2021年01月05日

「裏世界ピクニック」#1

 正月休みも終わり、やっと冬アニメがスタート。最初はなんとこの作品。



 珍しく原作既読。まあ「SFマガジン」掲載作品ですからね。創元SF短編賞受賞作の中で歴代一番売れた「神々の歩法」とか見ても、十分筆力がある人だと思いますけど。どうも儲かるらしいと、「百合」の旗印を押し立てて攻め入る編集部の姿勢には、あんまり賛成できないかなあ。ストルガツキー『路傍のピクニック』へのオマージュという、原作の出発点は悪くないと思うのだけど、結局その後の展開は、ゆるいラノベみたいになってるし、そのくせ妙に読みづらくて、イメージ喚起力も乏しい。

 つまりのところあんまり評価していないのですが、割とアニメ版は独自色が出ているらしいと今月の「SFマガジン」に書いてあるので、そんなに言うなら見てみようかと思った次第。まあ実際、今期は初回を見てみる予定の作品自体少なくて、10本に満たない。ただでさえ少ないんだから、見られる作品は見ておくに限ると思った次第。

 うん、これは結構面白い。少なくとも原作よりは。「裏世界」を、タルコフスキー版に近い「霧深い廃墟の草原」にした佐藤卓哉監督の決断の勝利でしょうね。まさに異様で「見ているだけで酔う」という、「くねくね」の造型も素晴らしかった。クライマックスには、意識を近づける描写をわかりやすく描くために、白ヘビみたいにしてしまったのは、なんとも残念でしたが。あのあたりなんとかならなかったんだろうか。

 なんかねーやり方はあったと思うんですよね。カメラのピントがバチッと合う感じとかみたいに。まあそれでも、この先に向けてはなかなか期待の持てるツカミだったので、視聴決定。今期もラノベと続編ばっかりなので、なんかいい作品が見つかるといいなあ。
posted by てんちょ at 12:21| 大阪 ☁| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする