なんかあか抜けないキャラクターデザインであるにもかかわらず、かなり本格的なSFアニメになってきました。なにより「異質」の描写がなかなかにすごい。封印派と穏健派の対立もなんだかさっぱりわからないもので、かえって「なんかすごい」感じになってくるのだから大したものです。
実際指摘している人もいますが、封印派は今のところ、攻撃は何もしてないのですよね。それなのに、パラディンチームは、いきなり攻撃を仕掛けて排除にかかっている。そして、対立する三派と主人公はかなり複雑に絡み合って、なんだかよくわからなくなってしまっている。
いわゆるハッタリだけを延々被せてくる判じ物めいた作品が最近は多かったのですが、そういうのとは違って、少しずつ世界観を明かしつつ新たな謎も見せて行くので、いい感じで先が気になる展開として転がってきているのがいい。主人公が地球人ではないらしいということ、そして肉を食べたくてたまらないのに、どうしても食べることができない、という展開にどうやら重要な意味がありそう。
今までのロボットアニメが、なんか凝り固まった型枠に囚われすぎていたのに対して、ここまで明朗な、でもちゃんと本格SFしている展開にできているのは本当にうれしい。さて、この先どう転んでいきますことやら。これは俄然楽しみになってきました。