とにかく使えるものはみんな使う。それがこの番組。
いきなり「トトロいたもん!」から始まり、瞬発の即興芸の応酬で見せていくスタイルは、この回も健在。あっちやんが「あすかりんは遊びだと思っているので、あやうくスケジュールを忘れるところだった」というコメントに笑う。まあ、暇でしょうがない、というわけではなさそうで、よかった。香鈴ちゃんはマジで暇そうですが。事務所のうるささに腹をすえかねたんだろうなあ。ならば、もう後は好きにやればいいのに。アイドルやめて、それでもイメージ管理はうるさいのか。
ただ、ダテコー監督ら制作サイドの工夫もダテではなく、とにかく苦境をネタとしてとことん使いつくしていくという貪欲さは芸人の鑑やとほめたたえるべき。
コロナ禍で「仕事がない」ことをネタに「新しいお仕事紹介」がお題として組まれましたが、そこに阿吽の呼吸で、絶妙のネタを寄せてくる常連投稿者たちが逆にすごすぎると思いますよ私は。「香鈴ちゃんのストーカー」をネタとして使い倒している佐々木さんだって「逃げ恥」をネタとして重ねてくるとか、なかなかの玄人ぶりですもん。本当、あすかりんがここまで続いているのも、常連投稿陣のクオリティの高さあればこそですよねえ。
さらには、二人の間を分かつアクリル板をネタに「囚人面会コント」をやろうという。なんという貪欲さ。しかも、ただコントやっても息詰まるので、囚人役の側に自分がどういう罪で収監されているのか当てさせるという、無理筋のゲームつき。はっきり言って「そんなん当たるか」というムチャクチャな設定なのですが、それで二人とも結構いい線まで行ってしまうのがすごい。
いやーまだまだいけますわ。ダテコーさんなら、リモートライブとか、いろいろ面白いアイデアが出せそう。この先も目を離せません。