2015年10月22日

「屍者の帝国」

 なんともう上映終了なんですってーというわけで慌てて行ってきました。なんか前評判の割に大コケで一か月もたなかった、とか言われてましたけど、ウソつけ劇場満杯でビックリしたよ!どうして興業打ち切る必要があるのかさっぱりわからん。



 なんかネット評は賛否まっぷたつだったのであまり期待してなかったんですが、なんだおお、面白いじゃないですかこれは。思わずパンフ買ってしまった。原作と著しく違うと拒否反応起こしている人もわかるんですが、文字による記述に重きを置いた円城塔の表現方法と映像で語らなければならないアニメは根本的に違う表現だということを理解しなければ。

 開巻いきなり爆弾屍者の応酬と馬車チェイスという派手な幕開けで、語りを動きに翻訳しようという制作陣の強い意欲を感じましたよ。ええ加減な気持ちで上澄みだけすくっているのと、とことん読み込んだうえで取捨選択しているのは違うし、それは観ればわかる。そういう点では見事だと思います。実際、重厚な絵柄は実に見事だし。

 「テレビで観たかった」という意見もわかるんですが、なんせこの内容、テレビではコードにひっかかりまくりでまったく何も描けなかったでしょうね。劇場版だからこその怒涛の表現まさに拍手。

 なんせ刊行直後に一回読んだきりでしかも結構難しい話でしたから、すっかり忘れてしまっていまして、「あれーこんな話だっけー」とずいぶん動揺したんですが(^^; いや、いくらなんでもMが悪役とかはないから!(笑)

 そしてこんなにほもほもしい話だったかなあと。いやそんなわけないわ(^^;腐女子のみなさん大歓喜みたいですが。ワトソンとフライデーがホモ友で、死別したフライデーを取り戻そうとして、エージェントの世界に飛び込むと。
 ただ、媚というよりは、「うまいな」とは思ったんですよ。原作では、ワトソンの動機がどうもはっきりしなかったので、ヤバいくらいの執着的な愛が動機なら、なるほどここまで突っ走るわなあと。この冬は、ワト×フラ本が大量増殖しそう。

 原作信者の方は怒るかもですが、私は大いに評価したい。ハダリーの描き方とか、原作よりかっこよかったぐらいですからね。しかしなんでもう終わるんだ。もったいない。
posted by てんちょ at 02:50| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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