2012年02月26日

「ロスト・ワールド」

 買ったまま置いていたDVDを見てみました。とにかくサイレントづいている今のうちに見てしまおうってわけで。

ロスト・ワールド 2in1 [DVD] / ウォーレス・ビアリー, ベッシー・ラヴ, ルイス・...ロスト・ワールド 2in1 [DVD] / ウォーレス・ビアリー, ベッシー・ラヴ, ルイス・...

ロスト・ワールド 2in1 [DVD] / ウォーレス・ビアリー, ベッシー・ラヴ, ルイス・ストーン, アーサー・ホイト, ローラ・エリオット (出演); ハリー・O・ホイト, ノーマン・ドーン (監督)

 「2in1」というタイトルで判るとおり、実はお得な二本立て。ただしもう一方は50年代に量産された怪しげなC級映画で、トカゲを接写して恐竜だと言い張っている困った作品(^^;

 しかし「ロスト・ワールド」の方は、「キングコング」を手がけたウィリス・オブライエンの代表作で、どうしてこんな水と油の二作品を抱き合わせ販売にするのか理解に苦しむところ。まあ、めちゃくちゃ安いので、片方だけでも十分買う価値はありますけどね。とかいいつつ別の意味でもトカゲ映画は気になるけど(笑)

 しかしオブライエンはさすがハリーハウゼンの師匠だけあって、技術的にかなり制約のあったはずの1925年にこれだけのものをつくりあげてしまったのは驚異に値します。

 それに無声映画の独特のテンポで特撮映画が展開されると、コナン・ドイル本来のビクトリアンSFのテイストはこんな感じなんじゃないかという19世紀色たっぷりの展開が楽しめます。実際メリエスなど少数を例外にして全編特撮映画でサイレントという作品はほとんどないので、この不思議なテイストはもっと見たくなってしまう。

 「メトロポリス」があるじゃないかという向きもあるでしょうが、あの作品意外にも特撮シーンはほとんどないのですよ。壮麗な巨大セットがウリでロボットマリアも登場シーンはごくわずかだし。

 これに対しこの作品はわずか70分足らずの尺の中に火山に追われた無数の恐竜が逃げ惑うシーンやロンドンにつれてこられた恐竜が暴れるシーンなど「こんなに入れて大丈夫か」と心配になるほどに特撮満載。本当、特にあの恐竜の群れのシーンは動かすだけでも発狂しそうになっただろうに、お見事というほかない。

 まあ、実際詰め込みすぎて中盤の洞窟シーンなどストーリーは少々わかりにくくなっていますが、それほど複雑ではないので、こちらで適当に考えて楽しめばいい。いかつくひげもじゃのチャレンジャー教授のキャラクターは、誰もが思い浮かべるとおりで「そうそう」となんかうれしくなってしまう。

 安いサイレントDVDの一連の中でも埋没している一枚かと思いますがこれは結構お薦め。いつかちゃんと劇場で見たいもんです。海外DVDだからきちんと修復したバージョンもあるはずなので…
posted by てんちょ at 01:33| 大阪 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | サイレント映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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