2012年01月27日

「へうげもの」第39話「わびスキーがお好きでしょ」

 終わりました。まさしく万感。大作にふさわしい、堂々たる結末だったと思います。

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へうげもの(14) (モーニング KC) [コミック] / 山田 芳裕 (著); 講談社 (刊)

 こうでなくちゃというぐらいこれでもかとばかりに真下演出が乱打された最終回、信者にとってはこれ以上ない至福の時だったと思います。

 それにしても最後はとことんまでやりますなあ社長。いきなり利休人形の逆さスライドから始まったときはビビりましたよ。利休人形ってさかさ貼り付けだったっけって一瞬思ってしまいましたもん。

 そしてその後は右横倒し、続いて左横倒しで利休切腹の屋敷を警護する上杉の兵を描くという超ワルノリの演出。本当最後の最後までびっくりさせてくれます。そして注目すべきは、この破格の演出にはまったくお金がかかっていないということ。予算をかけずに人を驚かせることにかけては、この人はまさしく天才と言い切っていいと思います。

 そしてどう描くかと期待していた利休切腹の場。なるほど、劇画チックの正攻法で来ましたか。これは俳優がやっても絶対に説得力が出ない場面なんですけど、二メートルの大男として描いている原作だからこそ出来る乱闘場面、実にうまく止め絵を駆使して利休の大立ち周りを見せ切ってくれました。

 とはいえ、うまく描かないとギャグになってしまうわけで、喜劇の一歩手前の哀しい乱闘、黒白のコントラストを強調することで際立たせる手法はさすがといわずばならないでしょう。

 あとは織部と秀吉の対面場面、やはり江原さんはうまいよなあ…「師を看取ったもの同士」という言葉に込めた「お前ならわかるだろう」という万感の思い、ひしひしと感じ取れました。

 利休の「…痛とうございます」という言葉は、原作ではそこまでの罵詈雑言とかなり落差をもって描かれていて、悲しみを増幅する仕掛けなんですが、山田さんの発話は極めて抑制的。でもまあ、だからこそ余韻を持った結末に見事につながるのでしょうね。これはアニメ版ならではの手柄。

 うん、これが結末で正解でしょう。別に後はなくてもいいや。NHKとしてはつづきも作りたいところでしょうが、原作者は許さないだろうし、ここで終わったとしても満足ですよ。社長、本当にお疲れさまでした。次回作はもう少し早めに見せてくれると嬉しいです。
posted by てんちょ at 03:28| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | へうげもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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