2018年09月30日

「終物語 おうぎダーク下」

 これにて「終物語」めでたく完結。アララギさんの騒々しくもハーレムな青春も終わりの時が……って、劇場版「続・終物語」が控えているという。なんの冗談だか。



 いや、実際一挙放送の時も見てるはずなんですが、正直な話、まったく内容を覚えていなくて唖然としましたよ。こういうダラダラとした会話劇は、一気に見るよりも、少しずつ感覚を置いて観る方が頭に残りやすいということかもしれませんね。実際、本来ならこうした形で発表されるはずが、製作上の諸々の事情から、強制マラソン放映になってしまったわけですからね。これが本来あるべき形。

 実際こうやってみると、どう考えてもアニメになるはずがないこの話をアニメとしてまとめあげるために、凝らされた工夫の数々に関心しましたよ。前半ではシルエット描写にクリケット(あ、いま気付いたこのふたつは韻を踏んだダジャレだったのか)、後半では扇とアララギさんの対決シーンで、闇に呑まれてどんどん消えていく机を見せる。

 ストーリーとしては、ただしゃべってるだけなんだから、毎度のこととはいえ、頭も下がります。そりゃあ制作遅れるわなあ。

 とはいえ、キャラづくりのユニークさにかけては定評のある人であり、特にこのアニメシリーズでは、演出と作風が奇跡のようにぴったりとハマった結果、大ヒットが起きたのにも納得させられます。いわゆるラノベのテンプレートな作風にはあまりはまらない人で、確かに大量のかわいい女子がたった一人の男性主人公をとりまいてちやほやするのですが、本人はかなり早い段階で彼女を決めてしまう。

 まあ、「ファンタジー・スター・オンライン」もそうだろう、といえば確かにそうなのですが、あれ、二作目以降は完全な蛇足ですよね。

 こちらはストーリーがなく、ただ会話と言葉遊びだけで話を成立させていく詐術を楽しむというある意味屈折した展開がすごいといえばすごい。忍野扇は、そうした展開へのメタ的な言及として現れたものだからこそ、面白かったんでしょうね。だから個人的には、ここでキレイにおわってほしかったんですが、ヒット作は容易に終われないという世の常をこの作品も背負うことになりました。ご愁傷様。まあ、それはそれでどう逆境をネタにしていくか興味がないでもないので、さて劇場版は見に行ったものかどうか…ちょっと悩み中。
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2018年09月29日

「天狼 SIRIUS THE JAEGER」#12(終)

 第一話段階では、今期ダントツの期待作でした。スタイリッシュなアクションって好きでねえ。ですが、最終回まで見た結論としては、かなり期待外れと言わざるを得ません。



 結局、シリウスの箱ってなんなのか、はぐらかしたまま終わってしまった。いや、ここははぐらかしていいところと違うやろ。そもそもユーリがどうやって世界を救う気なのか、まったくほのめかすことすらなく終わってしまったのはどうにも失望ものでした。

 結局第二次大戦前夜というこの時期に物語を設定した意味もはっきりしないし、伊庭少佐と涼子も結局なんのために出てきたのかさっぱりわからない展開となっていました。涼子は極めて斬新なキャラクターだっただけに、最後にユーリをつかまえてほしかったですねえ。というか涼子が主人公でよかったのに。

 「プラネット・ウィズ」はキャラクターがすべて意味のある存在で誰一人使い捨てにならず、きれいにすべてのキャラが収まるべきところに収まる。これに対して、この作品は、ほとんどのキャラが中途半端な形で退場していく、実にハンパなエピソードでした。

 やっぱりこの監督さんはアクションはうまいけど、ストーリーづくりはイマイチですね。脚本家がよくないのかもしれませんが。こういう凝った作品は、この手の話がうまい脚本家を雇った方がいいということでしょうか。オリジナルだしスタイリッシュだし近代史SFアクションだし、と好きな要素が山盛りだっただけに、本当に残念でした。

 
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2018年09月28日

「プラネット・ウィズ」#12(終)

 見事な結末でした。ここまでキレイに13話で追われたロボットアニメもないと思う。最近のやたら陰気でサツバツとした作品は、ぜひ反省してほしい。これぞ「娯楽」だという王道ぶり、最後の最後も下駄パンチで決める変わらなさ。こうでなくては。



 それと、みんな立場の違いはあれ、それぞれに高い理想と志を持っていて、だからこそぶつかり合う、でも最終的にはどこかで歩み寄ることができる。こういう作品が、こんな暗い時代に、一条の明りのように存在し得たのは本当にすばらしい。ここから何かがはじまるんじゃないか、とそんな期待すら持たせてくれます。

 これ、商業的成功という点ではちょっと埋没してしまって残念だったのだけど、今後長く愛されることになるんじゃないだろうか。むしろ子供たちに見せたらどんな反応をするか気になるところ。

 ちゃんとSFとしても作りこまれたものになっていて、正しくわけのわからない世界観がまず提示され、少しずつひもとかれていくという構造もよかった。何も謎解きされないまま投げ出して終わる作品が多い中にあって、きちんと伏線を全部回収し、最後に「どうだ!私は証明したぞ」と晴れやかな笑みを見せる「先生」が、見事な着地点となっている。本当にあれよかったなあ。

 着ぐるみ族とか龍とか、ありものの要素を微妙にずらして見たことのないものに仕上げてしまうのがとてもよかった。これによって、王道だけど観た事がない、という斬新な世界が提示できていたわけですよね。明朗活劇にワクワク感を抱くことができるのって、どれだけぶりだろう。本当に久々で感慨深い。

 水上悟志というマンガ家は未見でしたが、今後覚えておく価値がありそう。どうやら注目の才能となりそうですね。ありものの原作ではなくて、ネームを新たに描かせてオリジナルアニメにする、というのは、第三の道として今後も期待できそう。作品はスパっと終わったけど、展開はまだまだあるんじゃなかろうか。本当におつかれさまでした。文句なく、今期のベストです。
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2018年09月27日

「ルパン三世PART5」#24(終)

 いやあ、粋ですねえ。ルパンはこうでないと。矢野雄一郎監督は有能。4の後半が失速したのは、やっぱり無理やり追加発注があったからか。



 今回は、歴代屈指の完成度だったんじゃないでしょうか。ハイテク時代にルパンが生き残れるはずがない、という宮崎駿の発言をバネに、あえてハイテク巨大企業とルパンを対決させるクライマックスは本当にすばらしかった。そう、こういう不可能に挑むロマンとやせ我慢があってこそのルパンですよね。

 まあ、最後の最後でちょっとズルしましたけど、こういうのもふくめて大河内さんらしくていいかなと。こういうトリッキーな仕掛けは、「プリンセス・プリンシパル」のときも思いましたけど、本当にうまい。

 今回の勝因はいくつかあって、中規模のミドルストーリーでつなぐ形式だったこと、全体のヒロインがアミというなかなか気骨のあるヒロインであったこと。ようやくクラリスの呪縛から逃れた感じ。アミと不二子が非常に複雑な距離感を保ち続けるのもよかった。ルパンと不二子は「何もなかった」ことで、関係を解消したけど、つかずはなれずの関係を続けていくことを決めた、というのもいいですよね。

 あと、ルパンが人ログから回避できた理由が、世界に散らばったマドンナネットワークのおかげというのも笑った。いや、それは反論できんわ。たしかにその通り。んで、みんないい感じの距離感を保ちつつシンパを続けるのかーまあ、個人的には、前回のヒロインであるレベッカが出てくれただけでうれしかったですけどね。レベッカは、結構好きなんですよ。ちょっと不二子と似てるけど、自立心が強いから、別の道を行くことになるというのもわかるし。

 そういう意味で、今回まったく別のヒロインたるアミを作れたのはよかったですよね。一時期感じられた「やり尽くし」感がなくなって、割と王道でちゃんとした続編ができたのは本当によかった。これなら近いうちに続編もできそう。ただ、小林清志さんにはそろそろ引退いただいた方がいいとは思いますが。もう85ですよ! いくらなんでも若い次元ができる人いるでしょう。

 あ、あと、今回のエピソードの中で、アルベールは完全に余計でしたね。腐女子を意識しすぎたか。何のために出てきたのか意味不明でしたわ。

 なにはともあれ、ルパン三世は永遠というのをうたいあげた最終回。最高です。乾杯!
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2018年09月25日

「あすかりんのこぜにかせぎS」#17

 実は半分見た段階で時間切れで、流れてしまっていた次第。今月は早めにアーカイブに入れてくれて助かりましたよ。




 今回は「24の時間テレビ」「あすかりん即興絵描き唄対決」「あすかりん実写化神経衰弱」の三本。初期にはかなり「モンティパイソン」に近かったこともあるんですが、最近は、あっちゃんが子供のころあこがれていた「ごっつええ感じ」の黄金期に近いノリになってるかなあ。特に冒頭の「24の時間テレビ」は、その不条理な風刺感覚がなんとも「ごっつ」っぽかった。あのころのダウンタウンはまんほにおもしろかったので、なんでああなってしまったかなと天を仰ぐばかり。

 まあ、松ちゃんは周囲の制作陣を信者で埋めてしまったことで墓穴を掘りましたが、あっちゃんはダテコー監督という超優秀なブレーンがいるから、まあ大丈夫じゃないかな。

 「絵描き唄対決」は、ツイッターでの視聴者回答があまり面白くならなかったのが残念。可鈴ちゃんが指摘している通り、普通に描いたら、あんまり無茶な絵にはならないということで。もう少しメチャクチャやってもよかったのよ。ただ、カマキリの両腕はハサミとちゃうで。

 そして今回の新ネタ「あすかりん実写化神経衰弱」。カードネタも少しマンネリ化しかけていたので、この工夫は大変よかった。カードの中身とか、ルールの決め方とか、ダテコーチームは、このさじ加減が本当に絶妙なのですよね。サザエさんを実写化するとしたらその配役は、ということで男優・女優の配役をしていくという企画。ちょうどいい具合のミスマッチを見つけられるか、が勝負どころなのですが、2人の機敏な判断力はすごかった。なんといってもタラちゃんに「ひふみん」選ぶというあたりが大したもんです。

 とかなんとか言ってるうちに今週末にはもう次回。いや楽しみです。
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2018年09月24日

「少女☆歌劇レヴュースタァライト」#11

 次回で最終回だというのに、さっぱり盛り上がらないのはどういうことなんだろう。演劇少女の情熱を根こそぎにして優勝者に集めるのがキリンの目的だったわけですけど。なんでキリンなのか、なんでこんなことをやっているのかはわからないまま。たぶん次回もウヤムヤで終わりそうな予感。



 結局のところ、ほとんどのキャラがあまり魅力の感じられない顔ぶれであったのは、なんとも残念な限りです。特に誰も応援したくなるほど思い入れが感じられなかったものなあ。

 幾原監督は、何が起きているのか、この世界がなんなのかさっぱりわからないままなのだけど、なんとなく説明はされて「ほうそういうことなのか」とわからないなりに納得させられてしまう。このねじふせ加減がある意味すごい。ただ、新作を発表するたびにディスクセールスが落ちているので、もうちょっと幅広く支持されそうなマイナーチェンジ版ができないかと思うたんやろうなあ。

 で、どうだったのかといえば、ただ単に幾原エキスが薄まっただけ。魅力も薄くなってしまった。なにより主人公に魅力がないというのは相当にヤバいですねえ。本当、マジで問いたい。「アタシ再生産」ってなんだったのよと。

posted by てんちょ at 00:58| 大阪 ☁| Comment(3) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月23日

『ひもてはうす』制作状況発表トークショー Vol.2゛せれ

 なんか作画がすごいみたいで、にわかに期待が高まってきた。一応金払って、目撃しておいてよかったわ。



 この作品、ある意味で伝説になるのかもしれない。ネタ的にはほぼ全見せにしておいて、それでも行けると踏んでいるということは、どれだけ作画がすごいかということですよね。あけちゃんが「ちゃんとしてる」ということは、本当にガチで作画アニメに見えるということでしょう。それは実際に作画アニメかどうかはさておきすごいことです。

 まあ、われわれとしては、あっちゃんが三言しかないのは残念なんですが、ある意味ナレーター的役割も期待されているわけだから、あっちゃん向けの仕事と言えなくもない。一話は影が薄いだろうけど、二話以降は存在感が増してくるみたいだし。


 それにしても追加キャラ自体がネタで、田丸氏だったとはねえ。もちろんあっちゃんたちも推したんだろうし、ダテコー監督としても、seasideネタで振り切ることは、悪くないと判断したんでしょう。個人的にはゆーきちとかも見たかったけど、ゆーきちはダテコーさんに合わないかもだからなあ。ゆーきち繊細だから。


 それにしても、ショーの半分が、公開オーディションを装ったコントだという展開には笑いましたよ。見事に意表を突かれた。それぞれの内輪キャラたちがきちんと役目をはたしてたし、選定理由が「のど飴」という展開にも笑ったし、最後の最後にダテコー監督が「台本通りということで」とオチをキレイに決めてくれました。

 ある意味、あっちゃんは選考委員と審査対象の両方を演じ分けるという難しい立ち位置だったんだけど、さすがというほかないです。要所要所でこまめにネタをはさんでくる貪欲さにも感服しました。新人声優コントとかなかなかブラックだったし、ラジオを捨ててもというくだりでぺっちゃんが激怒する展開も笑った。

 ああ、これは本編もほんま楽しみやわ。どれだけのものに仕上がっているのやら、実に楽しみです。
posted by てんちょ at 00:36| 大阪 ☁| Comment(0) | ダテコー監督 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月21日

「天狼 SIRIUS THE JAEGER」#11

 いよいよ大詰め。本当なら箱の謎をもっと細かくほのめかしながら引っ張ってほしいところなんだけど、シンプルにアクションで引っ張っていくのがアニメオリジナルならではなんでしょうね。



 まあ、ちょっと物足りないかなあ。アクションは本当に見事なんだけど。それだけでは空疎に過ぎる。だから、作品としては、最終回でなんとか驚かしてほしいところ。シリウスの箱がなんなのか、というのは大きな仕掛けとなるはずなので。

 普通に永遠の生命とか願望を叶える装置とかだったらガッカリするぞ。

 どうやら教授が箱の片割れを持っていて、両方がないと機能しない。それでエフグラフは箱の開放に失敗して暴走する、というところまで読めたかな。それはこの手の作品のクライマックスとしては極めてありきたりなので、そこにプラスアルファがないと、どうにも評価しにくい。

 涼子にはすごく期待してたんですよ。周囲の抗争劇にまったく注意を払わず、ひたすら恋の成就だけを目指して突っ走るという。このキャラは大変新しかったから。それでいて結構強いのも良かったから、今回はさぞ大活躍してくれるんだろうと思っていたら…状況を傍観してたという。うーん。まあ、最後にユーリに自分の日本刀を渡して

「涼子って呼んでくれた…」

 と顔を赤らめていたあたり、本当ブレないなあとそこは面白かった。さて、定番通りの展開ながらも次回で完結。さてどうなりますか。
posted by てんちょ at 00:54| 大阪 ☁| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月20日

「プラネット・ウィズ」#11

 そして舞台は5年後へ。ここからはむしろ、エピローグというべき部分かもしれませんね。



 みんな結構きっちり年を取っていて、ただ違和感はあまりない。むしろそれなりに成長したなあと感慨が感じられるようになっているのが実にいい。こういう部分でも胸熱展開なのですよね。

 そして、本編では敵味方に分かれた両陣営が一致団結して、最大の脅威に立ち向かうという。これがまたジーンとくる展開じゃありませんか。あと、キグルミ族総出演がなんかいい。どこか異質で宇宙人らしい連中なんだけど、努力すればコンタクトは可能というあたりの持って生き方が大変よくできている。それで先生と閣下は大して変わってなくて、そこはまたいいのですよ。

 主人公がなんでずっと肉を食べられないんだろうと思っていたんだけど、つまりあれは銀子の星の理念を受け入れるという話だったわけですか。もっと不穏な話なのかと思っていたのでびっくり。まあそれはそれで、銀子との和解のシーンがなかなか泣けるものになっていましたよね。

 実のところ、龍との対決は、予定調和で、これまでのような先がみえない驚き感はあまりないのですけど。ただ、ここまで来たら王道のシメで行こうという心意気は悪くないんじゃないかと。今回はあまりアクションがありませんでしたけど、そんなにあっさり片付くとも思えないので、来週、最終回は、これぞオーラスというべき大活劇を見せてほしいなあ。

 ロボットアニメは好きではないんで、ここまで夢中にさせられたのは本当に驚き。やっぱりSF魂あればこそですかね。個人的にはこれが今季ベストになりそう。最後の着地もうまくキメてほしい。期待してます。
posted by てんちょ at 01:47| 大阪 ☀| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月18日

「邪神ちゃんドロップキック」#11(終)

