というわけで、これまた単発作品としてはそれなりに楽しめる第8話。
結構、三池崇監督っぽい「親分と少年の出会い」のシーンがあったりもして。死に行く「親父」に忠誠を誓いつつも、自分は組織の中ではぐれ者でしかない男…って、こういう場面で雰囲気を盛り上げるのは本当にうまいなあ、真下社長は。大塚親子(違う)の絶妙なキャスティングにも「さすが真下」とうなってしまいます。
「あんたも、家族だったんだね」
というエリスの言葉が胸をつく、情感たっぷりの「はぐれものたちの挽歌」。こういう話を演出させると、真下の腕は実にさえわたります。これに渋すぎる大塚親子(だから違うって)の声を当てるというのはまさしくたまらない演出であります。そして最後の最後で「嘘つく女」のサブタイルの意味が分かる仕掛けも巧妙。
このエピソードから登場する「アミーゴタコス」も抜群の楽しさ。開き直ったような使い方も実にいい。まさかあんなにも延々と引っ張ることになろうとは思ってもみませんでしたけどね(^^;。まさか「アミーゴタコス」を制するものが世界を制する、というオチ?それでブルーアイズは「アミーゴタコス」に入社?「NOIR」の「よいしょ」「MADLAX」の「ヤンマーニ」に相当するものとして自然に肥大化していった「アミーゴタコス」ですが、これはこれでよかったんじゃないかと思います。「笑い」に特化したという点でも今までとは違うカラーを提示できましたしね。
ただ、シリーズ全体から見た脚本としては、かなりちぐはぐな印象が残る内容でもありますねえ。このエピソードでも「??」となるような半端な描写があちこちにあって。それは残念ながらこの先むしろ大きくなっていくことになるわけですが。

