2006年11月02日

ネギま!?第4話に見る画角の研究

 というわけでお待たせしました。第4話を実際に見ていただきながら、「ネギま!?」にとっての画角の問題を考えていきたいと思います。結構、画像キャプはメンドかったので、今後そう何回もやんないとは思いますが…

 実際3話までと違って、たとえば「黒板ネタ」とかで水曜放映のスタンダード版では見えない部分にネタが描かれることはなくなりました。そういう意味では地上波にもある程度の配慮が払われるようになったということなのでしょうが…それでも実際に比較しながらみてみると、スタンダード版だけ見ていると分かりにくいネタが、ワイド版では非常に明快だったりするわけで。まずは非常にわかりやすいところからいきましょうか。

 まずはOP前の手紙シーン。ネギの眼鏡に姉の画像が映っているシーンですが…これはスタンダード版。パッと見にはわかりにくい。
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ところが衛星放映のワイド版ではこの通り。眼鏡のツルが映っているだけで格段に分かりやすくなります。
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 画面を舞台風にして床下で遊ぶ演出は、「ぱにぽに」でも見られたものでした。今回もボツボツ出てきました。これはワイド版ではカットされそうなもんなんだけど…

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これがワイド版でどうなったのかというと。

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 地下探検の隊員が一人増えてます(笑)こういう風に、人物を画面の端に寄せて奥行きを出すのは、実はワイド版の特徴なのです。

 全体を見せるか中心部分を見せるかで、分かりやすさが大きく変わってくるのは、こういう場面ではっきりします。明日菜の頭の鐘が全部見えているかどうかは、静止画ではあまり大した違いではないように思えるかもしれませんが、動画になると大きく違ってみえる。というか、スタンダード版は鐘がわかりにくい。

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 たとえば冒頭のこのマルチスクリーン。画面右端でずーっとゼンマイが回っているシーンがあるからこそ、ワイド版では茶々丸の後頭部にゼンマイが付いているというギャグがはっきり分かるし、ぼんやりしているエヴァの手前で茶々丸のゼンマイが回っているシーンもちゃんと気が付くことができる。スタンダード版では気付くのはかなり難しい。

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 たとえば学園長のバックから日が差しているこのカット。ワイド版で初めて「光が差して逆行になっている」ことに気付くわけで、

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結果として七味&モツに影を落としている四角い物体が学園長の椅子の背もたれだと気付くわけですね。

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posted by てんちょ at 21:52| 🌁| Comment(3) | TrackBack(1) | ネギま!? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど。
ワイド版でないとモンタージュの意味すら分からない可能性があると。勉強になりますた。
Posted by モンブラン at 2006年11月04日 03:46
>スタンダード版だけ見ていると分かりにくいネタが、スタンダード版では非常に明快だったり
「ワイド版では非常に明快」?
Posted by at 2006年11月04日 21:10
>モンブランさん
 本当、どうして地上波はスタンダード版にこだわっているのか謎ですよ。別に地デジはワイドでいいじゃありませんか、ねえ。
>名なしさん
 や、これは失礼。ご指摘感謝です。その通りです。修正させていただきました。んで、できれば何かハンドル名は書き込んでいただければ。呼びかけるとき困るので。
Posted by てんちょ at 2006年11月05日 01:42
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