2020年10月02日

「A.I.C.O. Incarnation」#12(完)

 なんとなく事件が収束してそれで幕。そりゃあなんの話題にもならず終わるわなあ。



 結局、脚本が弱すぎる。ゴール地点に到達して、バリバリ撃ったら終わり、って完全にゲームの脚本ですわこれ。なんとなく悪役っぽいライバル医師(でも娘思いなだけでそれほど悪いことをしたとはいえない)が、自滅して終わり。眠っていた医師の娘は、目覚めてみたら父は廃人になっているし、彼氏は行方不明だし、とひどすぎる。でも、廃人になった父の横でなんとなく生活をエンジョイしているのはなんだかなあ。

 オリジナルを残すかコピーを残すか、という問題を何回も延々引っ張ってきた挙句「両方残す」という安易なオチ。なにも選択しないのに都合よく話が解決してくれるエピソードが傑作になるはずもない。そして、余った方の主人公は、北海道に転校して新生活を…… って、何も考えてないだろう。という感じのヒドいオチ。異なった環境にある「私」が融合して、認識の変革をもたらす、といった、SFならではの知的展開にはほど遠いものでした。

 最近、ネットフリックス発のアニメ、意欲的に発表されてますけど、ことごとくスベってる感があります。みんな企画段階では面白そうなんですけどね。結局、受け手側の放送サイドが、作品をブラッシュアップする能力に欠けているんだと思います。受け手として、こういう層に見てほしい、こういう形で売り込みたい、こんなアピールをしたい、といった野心がなければ、脚本は磨かれようもないわけで。

 「日本沈没」なんて、おそらくかなり志は高かったはずなのに、かなりトンチンカンな形で炎上してしまって、もったいなかったですよね。たぶん、これまた台本のブラッシュアップ段階で失敗して、おかしな形で着地してしまっているんだと思う。作画のクオリティはそこそこ高いので、製作陣の猛省を促すべき作品かもしれません。本当、いろいろ惜しい。
posted by てんちょ at 00:00| 大阪 ☀| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする