岸辺の旅」

 もう終わりらしい、というわけで話題作見てきました。確かにまあ、黒沢清ファンとしては久々に満足できる完成度だったかな。



 現実を侵食する非現実、という黒沢ホラーの文脈を幽霊ファンタジーの文脈に応用した作品。なんか少女マンガみたいだった。まあそれでもここ最近の雇われ作品よりははるかにマシ。普通に考えれば幽霊の亭主は主人公にしか見えないはずなのだけど、みんなに普通に見えてて、実はこの世界では幽霊が人間に混じって当たり前に暮らしてると。いかにも黒沢ホラーな世界観を「なんかこええ」じゃなくて、「どっかほのぼの」に仕上げてるのがミソ。

 このままあちこち廻って幽霊の人々を成仏させてまわるのかな、とか思っていたらそうはいかない、意外と一筋縄では終わらないのがこの作品てことですかね。実はこれ、主人公が死んでるんじゃないかと思ったらそういうわけでもなかった。意外とふつうに「女性の自立」という当たり前のオチで終わった。

 それでも、なんかファンタジーとしていい感じの締めだったので、割と結末はさわやか。いいもん見た、という感じでした。まあ、「カリスマ」とかの衝撃に比べたらどうしようもないですが。次回はまた久々にエッジの効いたホラーが見たいなあ。
posted by てんちょ at 01:51| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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