2006年10月24日

パンプキンシザーズ第4話

 痛快活劇、というトーンからやや外れはじめた第4話。3課が珍しく任務に失敗する一方で、オーランド伍長の秘密が浮かび上がり始めます。

 確かに「アンチタンクトルーパー」というのは作品中で何度も指摘されている通り実にバカげたアイデアで、これがシリーズ当初の痛快活劇的トーンを高めていたわけですが…むろん、それで終わるわけにはいかない。しかし軌道修正は予想より早かったですね。6話あたりまではこのまま行くのかと思っていたけど。

 むろん生身の人間がゼロ距離射撃などできるはずはない。どうやらオーランド伍長には、かなり非人道的な身体改造が施されている可能性がほのめかされ始めました。その鍵を握るのは、冒頭にチラッと登場した女性科学者?

 まさかあの第2話が伏線になっていようとは。ダメ領主がオモチャ代わりにしていた連射式の戦車が、実は軍内部でも知られていない謎の存在で、接収した戦車は何者かによって破壊され、領主も消されてしまう…

 どうやら帝国は、あちこちに開発途上のまま特殊兵器を放りっぱなしにしており、それがある意味で戦後復興を妨げる大きな原因になっているようですね。しかも国際条約違反のものやら、最高機密のものやら、物騒なものばかり。当然軍内部でもほとんどには知られていないわけだから、何者かが極秘裏に動いては葬っている様子。おそらくは秘密警察みたいなもんなんでしょうが…「情報部」とは言ってもアリスたち「お気楽部隊」とはわけが違う、かなりヤバい連中の様子。果たして直接対決の日は来るのか。

 「あらゆる国家は邪悪な存在である」と喝破したのは大島渚でしたが、邪悪なのは悪意を抱いているからではなくて、無責任で過剰に自己保身的だから。「民には知らしむべからず」という価値観が見て取れます。そういう国家像がここにはありますね。そんなとき、オーランド伍長のような存在が生み出されてしまう。それぞれに「お気楽ではいられない」状況に気付きつつある三課のメンバーたちですが。敵は帝国そのもの、ってことになるんでしょうか。これは結構大変そう。

 それでもたぶん、なんとかなるだろうと思えるのは、やはり彼らを束ねる隊長がアリスだから、なんでしょうね。国家によって散々な目に遭わされ、戦後も茫然自失な状態だったオーランド伍長がもう一度がんばってみようと明るさを取り戻す気になれたのは、なんといってもバカバカしいまでにまっすぐなアリスのまなざしだったんですから。

 この先も闘いは大変そうだけど、痛快さはなるべく残していってほしいなあと思います。
posted by てんちょ at 15:23| 🌁| Comment(0) | TrackBack(18) | パンプキンシザーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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