2011年08月23日

「日常」第21話

ぼちぼち終盤ですね。マンガならではの表現をいかにしてアニメにしていくか、という演出方法の模索という点で、本当にいろいろと刺激的です。商業的には苦戦かもしれんけど、あえて「萌え」でない路線を攻めていく、というのはむしろこういうことなのだ、というのを強く感じる次第。単体では赤字かもしれんけど、京アニにはすごい技術的蓄積をもたらしたはずだから。今後の展開に注目ですね。

日常のDVD 特装版 第2巻 / 本多真梨子, 相沢舞, 富樫美鈴, 今野宏美, 古谷静佳 (...

日常のDVD 特装版 第2巻 / 本多真梨子, 相沢舞, 富樫美鈴, 今野宏美, 古谷静佳 (出演); 石原立也 (監督)

 今回は確かにアクション主体だけど、マンガ的な止め絵表現としてのみ機能するものばかりだから、本当に大変だったと思う。いったいどう料理するか?ということに関しては、結構あれこれとスタッフ内で議論されていたことでしょう。

 特に注目すべきは高崎先生の「出席簿チョップ」エピソードで、これ、内容はそれほど不条理でもなくて、「ああ、あるある」系の話なんですよね。それを絵のインパクトのみで押し切っているのがあらゐけいいちの味なんですけど、これは止め絵だからこそ成立する世界なんですよね。そこをどう攻めるかと見ていたら、ちょっと絶句するほどこれでもかなマルチ画面でひたすらはたかれるまいちゃん。ちょっとここまでくるとかわいそう(^^;まあ、だからこそ生きるんですけどね。ネットで数えてる人いたけど、原作で11回が、なんと90回…これでもか、とはこのことですね。

 そしてもう一本、フェイ王国のラストエピソード。ウッドキューブを手に入れたみおちゃんが帽子軍団相手に大乱闘。劇画チックでオーバーアクションの原作のテイストを非常にうまく処理していてうなりましたね。んで、実際みおちゃんが原作より5割り増しにかっこいい。確かに最終的にはギャグなんだけど、シリアスなアクションとしてもきちんと成立するように作ってこそ、最後のオチが効いてくるわけであってね。そのあたりは本当にわかってるなあと思います。

 桜井先生に恋する高崎先生の空回りっぷりはまあ声優さんのスキルあってのものではあるんですが、桜井先生の愛らしさは特筆すべきものがあり、だからこそ生きてくるわけですよねーそうそう中村先生が意外とかわゆい側面を見せるエピソード。こんなのもあったんだ。原作で全然印象に残ってない、ごく他愛のない話なのに、徹底的に細部を掘り下げると、ここまで話として味わいが出てくるんだなあ。原作付きしかも原作に忠実にやるアニメの意味、というものをとことん感じさせてくれる。そういう意味でこの作品はもっと評価されていい。
posted by てんちょ at 22:58| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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