というわけで、今回も色の話を中心に(^^;
先週の一瀬さんのコメントによれば、今回は「絶対少年」ほど細部まではかかわっていないんだとか。つまり、前回指摘した大半の色づかいは、一瀬さんご本人ではなく、各話の色指定担当者の方の功績ということになります。ではなぜ、こんなにも色が「一瀬的」なのか?
前回からずーっと考えていたんですが、おそらく各キャラクターデザインの色指定から、逆算的に周囲の小道具・美術などで使える色、効果的な色は決まっていってしまうわけですよね。
これまた推測です。違っていたら訂正してください、一瀬さん。まあ少なくとも千尋たちメインのキャラクターの色彩設計は、一瀬さんの手によるものと思われます。特に印象的なのが、主人公である千尋の銅色の髪と深緑の瞳。蓮子の濃い紫の髪の毛とか時乃のあずき色の瞳も印象的なのですが、色づかいという点では、千尋の配色が突出して目を引きます。周囲に超個性的な女性たちが配置されているだけに、千尋はただでさえ埋没しやすい。(事実、たった3話しかなかった前シリーズではあっさり埋没しています)
ならば、千尋の配色は一種ギョッとするほど強烈な配色とすべし、ということだったのではないかと推理するのですが、いかがでしょうか。これは水島監督の演出かもしれませんが。ただ、そこに原色ではなくあくまでも中間色にこだわった色彩を乗せるのはいかにも一瀬さん的だなあと思います。
確かに、今回は千尋がしっかりと前面に出ているので、成功だったといっていいでしょう。「キャラクターデザインからの逆算」ということに気付いたのも、今回が日曜日のお話で、千尋と時乃が私服であったからです。特に時乃の私服の配色は凝ってましたねえ。お見事。
こういう個性的な配色のキャラクターたちであるわけですから、今回も個性的な色づかいが次々と出てきます。本当に「チーム一瀬」の色指定さんたちは優秀だ。
「千尋たちの掃除作業着は放射能防護服を彷彿させる黄色だが、中間色に寄ったややクリームっぽい色彩」
「蓮子のシュノーケルにもなぜかそれと同じ色が使われている。『一応、掃除チームの制服』というギャグ?」
「蓮子の群青色(髪の毛に合わせてやや紫混入)のウェットスーツ。なぜかこちらも同じ黄色のライン(笑)」
「蓮子のメカ解説シーンの背景には放射線状の青基調グラデーション。どうやらこの作品では妄想的映像はグラデーション処理するらしい(^^;」
なお、色ではありませんが、蓮子メカ爆発の後のドリフのコント的な「髪逆立ち・服ボロボロ」描写には笑いました。この作品が萌えアニメではなくギャグアニメであることをしっかり宣言してますね。
その後の千尋の「自宅掃除」シーンでの子供時代の忍の写真にも笑いましたよ。千尋は昔、蓮子ちゃんと暮らしていたのかと思った(オイ)
えー話が逸れました。先を続けます。
「先ほども触れた二人の私服。千尋は顔の配色が個性的なので若草色のTシャツ1枚、これに対して時乃は白(ややクリーム入り)のジャケットに桜色のTシャツ、襟はよもぎ色…かな?水色と薄紫のストライプのハイソックスという配色。本当に凝ってます。今回は時乃と千尋が二人だけのシーンが多いので、時乃が特に引き立って見える配慮が必要、ということなのでしょうか」
「雨空の屋内シーンで、照明もない場合、全体の色彩がぐっと黒ずむという配色は『絶対少年』でもやってましたね。夜間シーンが楽しみ」
なお、どちらかというと美術の領域の話ですが、後半で何度も登場するアジサイの濃い紫が非常に目を引きました。そうか、この話は6月なのか。
「なんでもない折り畳み傘の赤」
あまり目を引きすぎてもいけないわけですが、これは実に印象的な赤ですね。原色ではありませんが、微妙に原色寄りで雨空にくすんだ周囲からスッと浮かび上がって見える。
ところで、EDなんですが、これまたちゃんと雨空に。池に座礁した山田メカが残っているのには(笑)
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