2015年08月07日

「ガッチャマンクラウズインサイト」#5

 旧シリーズのもうひとりの主人公というべき、気弱な理想主義者・すがやんこと菅山首相。その字面からわかる通り、菅+鳩山で、理想は高かったもののあまり大したことができなかった民主党政権を念頭に置いていたわけで。



 今回のシリーズでは、そのすがやんが小泉のように信任投票に打って出て、麻生のように失言としょぼいスキャンダルで急速に支持を失い、政権から追われるまでを描いている。なんとも妙なねじれ表現なわけですが…ここから読み取るべきは民主がいいとか自民がいいとかそういうことではなくて、極めて移り気な有権者の本質、衆愚政治とも美人コンテストとも評されるメディア時代の民主主義をどう評価すべきかということ。

 もちろん収監中のリズム君(お誕生日ネーム)のように「大衆は猿だからそんな権利を与えるべきではない」というニヒリズムも一方にあって、なぜかネット上でその論理が幅をきかせているわけだけど。

 もちろんこうしてわざわざ作品化するからには、そんなニヒリズムに同調しようというわけではないはず。だとしたら、ガッチャマンは、いやはじめちゃんは何を目指すのか。今回は善意が敵となるだけに、なかなか厄介な事態。ていうかそもそもこれちゃんとしたアクションになんの?(^^;

 でもなるんだろうなあ。そういう点ではなかなか結構楽しみ。アニメにおいて生々しい「政治」はタブー視されがちですが、クラウドコンピューティングを通して普遍的な社会学を語ろうとする本シリーズは実に意欲的で素晴らしい。そしてある意味で人間のどうしようもなさを受け入れた上でその一歩先に進もうとするシビアな理想主義というべき大胆さが見逃せない。

 本当、よく考えられてるなあ。どっかの乱歩とはえらい違いだわ。
posted by てんちょ at 01:59| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ガッチャマンクラウズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする