2016年09月09日

「Planetarian-星の人」

 映画館、行ってきました。ガラガラだったけど。でもその数少ない観客がみんな泣いてた。私もかなりマジで泣いてしまった。



 まあ半分ぐらいが配信版の総集編でしかなくて、全体のストーリーとしても一種の枠物語でエピローグ的な意味でしかないんですけどね。でも、実際に配信版のストーリーを大画面で見て、屑屋が星の人になるまでの物語をたどっていくのは、本当に心が震えるようなものとして感じられました。少なくってもこの際いい。この作品を観ることができた人は、生涯忘れることのない作品になるでしょう。そういう一期一会の機会を作り得たことは、誇ってい良いと思う。

 星へのあこがれ、という点では、新海誠とかもそうなんですけど、とってつけたような「いいよね」感がうさんくさいと思って来た立場からすれば、やるならこれぐらいやってほしいと思う。星に尽きぬあこがれを抱くのはなぜなのか。なんとなくかっこいいから、ではなくて、そうせざるを得ない心が震える体験をしてしまったから。そのあたり、新海氏がどうもうさんくさいと思って観るのをやめてしまったのはそこで。今回絶賛されているけど、どうかなあ。予告は相変わらず実にうさんくさい。

 この「星の人」がすごいなと思うのは、いかに凄惨な人生を歩んできたかをものすごくさりげないところで出すところなのですね。かなり終盤になって「ああ、こういうことになっていたのか」と驚かされたり。だからこそ辛い生涯において「星」に懸命にしがみついて生きたのだろうし、最後の瞬間に流す涙に深い共感を覚えてしまうのだと思います。

 あんなに長いこと持ち歩いていたデータをとうとう読み込ませることができないまま終わるのもびっくりなのですが、だからこそ夢は継承されるのだろう、と思わせるラストでした。なんか地味に終わってしまいそうですけど、「傷」とか「君の名」よりはずっといいと思う。ぜひ見てほしい。おすすめです。
posted by てんちょ at 00:00| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする