2017年08月06日

「サクラクエスト」#18

 どうもいまいちはじけない本作ですが、個人的にはすごく評価してます。地域起こしの難しさという点では、PAが語ると本当にリアリティがあって、富山に現在の拠点を確立するまでには、実際にこうしたあれこれでつまづいたんだろうなあと天を仰ぎたくなります。



 だから、プロデューサーが「毎回脚本にはすごい時間をかけて練った」と自慢しても、「それでこれか」と視聴者に叩かれる羽目になってしまっているわけですが。つまりみんな地域に根を下ろす大変さは骨身に染みて分かっているので「いや、こんなにうまくいくわけがない、あのエピソードも入れるべきだ」みたいになって、著しくカタルシスに欠けるストーリーになってしまったと。それはそれで苦みも味となっていて好きなんですが。

 今回の話なんて、珍しく死が描かれていて、視聴者を驚かせたわけなんですが、実はこういう死は地方にはいっぱい転がってる。だってみんな年寄りだから(^^; 決しておとぎ話とせず、教授たちの独立闘争にも、かなり現実的な落としどころを示して見せたのはとても良かったと思います。大臣チームもみんなそれぞれの持ち味を生かして、解決策を導き出しているし。練り上げた脚本の面白さというのは嘘ではないわけです。

 ただ、ここまで来てようやくクエスト最初の成果というのはいかにも腰が重すぎる。祭りを再開するための三種の神器を集めよう、という至上命題は、かなり最初の方で提示しておくべきだったんじゃなかろうか。それで、このエピソードを1クール目のクライマックス、13話あたりに持って来れば、もっと全体に盛り上がったんじゃないですかね。

 個々のエピソードの脚本は確かによくできてる。でもシリーズ構成にはもう少し考える余地があったんじゃないか、というのが私の意見。もったいないです。本当によくできているだけに。せめて結末は、カタルシスのあるものにしてほしいなあ。
posted by てんちょ at 00:10| 大阪 ☀| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする