2016年12月22日

「驚きの明治工芸」

 年末ともなると、いろいろと行ってない展覧会もカバーせねばなりません。というわけでこちらもひとつ。



 まあ、まずはこの動画見てほしい。これ、鉄でできてる、と言ったら信じられます? 会場はフィギュアファン風のオタな人たちでいっぱいでした。あー知らなんだ。でも納得。これはすごいわ。おもわず図録買ってしまいましたもん。

 明治期の輸出の主力だった職人工芸の世界。作り手の名前がほとんど残っておらず、ほとんど関心を払われていなかった領域なのですが、これはマジですごい。鉄製なのにぐねぐね動いて、自由にポーズをつけることが可能。まさに現代のフィギュアの夢を150年も前に実現してしまった人たちがいたわけです。

 そして徹底して写実的な描写は、現代の海洋堂にもつながっていく伝統を感じさせますね。大きな龍とか鷹とか蛇とかだけではなくて、カマキリとかセミとかを本物そっくりに原寸大で作ってしまう徹底したこだわりぶりにはまさに絶句するしかない。まだ樹脂なんてぜんぜんない時代だというのに。

 そして木彫でわざわざ竹細工を模したり漆に見せかけたり。果てはひしゃくとその柄にチョコンと乗ったアマガエルを一木から掘り出してしまう。

 とにかくまあ、その執念にはあきれるばかり。京都の細見美術館では今週末まで。関西の人は御急ぎを。そのあと、川越に巡回するそうです。
posted by てんちょ at 00:26| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする