2011年07月08日

へうげもの第14話「悲しみのミッドナイト・パープル」

 今回は光秀一人芝居に近い出ずっぱり。さすが大ベテラン、田中秀幸さんうまいよなあ。特に辞世の句を読む場面の重厚さは絶品でした。「明智どのぉーっ、どのぉーっ、どのぉーっ…」とエコーがかかるやや古めかしい演出はモダニストの社長とは思えないえらく時代がかった演出でしたが。何か悪いもの食べましたか(^^;

へうげもの [1~11巻 全巻 最新刊] (著)山田芳裕

へうげもの [1~11巻 全巻 最新刊] (著)山田芳裕

 まあそれはそれとして、理想家の光秀がリアリストの秀吉に滅ぼされる非情を、非情に乾いたタッチで描き出していく力技はやはり社長ならでは。さすがです。今回は秀吉はまったく出ず、利休も左介もほとんど脇役、ただひたすら光秀の死への旅路を丁寧に丁寧に描いていきます。

 脱出前に部下たちとの「最後の晩餐」で桔梗の花と白石を使って「侘びの境地」をつかむ光秀の素晴らしさは、明らかに原作を凌駕していました。これはやはり、余計な要素をそぎ落とし一挙手一投足を丁寧に描き出すアニメの利点が最大限引き出されていたと思います。さすが巨匠、アニメ表現の何たるかを実に明確に理解しています。これでこその真下美学。

 ここでの光秀のストイックな美意識は、もはや真下一流のハードボイルド演出とぴったりよりそって感じられるのが実に興味深い。最高です。
posted by てんちょ at 02:42| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | へうげもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近、「へうげもの」本編よりも、その後の茶器解説五分番組のほうが楽しみな自分がいる。

それにしても、「虹」もいい茶碗だったが、わたしとしては「さても」がほしいなあ……。

と、「もしカネがあったらなにを買うか」みたいなカタログ番組のように見ている。

楽しい。

まあアニメ本編が面白いからではあるが……。
Posted by ポール・ブリッツ at 2011年07月08日 06:39
私はメタリック・ブラックの器が大好き。波佐見焼とか。うちの家族は砥部焼大好き。黒楽とかほしいなぁー
Posted by てんちょ at 2011年07月09日 15:51
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へうげもの 第14話 『悲しみのミッドナイト・パープル』
Excerpt: もっと戦いが続くと思ってた。前回のやり取りで山崎の戦いは終わり、光秀は敗北と相成りました。直臣以外はほぼ四散、駄賃代わりと食料の持ち出し(=つまり横領)も相次ぎ兵糧も尽きました。芋茎(ずいき)の縄と..
Weblog: こいさんの放送中アニメの感想
Tracked: 2011-07-08 18:47