2016年04月03日

「落語心中」#13

 おおー2期!!



 いやあこれはうれしいですね。「このすば」2期もうれしかったですが、こちらもあきらめかけていたので実にうれしかった。本当はもっとヒットするとさらにうれしいんだけど。でも、確かにこれは採算を度外視してでも作りたくなる内容ですよね。制作陣も声優陣も本当に持てるすべてを出し尽くしたすさまじさに感嘆させられます。アニメってここまでのことができるのかと。声優ってこんなにすごいのかと。

 菊比古の「死神」、助六の「芝浜」、ちび小夏の「野ざらし」はぜひともフルバージョンが聞いてみたいですよね。オマケじゃなくて、一枚フルで落語版の動画つき、どうでしょう。与太郎はあえて未登場の作品で…「火炎太鼓」とかいいかなあ。志ん生らしい。



 結構な昔の落語好きとしては、史実を交えながらここまで追いかけてきましたけど、最終回ではとうとう八雲が会長になってしまうんですね。圓生も会長をやって、そのあと分裂騒動を(笑)まあ、この作品の中ではそれはやらないとは思いますが。たくさんの弟子がいた圓生と違って八雲の弟子は与太郎ひとりきりでしたからね。

 それにしても東京には寄席が一軒きりになってしまうとは…現実でも鈴本、末広など落語定席の寄席は東京に四つもあるというのにです。つまりこれは、志ん生が早死にして圓生が弟子をとらずひきこもった、現実より厳しい道をたどった並行世界の戦後東京ということ、なんでしょうか。

 まあ上方はそれに近い惨状になりました。それはテレビのせいではなく、吉本の興業独占と落語排除の姿勢のせいなんですけどね。だからこそ、東京と違って早くからテレビを味方につけて復活の足掛かりとすることができたといえます。長老が皆死んでしまって若手ばかりだったから好き勝手にできたというのも良かったようですね。

 このあたりも、この物語の中での東京落語界とはちょうど真逆です。長老ばかりで若手がいない。それはずいぶん厳しい。衰退もするかもなあ。

 でもだからこそ、ここで与太郎という異分子が飛び込んできたことで、一気に何かが動き出す契機になるとは言えるわけです。これってつまり、弟子をとらなかった圓生のところに談志が飛び込んできたような感じですかね。そして与太郎が「助六を継ぎたい」と申し出るところでひとまずの幕に。

 ここからは与太郎の一代記なのか。これは楽しみ。小夏の落語もちゃんと聞いてみたいですけどね。小夏は助六の血を絶やしたくないと子供を作るわけですが… 二期で登場する息子はおっとりしてて、どこか菊比古っぽいようなのが面白い。志ん生の息子であるけれど完璧芸タイプの圓生型に育って行った志ん朝を思わせますね。期待できそう。

 第二幕、あせらずじっくり作ってほしいですね。とはいえ、近いうちに再会できることを楽しみにしつつ…この作品は間違いなく、アニメ史に残ります。かかわった方々は生涯誇りを持って代表作に挙げることになるでしょう。なにはともあれおつかれさまでした。
posted by てんちょ at 00:01| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする