2016年06月06日

「迷家」#9

 出演者陣の証言ではキーエピソードらしい、ということになっていたのですが。



 いや、ほとんど何もわかんなかったですよ。むしろ次回がそういうエピソードっぽい。最後の最後で病院の天井のようなカットが出てくるので、これって、トラウマで入院している人たちの治療プログラムとかそういうのか?とか思ってしまう。まあそれなら次回最終回になってしまうし、今時それほどの驚きもないのでわざわざオリジナルで作らなければいけないものとは思えない。

 むしろ、手がかり的にいろいろとこねくりまわす楽しさがありそうかなと思える回でしたね。真咲が一見誠実そうなのだけど、露骨に不審な行動を取り続け、とうとう主人公たちのそばから姿を消してしまうとか、何を言いたいのかよくわからない従妹からのメッセージとか。「この先に行くなら」ではなく「この先に行くな」だったのを何者かが「ら」を書き足したのではないか、と分析している人がいましたが、結構鋭い指摘かも。

 「キズナイーバー」といいこれといい、主人公が誠実とは言いかねる人柄なので共感できなさが受容の低さつながっているんじゃないかと思うんですが、結末への伏線になっているのならそれでもいい。ただ「こういうやつが主人公だと新鮮じゃないか」というレベルだったらちょっとなあ、という感じでしょうか。

 両者が結構似ているのは「ルール説明がないままここまで来てしまった」ということですね。何を目指す作品なのかはちゃんと明示したほうがいい。「まどか」が成功したのは、一応ルール説明はあったからでしょう。それはかなり不誠実な説明だったのですが、ひとまず視聴者をひとつの方向に誘導するのは必須ということですね。そうでないと、何に注目して見て行けばいいのかもわからず混乱が広がってしまう。

 このことから分かるのは、いくら基礎的な作劇術に熟知していても、ノンジャンル作品に視聴者の関心をつなぎ留め続けるのはかなり難しいということ。これはミステリだね、ホラーだね、ラブコメだね、といったん思わせておいて実は、というのはアリでも、「どこに行くかわかりませんよ」というままなのは非常に落ち着かない。たまたま今期二作品がそういうものになってしまい、なるほどいろいろ勉強になりましたよ。うーんなるほどなあ。まあ、ある程度いろいろ作って自信が出てくると、こういう得体の知れないものを当てたくなるという気持ちはよくわかるんですけどね。無謀かもしれない(^^;
posted by てんちょ at 00:00| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする