2014年11月16日

「楽園追放」

 今までアニメ映画はほぼアニメ一般に分類してきたのだけど、これは映画に分類してもいいでしょう。いや見事でした。素晴らしい!

 

 知り合いがちょっとかかわっているもんで、ついつい気になって初日に見に行ってしまいましたよ。梅田ブルグ7でマジにほぼ満杯になったらどんだけ混雑するか初めて実感しました。まず入口から劇場までとろいエスカレーターが一基しかないので、長蛇の列に並んで劇場に向かうと、上映時間ギリギリになってしまう、終演後は下りエスカレーターがまた長蛇の列なので、階段を駆け下りて早めにパンフを奪取。2000円!高っ。でもそのあととんでもない長蛇になってました。普段はどんだけガラガラかですねーこの劇場。こんなん初めての経験ですわ。

 よく考えたらこれすごいことで、別に有名な原作があるわけでもないオリジナル作品で、事前にテレビ放映されたシリーズがあるわけでもない。これ単体の劇場オリジナル、つまり海のものとも山のものとも言いかねる作品にこれだけの観客が押し寄せる、虚淵玄ブランドなくしてはあり得ない事態で、しかもその期待を裏切らないクオリティの作品を届ける力量。感服しました。

 ふつうはアニメ作品の劇場版というのはテレビの延長にしかならない。しかしそこはさすが単発のオリジナルを仕掛けてくるだけあって気合入ってました。ここで何度も言ってますが、映画が映画らしさを獲得する一番重要なファクターとは「奥行き」だと思ってます。そして、サイバー空間を生かして実に鮮やかに「奥行き」を見せてくれるのがこの映画。

 しかしこの作品紹介するのが難しいなあ。パンフが厳封されているぐらいで、ネタを紹介すると面白さが半減してしまう。そのあたりは劇場版「まどか」に近いかもしれない。

 ただ、この作品に込められたいろいろな「SF魂」にはもう滂沱の涙ですよ。SF好きの方はぜひ見てほしい。まあ別にSF好きじゃないという人が見ても十分に楽しいとは思いますが。そのあたりの間口の広さもこの作品の魅力と言えます。宇宙・バーチャル空間・ロボット・人工知能・未来管理社会・ユートピア・認知科学など様々なSFの定番を盛り込みつつお約束に陥ることなく、新たな物語を展開することに成功していることには驚くほかない。

 そして主役三人のベテラン声優の味のある芝居が実にいい。ハリウッドとか日本のテレビ系映画だと非常に安易なラブストーリーになるところなのでしょうが、「愛」でも「友情」でもなく「仁義」を持ち出してくるあたりいかにもブッチーさんだなあという感じ。しかもそれが全然いやな感じじゃないのがすばらしい。

 劇場でブルーレイ売ってましたがうーんどうしようか。というのもこれ、やはり劇場で見ないとたぶん効かないだろうなあという思いもあるのですよ。本当に人々の「SFアニメ映画」万感です。拍手!

 
posted by てんちょ at 00:19| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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