2006年05月28日

ツバサ・クロニクル第31話「少年のケツイ」

 ただいま義母が大阪から遊びに来て接待中。つーわけで少々忙しいのですが、合間を見てチェック。

 モリヲカ氏、今回はがんばりました!何といってもここのところ消えていたキャラクターの目の輝きが復活していたのがうれしい。作画はかなり締まっていてよいできばえだったんではないかと思います。少なくとも29話のような首をかしげる構図はなかったです。演出は簡潔にして的確。

 前回の惨状については誰の目にも明らかでしたから、たぶん、真下社長からもかなり厳しい叱責があったものと思われます。相当の覚悟で挑んだんじゃないかな。

 真下流の大胆な演出については、まだ戸惑っているところもあるようですが、それは少しずつでも身に着けていってほしいところ。小狼君たちが海に落ちるシーンのカットがまったくないのは演出としては失敗。止め絵スライドのコンマ1秒でも、入れておけばよかったんですよ。たしかに師匠の省略は大胆ですが、ここは切ってはいけないカットだと思います。
 風の洞穴から飛び出すシーンは、もう少しましですが、ややカット間の流れがよくない。カットとカットの間に数フレームずつ黒味を挟んでやると、明滅効果が出て緊迫感が高まると思います。まあ、これは最近規制が厳しい表現なんですけどね。

 ストーリーは今回もオリジナル。真下が作ったであろう、もともと企画段階からあったものでしょうから、特にモリヲカ氏のアイデアではないでしょう。何といっても
「以前に悪役として出たキャラクターが善人として再登場する」
「自分の父と自分より年下の姿で出会う」
というふたつの設定は、CLAMPに対するイヤミ以外の何ものでもないですから。これはいかにも真下らしい設定。

 だって、第2話の亮子の台詞を信じるならば、
 「世界Aで悪人だったキャラクターが世界Bで善人(もちろんその逆も)」
 ということは十分にあり得るはずです。パラレルワールドでの同一キャラの年齢が同じということも話がうますぎる。少なくともヘアスタイルぐらいは違うだろうに。

 ところが「同じ魂」といういい加減なオカルト的設定のもとに縛りがかけられてしまい、どんな世界へ言っても同じ面構えの人は似たような性格ということになっている。それははっきりいって当初の設定から破綻しているといっていいはずです。

 こういったあたりを容赦なく見せていくあたりもまた真下ですよね。

 もうひとつのポイント、

 「なぜパラレルワールドで、その世界の自分自身と出会うことがないのか」

 は、27話の冒頭で「もうひとりの小狼」の夢が出ていますから、かなり重要な伏線なんでしょうけどね。ちゃんと考えてるんだろうなあ、CLAMP。つまんない話だったら容赦なく改変するのが吉かと思います。
posted by てんちょ at 23:55| 🌁| Comment(5) | TrackBack(10) | ツバサ・クロニクル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回の話、わたしは不満ですねえ。船中というシチュエーションを生かした脚本や演出かといえばそうとも思えませんし、小狼父の声は少々イタすぎる。三話使ってやるならともかく、三十分で島まで出したのは失敗だったと思います。やるなら全て船中で密室劇風にやったほうが効果的だったのではないでしょうか。演出も、ところどころで「ああ、これは動画枚数の節約のためのものだな」と感じましたが、これは本来視聴者にいちばん感じさせてはいけないものでしょう。古代遺跡の碑文を読む小狼は説得力不足ですし、最後のシーサーペントは唐突にすぎます。あのシーン、先に遠景で小さいのを出しちゃダメですよ。ちっとも巨大さと怪物らしさが伝わってこない。
もう少しなんとかならなかったものですかねえ・・・。

MUSASHIを見ました。噂どおりの、いえ、噂以上の作品でした。あれと今回のツバサクロニクルを比較すること自体間違っています。レベルが全然違います。素晴らしい作画と演出に、モンキー・パンチ先生の人間としての度量の広さを感じました。てんちょ様もご覧になることをお勧めします。現代日本のアニメ界の裾野の広さを知って戦慄することでしょう。わたしは、来週録画しようかどうか迷っています。もしもビデオが壊れたらどうしようかと思うからです。今見ないと幻の作品になってしまうかもしれませんので、ぜひ見ましょう! わたし一人だけがこの感動を味わうなんて嫌です。
Posted by ポール・ブリッツ at 2006年05月29日 17:28
やべぇ…これは凄まじい  撃だ……。レベルとか前衛とかの次元を遥かに超えている…涙なくしては見られない…。あんなガンアクションは見たことがない……。

てんちょさんもギャオでいいですからぜひとも観るべきです。人生の見方が変わること間違いないです。
Posted by トコヤミ at 2006年05月30日 00:07
>ポールさん
 言われてみればなるほどって感じで。まあ、私も気になったといえば気になった部分。まあ、真下的演出をやれという社長の要求の方が無茶なわけで。真下が論理立てて演出技術を伝授しているとはとても思えないので、モリヲカ氏には「がんばれっ」と言うほかないかと思います(^^;
 MUSASHIそんなにいいですか。じゃあまあ何とか来週見られるように努力してみますが、いくらなんでもマイメロの裏番てのは過酷でないかい。
 あと、「FROGMAN SHOW」で言いたかったのはああいうヘタヘタ絵口パクでも演出がおもしろければ十分楽しめるってことだったんだけど、若干話の筋が変化してないですか(^^;

>トコヤミさん
 と、トコヤミさんまで?そんなにすごいの?サイトでストーリー見るかぎりでは、そんなにおもしろそうには見えないんだけどさ。まあ、見てみるけど…気に入らなかったとしても怒らないでね。お二人の嗜好は私と結構近いとは思うので、期待はしてるんだけど。
Posted by てんちょ at 2006年06月01日 02:01
だめだっ・・・良心の呵責がっ・・・(笑)!
サイトでストーリーなんか見ていても「MUSASHI」という番組の素晴らしさは理解できません。面白さのベクトルが逆です。
というよりも、このアニメ、「21世紀の今になってこれほど酷いアニメは珍しい」ということが視聴者を呼び集めているというまことに稀有な作品なのであります。
よれよれの作画、やる気のない演出、効果的でない使いまわし、実写取り込みを隠そうともしない背景、合ってないSEなど、見どころを挙げたらきりがありません。
今はギャオで、半ば伝説ともなっている「ケンジャの舞い」が見られる第三話がかかっているはずですから、それを一見されるのがいいかと。
あのコメントはお金をかけないで一人が手作業でやっている「FROGMAN SHOW」と、モンキー・パンチが十二年の歳月をかけたなどと喧伝されている「MUSASHI」とを比べると、あらゆる意味で対照的でオモシロいかもしれないと思って書き込んだのですが。
絶対ビデオ化されないでしょうし、されたとしても修正が加えられまくられてあのオモシロさは出ないでしょうから、見るべきは放映されている今だけです。
動物園で珍獣を見るのがお好きだったら、ぜひ一見されることをおすすめします。一見だけでいいですが。
Posted by ポール・ブリッツ at 2006年06月01日 07:10
 み…見ましたよ(^^;
 何かすごい衝撃。というか精神的ダメージがすさまじい。こういう話だったんですか。夢に見そう。どうしてくれますか。
 これって、たくさんの人がかかわっているはずなのに、「FROGMAN SHOW」の古墳のケンカにも負けてる…何が起きたんでしょうね。
Posted by てんちょ at 2006年06月02日 02:08
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