2019年02月07日

「どろろ」#5

 久々に手塚原作を読んでみると、その牽引力のものすごさにびっくりしますよね。もちろん構図とかデッサン力では今の作品で上回っているものもたくさんあるのですけど、とにかくぐいぐいと読者を引っ張り込む力がものすごい。改めてやっぱ神様はすごいなあと。



 それで今回のアニメ版ですけど、原作と見比べるとなかなか面白い。原作にまるまる忠実ではなくて、とはいえ完全なオリジナルでもなく、あちこちからエピソードを集めてパッチワークにしながら、全体としてはより破綻の少ない形で原作をまとめようとしている印象。今回なんて前後篇ですけど、メインのエピソードは、百鬼丸の過去エピソードのごく小さいピースですからね。

 今回はさらに琵琶丸の活躍場面を膨らまそうとしていて、これがなかなかうれしい。どうせなら琵琶丸が鍼師の心得があって、「うむ手ごたえあり」の名台詞も再現してくれるとよかったのに。

 それにしてもずいぶん思い切ったなと思ったのは、素人の有名俳優を起用しておきながら、百鬼丸には5話のラストまで声がまったくないということ。最後の最後でやっとちょっとだけうめき声を披露してくれます。しかしこれだけではうまいのかまずいのか不明。うーん次回がちょっと怖いわ(^^;

 ただ剣戟アクションとか凝った構図は見応えがあり、原作ファンでも十分に楽しめるかなという気がします。まあどろろの声に素人を当てるのはどうだろうとは思いますけど。そのマイナスを打ち消す気迫は確かにあるかなと。ともかくもそろそろ折り返し点。どういう形で着地してくれるか楽しみです。
posted by てんちょ at 00:20| 大阪 | Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする