2020年03月05日

「ソマリと森の神様」#8

 なんとも美しい物語でありました。それと、すごく親切なのにちょっと見た目の変わった存在には偏見をむき出しにする人間の邪悪さもあますところなく描きだす。ほのぼのファンタジーではないのですよね、これ…… 図書館長がソマリたちに語る人間の物語は残酷で悲しい。



 魔女もまた、人間にとっては忌むべき存在にすぎない。見た目がそっくりだからと親し気にふるまっているうちはいいやつだけど、いったん敵認定を受けたら容赦なくなぶり殺しにされる。たまたま通りかかった双頭の龍だって、まったく敵意はないことを必死に語っていたのに、なんの疑問もなく殺されてしまった。

 いや、本当。こういう姿を見ていたら、人間に生き残る価値なんてあるのかと思ってしまいますよ。異形たちは、お互いの姿が違っていてもぜんぜん気にしておらず、雑婚も自由。まさにユートピアというべき寛容な世界を築いているわけで、そりゃあ、そこにいらぬ火種を持ち込む人間は皆殺しにしたくもなりますわ。

 でも、人間は気難しいけど、本当に分かり合えたら、友情も生まれる。それを大切に思っていたからこそ、館長はハライソの伝記を書いたのですよね。まあ、今も彼らが生き残っているかどうかは怪しいものですが……  ただ、誰とでも仲良くなれるソマリは希望の種であるわけで。この物語がどういう形で着地するかは、ちょっと注視したいところです。えっ、次回あの懐かしのコンビが再登場?
posted by てんちょ at 00:08| 大阪 ☁| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする