というわけで完結なのだけど、これまたモヤッとした結末。最近はラブストーリーが好んで製作されますが、どこかはっきりしない結末になりがちなのは、なにがやりたいのかはっきりさせられないからなのでしょうね。ラブストーリーならなんでもいいってもんじゃない。
これは「月がきれい」と違って群像劇というふれこみでしたけど、結局、二組の恋愛模様が描かれただけで、しかも個々の思惑がすれ違う、というほど緻密に心理描写がされたわけでもない。結局どうしたかったのかは、いまいちよくわからない。
そもそもヒロインがあまり魅力的ではなかったし、主人公もなにがしたいのかよくわからない。それに、ドラマチックにしようと思ったのか、最後の最後ですれ違わせましたけど、これってそのまま疎遠になって終わるんでない? あともう一組の方も、生活が安定するまで様子見ということでしたけど、就職組と進学組は、なんとなくすれ違って終わるんじゃなかろうか。まるで生活環境が異なるから、たぶん会話がかみ合わなくなっていくと思われる。
結局のところ、写真部の少女が突っ走ってフラれる、という一人称のドラマにした方が面白かったんじゃないかと思ったり。その方が青春の切なさ感が出ますよね。
いや本当、オリジナルは難しい。応援はしたいけど。