2016年09月26日

「ももくり」#13(完)

 もともとネット配信されていて、既に完結しているものですが。まあこうやってテレビシリーズとして放映してくれたのはありがたい限りで、なかなか楽しく観終えることができました。



 告白から始まる交際ストーリー。もも君に想いを寄せる同級生なんてのもいますが、積極的に割って入ってきたりややこしい三角関係になることもなく、2人の交際はごく平穏に続いていきます。じゃあそんなものが面白いのか、というとこれが異様に面白い。というかかなり積極的にエロい。二人の仲はちっとも進展せず、最後の最後までキスすらしないにもかかわらず、です。

 栗原さんが重度のフェチでストーカー体質だという話は初回の時にしたと思いますが、これに対してもも君はひたすら悶々としている乙女な性格で、ちっとも嫉妬してくれない栗原さんにモヤモヤしてる。そして、だからと言って栗原さんにガツンと言うこともできず一人イジイジしているところがまた乙女。面白いのは、「どうして嫉妬してくれないのっ」ともも君にヒステリーおこされても、栗原さんはまったく動じず、「おおーそんなもも君また一段とかわいい〜」とむしろ萌えてしまう。

 要するにこれ、男女の性格がまったく逆で、栗原さんがフェチしほうだいの現況に満足し切って、まったく仲が進展しないというのが、おかしくもあり、またどこか不思議にエロチックだったりもするわけです。要するに、今までのテンプレートなラブストーリーからは大きく逸脱しているわけで、こういうのも面白いなあとつくづく感じました。そういう点では勉強になりましたよ。男女を逆転させるだけで、フェチが妙にサワヤカになってしまうのも面白い演出でしたし。

 普通は不自然に仲が進展しないと、「時間稼ぎ」とか思ってしまうものですが、この二人が並んで立っているだけでお腹いっぱいになるほどにエロい空気を作り出してしまう形に持ってきてみせたわけで、いやはやこれはすごい。最終回では二人で温泉まで行っておきながらさほど進展せず、それでいて足湯での2人の会話シーンがなんとも情感たっぷりにエロいのです。この二人はずっとこんな風に生涯をすごすのだろうなと思うと、これはこれでいいかと思えてくるのが楽しい。

 やはりなんといっても、ツッコミ役ののりかの存在が大きかったですよね。何度笑わされたことか。大空直美さん、ほとんど意識することがなかった声優さんですが、これから注目してみよう。

 まあ主役二人の問題の解決に徹する形になり、もも君を想う莉央ちゃんの心の行き場や、ちょっとずれてしまったベタベタ幼馴染カップル翔太・柚姫の行く末は投げっぱなしだったのがちょっと残念。あと、最終盤ではスケジュール的に厳しかったのか、オフボイスや顔だけ会話が増えてしまったのはもったいなかったです。

 とはいえ、十分に満足できる内容でした。おつかれさまでした。本当、安心して楽しめる作品でしたね。
posted by てんちょ at 00:00| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする