なんか11話目にして初めて、きちんと引きにふさわしいところで引きになりましたね。大分と雑な止め絵も減りましたが、いや、いろいろと遅いっちゅうねん。というかこの作品、いろいろと細かく作りこむ必要があるのに、監督がそのことをあまり分かっておらず学園ものでも作るような気分で走り出してしまい、大コケする羽目になったというところですね。
原作や脚本は良かっただけに、実にもったいない。特に、ヒロインが一方的に恋心を募らせているけど、男の方はまったくその気がない、という展開はとても面白い。やせがまんしたりツンデレしたりしているわけではなくて、まだまだヒロインが未熟すぎてそういうことにたどり着く以前だから、というのは、なかなかリアルでよいのではないかと。
実際、どうしようもないですよね、これだと。ともかくまずは刑事としてものになるところまで仕込むことしかマトバ刑事は考えてないっぽいですし、それは正解。まだ色恋にうつつをぬかすレベルではないですもん。でも、後輩としてはかわいがってて、きちんと教えてる。そういう意味では、バディものとしてはちゃんと成立しているのですよね。
この手の話では、男がコミカルな方にまわりがちですが、ほぼシリアスを崩さないのが斬新だしなかなかいい。まあ、ラノベ読むような若者連中に共感できるキャラかというとかなり疑問ではありますけど、純粋にフィクションとしては評価できますね。
まあ、ともかくもあと一話でおしまい。せめて最後はきれいに締めてほしいなあ。