 ちょっと短めの完。別にあともう一話あってもよかったのに。



ちょっといい奴っぽい邪神ちゃんが出てくるあたり、なんとなく最終回らしいのですが、これがラストエピソードではなくて最初に置かれ、あとは花見とかいたずら邪神ちゃんとか、いつもの軽いネタが続いて台無しになるあたりがかえってらしいなあと。

 どうせなら、最後の最後に盛大にヒドい目に遭うのもよかったのに。最後に風船に乗った邪神ちゃんが宇宙まで出てしまってENDって、いやそういう破綻オチみたいな作品もときどきあるけど、これはそういう作品ではなかった気が。そういう意味では、オチはやや消化不良かなあ。

 ただ、今回は邪神ちゃんが熱唱する「神保町哀歌」がとんでもない傑作だったので、すべてを許す気になってしまった。

 「♪いつかあなたといった本屋、いつしかコンビニになっていた〜」



 という奇怪な、でもなんか「あるある」な、妙にノリのいい哀調あふれるメロディは傑作。秋葉原を舞台にするアニメは多いけれど、神保町を舞台にする作品ってそういえば意外となかったなあと。ものすごいリキの入ったコブシがおかしいし、筆安一幸渾身の歌詞がすばらしい。

 というわけで、なんだかんだいって楽しめる作品でした。次々と期待作が脱落していくなかで、今期では楽しめた方の作品かと思います。まあ、2期ができるほどディスクが売れるとはとても思えないんですが。時々スペシャル版とかで復活してくれると楽しいなあ。視聴者をノーストレスで楽しませるとは、そのへんの三文ラノベみたいに主人公の前に立ちはだかる障害をことごとく潰していくことではなく、エロやグロを過剰に供給することでもなく、キャラクター同士のかみ合わせに不協和音を起こさず、作品世界のあるべき姿をきちんと描き出すこと。当たり前といえばそうなんですけど、それができていない作品、案外多いんですよ。

 楽しませていただきました。感謝してます。本当におつかれさま!
posted by てんちょ at 22:54| 大阪 ☀| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月17日

「少女☆歌劇レヴュースタァライト」#10

あーやっぱりこうなったかーって、天を仰いでしまいましたよ。



 ただ、2人マッチで勝ったあとに、ひかりがわざと負けるのかと思いきや、不意打ちで華恋を突き落すとは思いませんでしたわ。みなさん予想している通り、ひかりがキリンに何を願うかでもうひとやまあるってことなんやろうなあ。

 でもループはもうやってしまっているので、なんか違う方向で見せてほしいけど。いまんところ、わかりやすいウテナという以上のものではないですね。百合好きのみなさんは喜んでるみたいだけど、それだけではなあ。

 第一話のときの得体の知れなさはその後維持できてないのがなんとも残念です。結局、「アタシ再生産」ってなんなのよということにそれなりの回答が出ないと終われない気がする。

 もちろんループだから再生産という安易なオチはナシで。

 幾原監督がすごいのは、まったくわけがわからないままに、設定にはそれなりに説明がつけられてしまうこと。しかも、説明が終わってもまったく意味がわからないまま。あまりにもすごすぎる。そして最後は謎の感動。こういうの、他の誰かが教わってもできるものではないってことなんやろうねえ。だって、「ユリ熊嵐」なんて、劇中で百合百合連呼されるんだけど、そもそもここで言われる百合がわれわれの認識している百合と同じかどうかもわからないというすさまじく不安に満ちた展開なんだから。むしろ本人監督の「さらざんまい」を待った方がいい気がしてきた。どのみちあと2話だから最後まで見ますけどね。
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2018年09月16日

「終物語 おうぎダーク上」

 妙なことに、いつもなぜかタイトルロールが影が薄いのは、物語シリーズの特徴。今回も扇メインのはずなのに、臥煙お姉さんが延々しゃべりまくるケッタイな構成。まあいつものことですが。



 なんとなくわかったようなわからないような説明でまるめこまれるのもいつものことですが。従って、しばらくたつと「どんな話だっけ」と記憶からスコンと抜け落ちてしまう事態が発生するわけですが。

 とはいえ、どこか飄々として味があるキャラなのに、最大の敵対者ともなる忍野扇。女たらしのアララギさんが退治するのをためらうのも無理がないといえばそうなのですけど。

 にしても、お姉さんが延々しゃべる単調な展開を、ここまでなんとか見られるものにするとは、さすが新房監督というしかない。八九寺がひたすら公園の遊具で遊ぶシーンでなんとかつなぐとか、やりますね。

 まあ、とはいえファンとしてはやはり扇ちゃんが見たいので、本編は次回以降になるのかな。それにしても、見事にストーリー忘れてるわ。
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2018年09月14日

「天狼Sirius the Jaeger」#10

 一応アクションもあるんですけどね。そのへんはオマケで、ユーリの過去と一族の秘密が交錯す重要エピソード。とうとうここまで来ましたね



 まあ今回唯一の不満は、涼子おぜうさまが出なかったことかなあ。もはや涼子が主人公だというのが、スタッフ側には伝わっていないようで。

 制作サイド的にはあくまでユーリが主人公で、父との再会から、自らの生きる道を見出していくという。なんか青春ものですねえ。それで、おぜうさまとのロマンスはあったりするのだろうか。いずれにしても取ってつけたようなものになりそうだけど。まあお嬢様的にはそれでもセーフなんやろか。

 一応、フランケン舞台との雪上戦とかあるので、一応アクションノルマはこなしてる。それにしても、報われないなあ。ご愁傷様。実際、今回のアクションは一番印象に残らないもので、今回はアクションゼロ回だったけとか思ってましたもん。

 それにしても、ユーリのアクションを受けて、教授もバンパイア側もこぞって南樺太へという展開が面白いなあ。いよいよ盛り上がってまいりました。最後は派手に行ってほしいもんです。
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2018年09月13日

「プラネット・ウィズ」#10

 毎回のようにクライマックスの乱れうち、それでいて、ダレもせず、高いテンションを保ち続け、さらなる高みへと向かう。本当に素晴らしい作品だと思うのに、大して見られていないのが本当に惜しい。



 まあそれでも、SFファンとしては熱くならざるを得ません。だって今回のサブタイトルが「カレルレンとラシャヴエラク」ですよ?オーバーロード! 幼年期の終わり! 思えばこのときのクラークはすごかったなあ。高校のころに図書館で読んで、SFにハマったきっかけになった作品のひとつ。ありきたりではありますが。

 その後『宇宙のランデブー』読んで「それがなにか?」と困惑して、オールドウェーブと決別していくことになるわけだけど。なんかでかいものすごいものを描くという、SFの高揚感をバシッと見せつけてくれる感動、今頃になってこんなにも鮮やかな形で再現してくるなんて。なんかズルいわ(^^;

 それにしても不思議です。そもそもロボットアニメ生理的にきらいだし、熱い展開=体育会系=暑苦しいという感じで、「グレンラガン」とか、3話で観るの止めたし。それがこの作品ではなぜか好感をもって受け止めてしまう。キメの展開で結構グッときてしまう。なんか作り手の手の上で転がされてるようでなんかシャクだわ(^^; でもこれだけ面白い! と感じられるのは、SFマインドがあるからなんだろうなあ。それもカビの生えたスペオペとかではなくて、割と現代SFのマインドも考慮に入れた展開だからなのかもしれない。

 しかしそうなると、あと2話でどう締めるのか。いきなり5年後に話が飛ぶし。まあ何にしても追いかけてきて本当によかった。惜しむらくは、SF大賞候補としては来年にまわってしまうことでしょうねえ。もったいない。
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2018年09月12日

「邪神ちゃんドロップキック」#10

 え、どうしたの思ってしまうほどの、ぺこら不幸回。たとえぺこらでも、こういう風に一方的に理不尽にやりこめられることはなかったんだけどなあ。そこがよかったのにこの作品。



 しかもぺこらがせっかく貯めた全財産を、転んだ拍子に募金サギの募金箱に投げこんでしまう、とか特にまったく面白くないんだけど。いや原作にあるのかもしれんけど、つまらなそうな作品は容赦なくスルーするのがこの作品のいいところだったのに。ゆりねがサギ師たちをボコるぐらいの改変はあってもよかった気がする。

 まあ、それでも、最後の改変はちょっと良かったかな。ガードマンとして後輩を守ってボコられるシーンは、原作はガチ凶器だったのにピコピコハンマーになってて、にもかかわらず重傷を負って病院にかつぎこまれたという。ギャグマンガなのにガチで血まみれになってたらシャレになんないので、こういう「本当は違うけどマイルドな形で見せる」という演出もあってもいいのかなと思います。

 あ、そういや今回は邪神ちゃんは特にひどい目には遭いませんでしたね。個人的には、遭ってくれた方が面白いんだけど。まあ次回最終回らしいんで、いろいろ派手にキメそうな予感。ちょっと楽しみ。
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2018年09月10日

「少女☆歌劇レヴュースタァライト」#9

バナナ、挫折回。うーんなんというか。



 あれだけ衝撃を与えたバナナ回があっさり撤回。いまさらここまでベタな形で「現実に帰れ」と言われてしまうとなんだかなあですよ。

 それよりもなによりも、バナナ役の声優さん、これだけの長ゼリフを言うと、茫然とするほどの下手ぶりを露呈してしまっている。いや、難しい芝居ということは認めるけれど、これはアカンでしょ。一番シリアスな緊迫感が求められる場面で、ここまでの棒って。

 まあ、全体にみんなあまりうまくはないけど、これはちょっとなあ。ステージ版の俳優にそのままやらせるというのは一見誠実に見えますが、なんか空回りしてしまったなあという印象。どうにも残念です。

 そしてえーと。ひょっとして全10話で最終回??
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2018年09月09日

「終物語 ひたぎランデブー・下」

 なんというかその、ガハラさんの愛嬌が感じられて、なかなかよい回ではなかったかと思います。特にこうやって本来の形に分割されてみればなおさら。OPEDがカットされてひとつながりにされてしまっていると、随分印象変わるなあ。



 無表情ですまして非道なことをしれっというのも、彼氏への甘えであり、そうやってギリギリの線で煽ってくるのもガハラさんらしいなあと思います。一見彼氏を尻に敷いているようでいて、メチャクチャ依存している、しかもすごく無表情に言うのであまり重さを感じない、という「プロだな」感の出た発言には、いろいろと圧倒されたものですよ。

 でもまあ、こういうリアルな女性が描ける人は信頼できるというか。西尾維新って、ものすごく空虚なキャラとかも平気で書く人なので、そのあたり頭の中どうなってるんだろうとは思いますけど。

 ただ、この回は前半でしれっと次回の前振り、それで本シリーズの最強キャラ・忍野扇が出てくるわけでありまして。バトルはしないけど最強感満点のこのキャラ、これはこれでやっぱ好きなんですよね。ガハラさんとはまったく違いますけど。筒先がブラブラした甘えんぼ袖というあざとい姿をしながらラスボス感あふれるふてぶてしさを見せてくれるという。言動は別に普通なのに、どこかしぐさが悪役っぽい、という演出もおもしろいところ。

 そしていよいよ次回から扇エビソードですね。おそらく初披露のOP・EDも期待したいところです。
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2018年09月08日

「天狼 Sirius the Jaeger」#9

いやもう、なんというか、涼子お嬢様の根性と悪運に乾杯! という感じでしょうか。もう涼子が主人公でいいよこれ。



 世界の命運を賭けて主人公たちが奔走している脇で、ひたすら自分の恋のために突っ走る恋愛バカお嬢様・涼子。しかも、それであさっての方向へ走ることなく、ちゃんと脱落せずについてきているのが立派というかなんというか。

 ふつう、こういうキャラは主人公陣営の足引っ張り要員として便利に使い倒されるものなんですが、涼子は普通に強いのでそれはナシ。ただ動機だけがおかしい強い系キャラという。こういうのは本当にあるようでなかった。ある意味、ストーリー的にはあまり新鮮味のないこの作品において、一番斬新なのがこの人かもしれない。だって世界が滅びるかもしれない時に、家も義務も放り出して恋に走る! しかも肝心の思い人は自分のことを恋愛対象と思っていないどころか、そもそも恋愛に関心がない!

 本当にもったいないですよ。涼子を中心に組み立てていれば、この作品、観た事もない斬新な作品に仕上がっただろうに。いや売れるかどうかは知らんけどね(^^; 

 ただ、ネットで涼子が大人気なのはわかる気がする。ここまで一直線のバカキャラは女性では珍しい。でも動機が恋とあってはあるかもねとある程度説得力が出てしまうのが面白いところです。今回も思わぬ形でユーリと急接近して「あっ、はっ、何しゃべればいいのっ、ユーリさん無反応!」とパニクってるお嬢様が痛々しくも微笑ましいというかなんというか。

 まあ、ユーリの場合は、恋愛よりも自分のことに必死すぎるだけで、別に他に思い人がいるわけではないので、案外ちゃっかり掴まえそうな気もしないでもないんだけど…… 涼子のことを見ているだけで、クライマックスに退屈はしなさそう。まあ、がんばってほしいです。

 というわけで、いよいよ対決モードの高まる次回へ。
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2018年09月06日

「プラネット・ウィズ」#9

 たいてい、こういう熱いアニメは「暑苦しい」としか感じない方なんだけど、これは本当に「おお! 熱い」と共感できる展開にちゃんとなってました。なかなかできることじゃない。ジャンプじみた空疎な体育会系バカじゃなくて、充分に痛みと苦悩を受け止めた上での決意が描かれていたからでしょうね。しかも「エヴァ」のように、ためにする苦悩でもない。そりゃあ、こんな立場に置かれたら誰だって辛い。そういう、ちゃんと共感できるものになっていて、なおかつ前向きな心意気を忘れない。そこがこのアニメの良さなんですよね。

 

 しかも完全な悪役はおらず、みんなそれぞれの立場が、納得のできるものであるという。今回は、いったん封印派が勝利してしまうけど、楽園の民によって主人公だけが守られ、最後の最後で逆転が起きる。でもそれも主人公補正なズルではなくて、主人公の呼びかけに呼応した人々が目覚めるという、よく考えられたものになっていました。こういう「ちゃんとしてる」感は、今時のいい加減なラノベとは一線を画しているのですよね。

 今回のラストなんて、主人公が「出てこい! 封印派の親玉!」とか少年アクションのお約束めいた臭いセリフを吐くんだけど、これがたまらなくジーンとくる熱い展開になっているという。そこは少年マンガの王道を行くようでいて、きちんと大人の苦みも踏まえたものになっている。だって、閣下は結構先生のことが好きで、復活してくれて、実はうれしくてしょうがないわけなんだから。

 さて、だとしたらどう決着がつくのがあるべき姿なのか。普通に考えれば「月の裏の龍を倒して終わり」なんだろうけど、そんな取ってつけたようなものではないんだろうなあ。逆に言うと、封印派と穏健派の対立関係が解消される道を探ることが、求められるべきなんだろうし。ただ、そんな地味な外交交渉ではなくて、熱いアクションでどう決着つけるのか。ちょっとクライマックスが楽しみです。
posted by てんちょ at 00:00| 大阪 ☀| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月05日

「邪神ちゃんドロップキック」#9

 回を重ねると、ゆりねの只者じゃなさが際立ってくるという。ヒマつぶして悪魔を召喚してしまう傑物はやはり違いますなあ。それで、キャラとしてそれなりに説得力があるあたりがなんかすごい。



 で、今回はとても珍しいことにミノスのメインエピソードなんてものもあったりするのですが、あまりに単純なキャラすぎて広げようがないのか、始まったとたんに終わってしまうという。まあ小見川千明にしっくり来るキャラだなあとは思いますが。下手だヘタだと言われつつも、こうしてそれなりに合ったキャラを獲得し続ける彼女ってある意味ですごいのかもしれない。

 この作品が非常に安定しているのは、割と各キャラの力関係が変わらないので、モヤモヤせずに気楽に観られるということでしょうね。どうしても作り手と受け手の思惑はズレがちなので、ここまで気持ちよく見られる作品はなかなかないわけですが。ゆりねが常に最強で、でも傲慢にはならず、一番マトモな常識人で、でも被虐趣味を持つアナーキーなところがあって、しかしそれが発動されるのは、クズキャラである邪神ちゃんに対してだけという。ぺこらにヒドいことしてたら、これほどの人気は出なかったろうなあ。

 私知りませんでしたけど、この原作者さん割とマニアックな18禁の人なんだそうで。ただ、読者を引かせるぐらいのすさまじい作品を描いてきた人だからこそ、読者の期待を裏切らない職人技なこういう作品も書けるのかもしれませんね。

 今期は本当にヒットが望めそうな作品が少ないですが、個々の事例を観るとなかなかの秀作もあったりするのですよね。なんとかペイラインは超えてくれるといいなあ、とても楽しめているだけに。
posted by てんちょ at 01:50| 大阪 ☁| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする