2011年01月08日

テコンV

 知る人ぞ知る伝説の韓国アニメ。韓国好きとしては避けて通ることはできません。
 実は劇場公開時に見ているんですが、SF大会と夏コミのバタバタで書く時間が取れず、なんとなくそのままになっていました。来週DVDが発売ということで、ちょっと書いておこうと思います。

テコンV [DVD] / キム・ボミ, キム・ボヨン, キム・ヨンチャン (出演); キム・チョンギ (監督)

 それにしても3000円とはなかなかリーズナブル。それぐらいの価値は十分あるとは思いますが、まあ懐の心細い方はぜひレンタルでも。それはチープなキワものとして面白いのか、それとも歴史的資料として面白いのか、それとも意外と中身が面白いのか。そういう質問が寄せられそうですね。実際に見た感想としては、どれも正解、ただしどれかひとつが正しいわけでもない。というところでしょうか。

 確かにチープだけど紙芝居風の色彩感覚はノスタルジックで独特の味わいがあります。マジンガーZの模倣といわれたらそれはそうなんだけど、自分たちの作品にしようと格闘した結果一定のオリジナリティが付け加えられているのも確か。ただ、どうにも隙が多くて「ツッコミどころ満載」という日本の配給会社のキャッチコピーは残念ながら正しい。ストーリーは飛躍が激しく「いい加減なこと言うなぁーっ!」とついついツッコミを入れてしまう。ロボットの少女に「いつか君も人間になれるさ」とかまったく無根拠に言ってしまうとかね。ただ、全体として非常におおらかなムードが漂っているので、ムチャなストーリーは不快ではありません。結構おおらかムードに乗って楽しく鑑賞することが可能。不出来な作品を馬鹿にして楽しむ、という風なものでは決してありません。

 実は、夏に朴さんたちに聞いてみたところ、絶対に自分の感想を言わなかったのがなんとも「うーん」なところではあるんですが。実際、韓国のアニメファンの間でも意見は割れていて「パイオニアとしてちゃんと評価すべき」という意見がある一方で「韓国アニメの恥」という意見もあるそうです。そのあたり、地元では賛辞一色のように宣伝している日本の配給会社はちょっと不誠実かも。

 まあ朴さんたちの「ノーコメント」な気持ちも分からないではない。韓国政府はアニメに非常に力を入れていて、アートアニメの系列ではなかなか味のあるものがぼつぼつ現われてきていますが、商業アニメの方はまだまだ物足りない。たぶん、韓国アニメがこのまま成長したら、日本アニメとはかなり違うものになると思います。おそらくアートと商業アニメをミックスしたあたりに、ちょっとぴっくりするものが出てきそうな予感。まずはそれを楽しみに待ちましょう。「韓流ドラマ」だけが韓国じゃないよ。
posted by てんちょ at 01:38| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
じゃあついでに同監督が撮った「ウレメ」シリーズも見ましょう。

「テコンV」なら見るけれど、わたしはごめんですが。
Posted by ポール・ブリッツ at 2011年01月08日 08:12
いやまあ、「テコン」はたまたまうまくいった可能性もあるわけで…もうちょっとハングルがうまくなったら考えてみよう
Posted by てんちょ at 2011年01月10日 23:24
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