2007年01月31日

エル・カザド最新情報5

 海外の真下ファンというのは、情報がほぼネットに限られるぶん、少ない情報をじっくり堀り下げるタイプが多いようです。われわれ日本のファンは、いろいろなルートがあるぶん、「次の情報が出てくるまで待とう」と、ついつい受け身になりがちなのですが、このあたりは学ぶところが多いですね。ちょっと国内情報が動いていないぶん、最近はビル・トレイナーさんの英米ビィートレインサイトをのぞいてみることが多いのですが。

http://www.beetrainfan.org/

 こちらのフォーラムでは、日々メンバーの討論が続いています。ちょっと日本のスタイルと違うので見方が分からず戸惑うのですが、発言は会員オンリーだけど、見るのは誰でもできるようです。

 そして、目下最大の収穫は、公式サイトのストーリー紹介を巡る分析。ファンの英訳が数日ですばやくアップされるほどの加熱ぶりなのですが、それはさておき。内容が分かると続いてその意味を詳しく分析したくなるのがファンの人情というもの。

 目下、議論が白熱しているのは、「ウイニャイマルカ」とは何であるのか、ということです。「エル・カザド」の公式HPのストーリーはこちらで見ていただくこととして。

http://www.elcazador.tv/story/story.html

 少女エリスを導く「インカローズ」の原石と謎の言葉「ウイニャイマルカ」。おそらくは英語でどう綴ればいいんだ、というところから議論が始まったんだと思いますが。

 このサイトの管理人であるビルさんも謎解きに参加。翻訳担当者の人は「マチュピチュの一部である地名"Wiñay Wayna"(永遠の若さの意味)」ではないかと当たりをつけたのですが、ビルさんはさらに調査を進めてこれを否定。Waynaはマルカにはならんだろうというわけ。

 そしてネット検索をさらに進めたビルさんは、チチカカ湖のボリビア側の一部を指す地名として"Wiñay Marka"なる大変近い言葉があることを見つけることに成功します。ただし、チチカカ湖はスペイン人の付けた名前。古代インカ語ではありません。そうすると、この話は望み薄なのですが…あきらめずに検索を続けたビルさんがたどりついた結論がこれ。

>The lake’s original name was Khota Mamma (“Mother Lake”), and was only renamed Titicaca after the Spanish conquest. The lake has two sections. The smaller southern section, known as Wiñay Marka (“Eternal City”), is comparatively shallow, which led to the legend of a city lying beneath the lake. The discovery of remains of a settlement and an ancient temple on the lake bed in 2000 bolstered this theory.

 ウイニャイマルカは古代インカ語である証拠をつかむことができたようです。古代インカ語では「永遠の都」の意味。うーむ。らしい雰囲気になってきました。そして、チチカカ湖の南側のくびれた一部を特に「ウイニャイマルカ」と呼ぶわけですが、これは、こちらの地図を見ていただいた方がわかりやすいかな。

http://www.crystalinks.com/laketiticaca.html

 しかもごく最近になって、湖底から遺跡が発掘されたそうです。こうなると、全部取材を済ませた上でやってますね。ウイニャイマルカは決してでたらめな記号ではなく、結構根拠のあるものとなりそう。問題は、この人文学的なネタと遺伝子工学をどうやってつなぐか、なんですけどね(^^;
posted by てんちょ at 15:40| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | エル・カザド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月30日

おねがいマイメロディくるくるシャッフル第44話「出てきてくれたらイイナ!」

 うちの家族が最近、出払うことが多くて更新が遅れておりますが、ご容赦を。だって、ねえ。みなさん私よりうちの家族のひとことが読みたくて通っていらっしゃるんでしょう、やっぱり(^^;

 今週は潤君が引きこもって、みんなで出そうとする「天の岩戸」エピソードでしたが。まさか歌ちゃんの「パペットマペット」芸を見ることになるとは思いませんでしたよ。本当、何でもアリだな、このアニメ

 うちの家族といえば、ストーリーがああいう方向に行くずっと前から

「もう、歌ちゃんが脱ぐしかないわっ!」

と連呼してました。どっかのオッサンか、アンタは(−−;

 まあ、オチはみなさんご覧の通りで、子供向け番組としてギリギリのラインは守った気がしないでもないんですが、我々大人視聴者としては、「後ろを向いてろ」と言われても耳をことさらにデカくして聞き耳を立てざるを得ない小暮の心理に激しく共感してしまいます。なんか、あれはあれで妙にエロかったですね。

 それにしても今回注目すべきは、柊に「お茶でもどう」とモーションをかけられても「そんなことより」とあっさりかわしてしまった歌ちゃんの態度。今までだったら緊急事態でも「うわー先輩にお誘いされちゃったー」とかメロメロになってたと思うんだけど、この子、本当に柊から卒業したんだなあとしみじみ実感。

 その一方で「そんなことより…そんなことより…」とずーっとリフレインで衝撃を受けている柊が哀れです。この人、小暮と歌ちゃんがくっついた後で「夢野君に振り向いてもらうのが僕の夢だ」とか周回遅れで思いはじめて、歌ちゃんがあこがれているウサ耳仮面に本気で取り組むようになったりして(笑)

 それにしても、潤君はよい子だけどかわいそうな子ですね。少々能天気だったけど悪意はなんにもなかったのに、結局、ダークパワーに利用されることになるのか。潤君的な能天気さというか空気読めなさは、極限まで黒いマイメロ様の「空気外し」とは違って、割と共感する部分が多いので、
「みんなに合わせる顔がねえ」
と引きこもってしまう感覚、なんか分かりますよ。そのとき、ぜんぜん気づかなくて天然で周囲を引かせてしまって、帰宅して布団の中で
「しまったぁぁっっ」
と悶絶した経験、誰しも一度や二度はあるでしょう。マイメロも対象は見習えよ、潤君の「恥入りぶり」を。って無理か。今回も、真菜相手にドツキ漫才未遂をやらかして悦に入ってるし。わざとだよな、やっぱり。

 ところで次回予告。
 うちの家族の怪発言が。

「あっ、小暮君が歌ちゃんに後ろから…」

 へっ、何のことですか?

「後ろから入れようとしてうまくいかなくて泣いてるのね」

 だから…何、それ(^^;

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 「泣いている小暮君の前に見えている肌色の部分は、歌ちゃんの下半身でしょ、あんなに脚大きく広げちゃって。やっぱり初めてだとうまくいかないのね」

 あれは布団だよ!!!
posted by てんちょ at 15:42| 愛知 ??| Comment(2) | TrackBack(13) | おねがいマイメロ様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月29日

NOIR第8話「イントッカービレACT1」

 「おぉーイントッカービレ」

 と、大芝居が印象的な歌舞伎篇(マテ)

 いや、マジで歌舞伎の要素入ってるかもですね。けなしてるわけじゃなくて。イタリアン・マファィアの世界を描くには、結構合った演出かもと思えてきましたよ。運命とか因果とか、重たいものをいかにエンターテインメントとして描くかというのは永遠の課題であるわけなんですが、こういう形で虚構的な異化作用を持つフィルターに一回通してやる、という真下の演出はまわりまわって正解。月村氏はさぞ腹を立てたことでしょうが。自分の渾身の傑作を真下にかすめ取られて、怒ると思いますよ。普通。まあ、われわれ信者は「さすが真下」と称えるわけですが。

 実にクセのある演出で、結果として何でもみんな真下印にしてしまうところが、この人の持ち味。さてさて、「エル・カザド」ではどう出るか。まあ、誰と組んでもできあがる作品は真下作品になるわけなんですけどね。

 こうして再見していると、結構実験的にいろいろな演出スタイルを試しているのがよく分かる。そんな中のひとつとしての歌舞伎的演出であったと思うのですが。

 ただ、今回見返していてハタと気付いたことがひとつ。

「これってアメリカの話だったのか!イタリアの話だとばかり(−0−; 
posted by てんちょ at 02:41| 愛知 ??| Comment(6) | TrackBack(0) | NOIR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月28日

デルトラクエスト第4話

 まあ、マンガ版はよくわかったけど、原作はなんで子供たちに人気あるんだろう…ってわけで、本日、本屋でチェックしてきました。いやーびっくりした。ハデハデな表紙ですな。最近は子供の世界ではこういうのが流行りなのか。児童書のコーナーに行っても、最初、小説だとは分からなくて通り過ぎてしまったよ。男の子が一人、床に座り込んで必死の形相で読んでるから、1巻は読めませんでした(^^;でもまあ、3巻あたりを手にとってパラパラめくってなるほどと納得。こりゃ、子供に人気が出るわ。言葉遊びと謎解きが満載。かいけつゾロリとかずっこけ三人組の路線ですね。こういうのは、いくら教育ママがイキリ立っても、いつの時代も子供は好きなものだから。子供が好きなもので世界を埋め尽くしてやろうという路線はすごく健全だし、まっとう。読書好きを増やすという意味でも非常によいことかと思います。

 しかし、です。アニメ版はあえてその世界に背を向けて、重厚な独自路線を行きます。今回は、ナゾナゾネタということで、「かいけつゾロリ」風に能天気にすれば子供はいくらでも喜んだと思うんだけど。あえてそこから背を向けるのですね。逆にその心意気や良しと評価したいと思います。これは本当にいばらの道とは思うけど。

 このアニメを作るにあたって、どういうことが話し合われたのか分からないけれど、ここまでコテコテに子供向けの作品を、重厚な本来の意味でのファンタジーとして描こうという野心のすさまじさにはもはや呆然とするばかりです。それは…本当に大変なことを思い立ちましたね。先も長いというのに。ですが、原作にそのまま忠実、橋で巨人がナゾナゾを出して「答えられなかったら斬る」という超古典的な設定をそのまま忠実に再現し、しかもシリアスな大人の芝居を崩さない。これは本当に蛮勇以外の何者でもない。それなのに、それが立派に成立してしまっている力技の演出には腰を抜かすほど驚きました。こんなことが可能だなんて…

 ナゾナゾネタなのに重厚。砂時計をドスンと置く音の重さが絶妙。隅々まで演出ネタが生きてますね。演出にハズしがない名人演出に大拍手。ありふれた設定も、演出次第でメタフィクション的味わいすら生まれてくるのが不思議。さてさてこの先、どう演出してくるのか。もちろん、一瀬さんの演出もね。
posted by てんちょ at 00:46| 愛知 ??| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月27日

ネギま!?第17話にみる画角の研究

 はい、というわけで今回はザジが珍しく画面の中心で活躍していたんですが…こういうときに限ってザジ、スランプ(笑)なんでやねん。ザジ好きとしては少々さびしいんですが、今回、ザジは出てきません。ま、そういうもんだ(笑)

 というわけで、まずは登場するのが古菲。なんか悩み顔ですが、実は大したこと考えてナイ(^^;

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 実は後ろでチュパカブラにも笑われてました。そういや、チュパカブラ、出てくるの久しぶりだな。

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 一方、突然出現したネカネを怪しんで、尾行する木乃香たちですが…端でチョロチョロヒヨコが動きまわっているなあ、と思っていたら。

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 実はもう一匹いました。んで、AI風にパターンの動きをしているのですが、これが意味あるかどうかは分からず。コンピューター系の人のご意見をうかがいたいところ。

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 台所に踏み込んだ刹那でしたが、フェイントをかけられて転倒。棚から転げ落ちる魚はスタンダード版でも確認できますが、「ぱにぽに」の狸はワイド版でないとわかりません。

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 そして浪越徳治郎の張り紙。

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 いまどき分からないって(笑)

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 いちおう、リンク張っておこうね。浪越徳治郎ってこんな人です。

http://www.nikkansports.com/jinji/2000/seikyo000926_2.html

 これは、浪越氏じゃないな(笑)誰だ。

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 あっ、ネカネさん、まだおでんのつまみぐいしてる(^^:

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 スカカード引いてしょげてた古菲ですが。そもそもマスター殴っちゃいかんだろ(笑)

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posted by てんちょ at 00:16| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(4) | ネギま!? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月26日

尾形さんが死んだ

 「アニメージュ」初代編集長、死す。なんかもう、すごいショックです。年齢的には亡くなってもおかしくないんですが…

 今日の新聞報道で知りました。まったくどうでもいいことだけど、「アニメージュ」の投稿常連時代、私は尾形編集長のことを尾形先生、と呼んでました。いじめられっ子だった学生時代、アニメージュってのは、私にとっていつ行っても楽しいフリースクールのようなところだったから。だからって不登校児童だったわけではないんですけどね。尾形編集長の死は、好きだった学校の校長先生が死んでしまったような寂しさがあります。

 アニメージュの編集長というと、現ジプリの怪物プロデューサーのほうを思い出す人が多いと思いますけど、あの人はね。私はあんまり思い入れないです。私のアニメに対する青春と情熱を費やしたのは、尾形初代編集長の時代でしたから。

 その後、実は尾形氏が徳間書店社内では有名な昼行灯で、アニメのことなど何も知らなくて、怪物プロデューサー氏にまつりあげられて初代編集長に納まったことを知ったわけですが。それでも、常に温かい目で遠くからニコニコと見守ってくれた尾形さんのキャラは忘れがたい。会ったことないけど(笑)まあ、誌面を通して現れる人柄ってのはあるもので。

 某怪物プロデューサーが実権を握るようになった後、ちょっと暑苦しい演説っぷりに辟易して購読をやめちゃったことを覚えてます。あれは、我々の青春の日々だったんだなあ…ねえ、花田君、津堅君、一瀬さん。

 ひさびさにアニメージュに追悼を込めて投稿でもしようかな。
posted by てんちょ at 23:30| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月25日

ネギま!?第17話「夏美、家族はやっぱり絆のホームラン王ね」by千鶴「全然わかんないよ、ちづ姉(涙)」by夏美

 最近は、サブタイトル担当キャラが活躍するってわけではないんですよねえ、そのあたりはちょい残念。ちづ姉のシュールな味は結構好きなので楽しみにしてたんですが。まあ、今回はひさびさにちづ姉の「ケータイ大喜利(マテ)」も結構いい感じだったんで、よしとしますか。

 OPもガラッと変わりましたけど、まあこれはみなさんも触れると思うし、予想の範囲内だし。新房監督なら、このへんは当然予想される範囲ではありますよね。
 今回は、久々に大きくストーリーが動きました。そうかぁーなんで黒薔薇男爵が沢城ボイスなんかと思っていたら、そういう理由か。原作と違うのね。って、原作読んでませんけど(爆)

 相変わらずボケが激しい黒薔薇男爵、「もう、やめにしないか」ネタもこれで三度目。池野めだかの「今日はこのへんにしといたるわ」まで使って、絶好調ですな、アンタ(^^;

 とか思ったら、ネギ姉がとーとつに登場。なんかこれまでとはぜんぜんキャラが変わった異常なボケをかましまくるし、怪しさ炸裂。別キャラが化けているとか、幻想空間が生み出した幻なんじゃないかとかは、普通に推理できることで、当然クラスのみんなもそう思うわけですが。まさかあんな方向に行くとはねえ。筋運びの混乱をうまく逆手に取っている気もする。確かにここまでムチャクチャやってれば、沢城ボイスでも納得しますわ。

 それとは関係なく、モツは「黒百合男爵芋」を名乗ったりもして(笑)まき絵もひさびさに「お父さん」ネタ吐くし。とことん、ストーリーを停滞させるキャラだわ、この人達は(笑)。

 今回もまた、いろいろと画面外で遊んでいる予感。そのあたりは明日の衛星放映分チェックでね。「指圧の心は母心」は笑いましたけどね。誰がわかるねん、そんな古いネタ(^^;
posted by てんちょ at 21:28| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(3) | ネギま!? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月24日

エル・カザド最新情報4

 公式サイトにStoryが入りました。

http://www.elcazador.tv/story/story.html

 今回は架空の国ではなく、メキシコからスタートし、チリへと向かう逃避行の物語のようですね。このあたり、梶浦さんのペルー旅行記が生きてくる展開となりそう。ブログを読み込んで予習しておきましょう。

 問題は、そこにどのようにして遺伝子工学というハードな展開が絡んでくるのか、ということなんですが。前回「MADLAX」においては、監督も気付かないうちに量子論的世界に踏み込んでいくことになったわけですが(笑)今回は確信犯的にSF的世界と古代文明をつなぐ展開が語られることになりそう。

 古代インカ文明とSFを組み合わせた先例としては、イアン・ワストンIan Watsonの「マーシャン・インカ」The Martian Inca (1977)という先駆的傑作があるのですが、残念ながらサンリオSF文庫なので入手不可。ネットオークションなどで探してみてください。

 火星の砂のサンプルを採取したソビエトの人工衛星がインディオの村に落下し、火星の砂の中でバクテリアのような形で冬眠していた超存在(火星人?)が覚醒、インディオの意識と混ざり合って新たな認識を生み出していく…というとんでもなく力業な作品。当時は難解だ難解だと言われたもんでしたが、そうでもなかった。
 ずっと後にデビュー作「エンベディング」(国書刊行会)が訳され、それを読んですっかりワトスンにハマってしまった身としては、同じような「ワクワクするアイデアの奔流」が楽しめる本書は、大のお勧め。

 んで、まあ「マーシャン・インカ」とはぜんぜん違う展開になるんだろうけど、ある意味、よく似た展開になるんではないかと期待しているわけで。それがいったいどういうことなのか、というのは、ポールさんあたりディープなSFファン層の人なら、結構ニヤリとしてくれることではないでしょうか。
posted by てんちょ at 02:21| 愛知 ??| Comment(2) | TrackBack(0) | エル・カザド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月23日

スキャナーダークリー

 ずいぶんと遅くなってしまいましたが、見に行ってきたので一応。

 SF界でこそメジャーであったものの、一般的にはマイナーであったはずのP・K・ディック。作品もいつの間にかずいぶんたくさん映画化されてしまいました。まあ、ディック本人にしてみればその栄華がほとんど味わえなかったことは実に悔しいことなんだろうけど、われわれファンにしてみればディックは不幸自慢でナンボの作家だった気もするので(ヒドイね)、巨万の富を得てしまったら、動揺してとんでもない駄作を書きそうな気が(^^;まあ、それはそれで見たかった気もしますけどね。

 そんなディックのもっとも自伝的作品のひとつである「暗闇のスキャナー」が映画になりました。それもアニメに。とはいっても、実際に俳優を使ってCGでイラストっぽく加工しただけのものですから、あまりアニメっぽい感じはしない。リキテンシュタインのアメコミ風イラストタッチに仕上げた路線は間違ってはいないんでしょう。実写そのものでやったとしても、こういうテイストは出ないでしょうからね。まあ、これをアニメといえるか、と問われるなら「たぶん違う」と答えると思いますけど。

 出てきた絵としては間逆ですけど、実写から不要な要素を省いていく、という意味では押井守の「アヴァロン」に近いかもしれない。あちらは限りなくアニメに近い実写でしたけどね。そういう点でも比較してみると面白いかもしれない。

 んで、今回の映画化にあたって最大の功績は、作品中唯一のSFギミックである「スクランブルスーツ」をほぼパーフェクトな形で映像化してみせたこと。もしこれが実写だったら、きっと相当グロくて見てられなかったと思うんだけど、加工イラストだと妙に説得力がある。たぶん、実写の場合に実在性を打ち消してしまうような要素が丹念に消去されているからだと思う。

 ストーリーは、頭からゴキブリを払い落とす冒頭から、農場にたたずむ結末まで、ほぼ原作に忠実。もちろん、カットされている要素はたくさんありますけど、全体としてほぼ同じ印象を受けるということは要約がうまいんだと思う。で、映像の形で見ることで初めて気づいたことも多くて。なるほど、この作品は本当にディックの一番荒んだ麻薬中毒の日々をほぼ忠実に描いたものなんだなあと実感。それでも明確にSFで、ディック節そのものとしか言いようのない悪夢的世界が広がっているのがディックらしいんだけど。

 初映画作品である「ブレードランナー」からして、原作とは違うアレンジ部分で魅力を生み出してきたわけで、割と良作・佳作に恵まれてきたディック映画ではあるけれど、発想の踏み台になっている、というのは原作ファンとしてはやや複雑。それだけに、ここまで忠実な映画化が実現したのは、結構感慨深い。

 ここはひとつ、押井守も「高い城の男」を映画化してはどうでしょうか。「アヴァロン」形式ならできそうな気がする。
posted by てんちょ at 14:45| 愛知 ??| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月22日

おねがいマイメロディくるくるシャッフル第43話「OKだったらイイナ!」

 というわけで今週もやってきました暗黒アニメ(^^;
 例によって私の横には当ブログ名物となりましたうちの家族がおります。最近、このブログでは、「うちの家族」のキャラとしての人気がうなぎのぼり。それを知った家族が

アフィリエイトの上がりをちょうだい。私のおかげでしょ」

とヌカしてきよりました。アンタは鬼か(^^;こんな弱小サイトでアフィリエイトのあがりなんてほとんどないよ。

 それにひきかえ、若いってこと、ラブラブってことはいいなあ。もはやOKとかそういう返事するまでもないんじゃないかというぐらい、顔真っ赤でモジモジ状態の小暮&歌ちゃん。告白されてあれだけ相手を意識してしまっているって段階で、もう返事は決まってますね。潤君には悪いが、あれだけ大マジで告白しても、ほとんど歌ちゃんの表情は変わってませんね。これは脈ないなあ、残念だけど。

 そんな二人を応援するようでいて微妙に途中の過程をスッ飛ばしているマイメロ様。告白前に夫婦弁当を渡されてもな。そのへんのズボラさはいかにもマイメロ様らしいといえばらしいのですが。

 ここで似つかわしいのかどうかさっぱりわからないマイメロママの格言。

「相手を見定めるなら、ランチからの方が良いわね、いきなりディナーは…駄目よ」

 ここでうちの家族。

「…私も最初のデートはランチにすればよかった」

 うああっっっ(精神値−30)。そこでそういうことを言うか、アンタ。

「…私、ディナーで人生、誤ったわね」

 ふぎゃああっ(精神値−50)

(しばらくお待ちください。)

 えーとりあえず現実から逃避して(するんかい!)先を進めます。

 今回は実に展開の早いマイメロ様らしいエピソードでした。小暮への歌ちゃんの返事がいよいよ聞けるのか、と思いきやそれはフェイント。まー照れ照れな二人を見てるのもいいもんですが。
 一方、潤君が奮起して告白するも、その場面を柊に見られて柊にも説明不能の嫉妬の念が発生、急転直下、三つ巴の恋バトルへ激変か…って、そうはならんだろうなあ。
 思えば潤君、メロディキーに充電しているところを歌ちゃんに見られてしまい「大っキライ!」のひとことをぶつけられる急展開。そういえば第1シーズンのこのころ、小暮が歌ちゃんに「大っきらい!」と言われたんだったなあ、しかしこの二人の間は似てるようで違う。たぶん、歌ちゃんの気持ちはもう決まっているんだろう。

 柊兄弟は、また別のところで自分を見つけていくことになるんだと思う。それから第3シーズンへ向けてどう展開していくことになるのか。要注目ですね。そこにダーちゃんがやって来て…さてさて、どうなる。次回も要注目。

 んーと。小暮と歌ちゃんは…このまましばらくほっとこう。面白いから(笑)

 一方、マイメロ様はあいかわらずマイペースですな。「メロディーマーク言えるもん」と珍しくスネてるマイメロ様が何か新鮮。
 うちの家族はくるくる渦巻き目のままメロディーマークをしようとするマイメロ様に爆笑。

「不二家のノースキャロライナキャンデーみたい」

と言ってました。ああ、あのぐるぐる模様のやつね。なつかしい。あれ、歯の詰め物がよく取れるんだ。今となっては、もう食べられないのか(^^;
posted by てんちょ at 02:08| 愛知 ??| Comment(4) | TrackBack(15) | おねがいマイメロ様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月21日

デルトラ・クエスト第3話

 「ボンボン」で子供たちに大人気というマンガ版はどうなっているんだろう。と思っていたら、本屋で0円お試し版を配っていたのでもらってきました。で、読んでみたんですが…

 普通に子供向けらしい暑苦しいマンガでした(笑)そうそう、子供向けってこういう感じに無駄に熱血なんですよねえ。どうして児童マンガって、こうも歯をむきだしにして絶叫するんだろう(苦笑)

 それだけにアニメ版の大人っぽい雰囲気はちょっと意外。しかしこれが実にいいのです。みんなやたらと絶叫したりせず、落ち着いた大人のやりとり(子供向けアニメなのにちょっと矛盾してますが)が、独特のずっしりと重みのあるシックな世界観を作り出すことに成功しています。「ドラクエ」とか「ハリポタ」のようなテーマパーク的軽薄さとは無縁です。この独自路線の演出にすっかりハマってしまったといってもいいでしょう。むろん、それを先導しているのが、一瀬さんの個性たっぷりの色彩設計であることはいうまでもないのですが。

 今回気になったのは、敵役・黄金の騎士ゴールの色彩も一瀬さんの担当なんだろうかということです(笑)。というのも、今回はCGを本格的に援用した最初のエピソードになるわけで。CGは…さすがに担当範囲外ですか、一瀬さん(笑)でも、ゴールの「黄金色」はCGらしいいかにもペカペカなメタル色を回避して、実にうまく画面にマッチさせていましたよね。あれは実に印象的でした。

 もうちょっと特撮っぽい感じに仕上がるのかと思っていたのですが、そうでもないですね。アニメキャラとは異質な印象だけど、まったく浮き上がっているわけでもない。この先、どういう形で表現されていくことになるのか、実践を通して定められていく部分もあるのでしょうが、展開が楽しみです。

 どうもこのアニメ、ゲスト声優陣も相当に豪華なようで、今回のゴールの声優さんはなんと玄田哲章!この先どんな豪華なキャスティングになっていくんでしょうか。わくわく。
posted by てんちょ at 23:59| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(1) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月20日

NOIR第7話「運命の黒い糸」

 ミレイユと霧香の絆にスポットが当てられた記念碑的第1回目。これ以降、レズビアンスな表現がどんどん増えていくことになるわけですね。ううん、なんか複雑(^^;いやまあ、あれはあれでいいもんですが。

 しかし、今気づいたんだけど、これってば、男だけのハードボイルドがかぎりなくホモセクシャルに近づいていくことの裏返しなんですね。なるほど。NOIRが「女たちのハードボイルド」ストーリーであることが改めて実証されるエピソードでありました。

 結構実験的なところは、まさしく真下節。ターゲットの暗殺の瞬間そのものはほとんど描かず、回想シーンでわずかに触れるのみ。複雑に時間軸を前後させながら、むしろミレイユと霧香の逃避行を描いていく構成の妙はさすがです。なんか歌舞伎か文楽の道行きのようにエロティックな雰囲気が漂ってくるのは、霧香が手負いだからなんですが。そのあたりの演出はやっぱり「わざと」なんだろうなあ。

 今回は敵役のゲリラ兵のキャラクターデザインがやや荒っぽいんですが。ちょっとそのあたり久しぶりに見て「あれ?」という感じだったでしょうか。意外とそういうことは初回には気づかないものですが。

 霧香の危機を察知したミレイユが、買い物袋を放り出して走り出すシーンとか、構図的には結構工夫されててよかったですけどね。手前にコロコロと缶が転がってくるところとか、さすが映研出身、て感じで凝ってました。

 思えば今回は、初めてアルテナがしゃべる回であり、クロエの初登場の回でもあったのですよね。まさかあんなことになっていくとは、あのときは思わなかったなあ。
posted by てんちょ at 23:59| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | NOIR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月19日

ネギま!?第16話にみる画角の研究

 今回は、エピソード的には特に見るべき要素もなし。明日菜と委員長が仲が良かろうがそうでなかろうが、どうでもいいんですが(笑)というわけで、スタンダード版の方の感想はパスさせていただきました。ただ、今回は画面外でずいぶん遊んでいるみたいだなーと推察していたんですが、案の定。いやあやってるやってる。膨大な量でした。というわけで、さっそく行きましょう。

 冒頭、いきなり上下にタンポポの枠がついて、ははあ、ここはワイド版なんだな、と思っていたら。

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 なんとオリジナルはシネスコ版なのでした。絶句!やりすぎや(^−^;

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 探検班のミーティングで語る刹那ですが…

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 気になるのが左下の爆弾…「安全」か??

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 寝坊した明日菜にそっと差し出されたおにぎり。

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 実は明日菜は喜びのあまり獣耳に(笑)

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 感動のあまり泣き出す明日菜の涙が止め絵なのは何の効果もないどころか自殺行為と思ったものですが…

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 なんとワイド版では、あの「夜明け前より瑠璃色な」で衝撃をもたらしたキャベツが!それは自殺行為では。

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 森の中で資料研究にいそしむ研究班。

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 右端の木には何か書いてあるなーと思っていたんですが…実はみんなの心の中のセリフが木に現れる…ということでいいのかな?それにしても多いこと多いこと。これが全然スタンダード版では出てないというのはどういうことか。

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 スペランカー…って、確かファミコンの古典的バカゲーでは。なんでこんなところに(笑)

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 「異議あり」…って、逆転裁判ですか?やったことないけど。

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 一方こちらは研究班分析チーム。

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 なぜか右端に人体模型図。もはや定番ですね。

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 なんかウルトラクイズみたいなギミックですが…

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 つーか、そもそもクイズじゃないでしょう、これ(^^;

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posted by てんちょ at 23:59| 愛知 ??| Comment(2) | TrackBack(5) | ネギま!? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月18日

エル・カザド最新情報3

 今回の舞台は南米。というわけで、作曲担当の梶浦由記氏は、昨年11月にペルー旅行に行っておられます。たぶん取材…なんだけど、制作発表前なので、当然のことながら、特に何も触れていなくて、何のために行くのかはまるで不明(笑)
 相棒のYUUKAさんから「FJYの新曲思いっきりタンゴだったり?」とかツッこまれてましたが(^^;冗談抜きであり得るんだなろうなあ。ラテンなOP。それでも梶浦節バリバリになるであろうところがこの人の魅力なんですが。真下と気が合うわけだ。

http://fictionjunction.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_9163.html

 そして翌日以降のブログはペルー旅行記。まあ、写真も多いし、「エル・カサド」がどんな雰囲気になるかについてある程度手がかりを与えてくれそうなので、とりあえずリンクだけご紹介。

 ナスカの地上絵とか見てますね(^^;

初日 http://fictionjunction.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_a164.html

 クスコからマチュピチュへ…ってハードな旅程だ。マチュピチュまで出るの?同行者はぜんぜん紹介されてませんが、バラバラに行っても無駄だろうし、真下社長以下ビィートレチームも何名か参加したんでしょうねえ、やっぱり。こちらはまたムックあたりでまた旅行記アップしてほしい。

http://fictionjunction.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_5ddd.html

 そして首都リマへ。さすが南米だけあって貧富の格差はすさまじく、超豪邸とスラムが同居してます。真下チームはスラムの方に取材に行ったことでしょう(推測)梶浦嬢はフォルクローレ聞いて取材。取材。

http://fictionjunction.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_28f1.html

 あとは番外のお買い物特集。CDをせっせと買っていた、というあたり、遊びではなくて取材だというのが分かりますよね。楽器もいくつか購入したようで、ケーナとチャランゴを購入したとか。本編中に登場するか、要注目!ですね。

http://fictionjunction.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_e8ba.html

 …って、別にリンク先を見ていただければ全部書いてあることなんですが、まあ、現在の、制作発表後の視点から見るといろいろと興味深く読めるはずです、ってことで。
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2007年01月17日

僕等がいた後半13-26話

 ようやくキッズステーションでの放映も終了。地上波から遅れること2週間になりますが。それでも見られるのはありがたいことです。こういうときCSはうれしいですね。てなわけで総括を。

 最初はこの作品、どこで切ろうかと思ってたんですが、途中から本当にマジで見てました。ちょっと自分でもびっくりするぐらい夢中になって。恋愛モノって実はあまり好きじゃないんです。なんか作り手がどっぷりと自分の世界に浸ってトリップしてるから(問題発言)。まあ、でもいつのころからか恋愛マンガには「主観視点」のものと「客観視点」のものがあり、「客観視点」のものは結構面白く見られることがわかってきました。

 これは後者の代表格…ていうか、監督が指摘している通り、青春アニメというべきものですよね。原作は読んでいないのでなんとも言えませんが、少なくともアニメ版はその側面を強く打ち出した演出になっていると思います。なんせ主人公は割と早々に恋が実ってしまって。後は「男女が付き合うことの難しさ」が延々と描かれていくことになるわけだから。もちろん、それだけなら「みのもんたのところにでも行け」という話ですが(笑)二人の世界に閉じてしまわずに、周囲を巻き込んで男と男、女と女、恋愛に限らず人間関係を築いていくことの難しさ全般を描こうとしているわけだから。思えばなんとも野心的な作品でした。

 で、ここからはすべて視聴を終えた人だけに。観ていない人にはまったくお勧めしません。視聴の関心を削ぐだけだと思いますので。では続きを。
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2007年01月16日

NOIR第6話「迷い猫」

 初期の仕事エピソードの中で、ひときわ静寂に満たされた1本。これぞハードボイルド、という感じの第3話「暗殺遊戯」と完全に対象の構造をしていながら、両輪を担う傑作と言っていいでしょう。無数の弾丸が飛び交う「暗殺遊戯」に対して、今回は霧香たちが放つ弾丸は最後の1発のみ。そしてまた、これもまた、ハードボイルド、なんですよね。

 ナザロフの苦すぎる人生を受け止めたうえで、なおかつ「仕事」を完遂することにこだわる姿勢。そういうのもまた、ハードボイルド、なんだと思う。それはまた、ナザロフの苦悩を他人事とせず自分のものとして受け止めた上で、自分の立ち位置にこだわって、自分の立ち位置からナザロフの生を咀嚼することになるわけだから。

 実際、霧香はナザロフと偶然に遭遇し、その辛すぎる裏の姿までみんな知ってしまいます。いったん家を離れた後に、いかにも「殺し屋らしい」スタイルで忍び込んで仕事を果たそうとするけれど、果たせず中止。おそらくは子供がいたとかそういうことではなく、いかにも殺し屋らしい忍び寄り方をしたならば、ナザロフの中に潜んでいる「元KGB所長」としての側面がむっくり起き上がってくる。それは霧香の中にもある「獣性」とか「憎悪」とかの側面であって、自分とあまりにも似ている以上、それを正視するのは耐えられない、ということなのではないでしょうか。

 結局、霧香は最終的に、ドアから入って、ナザロフと向き合った上で、自らの似姿を撃つことによって、その似姿を自分の中にもあるものとして受け入れた、ということではないかと思いました。

 「無垢な魂=ムイシュキン公爵」である迷い猫は、ナザロフも霧香も求めつつ得られないもの。それゆえに惹かれてしまう、ということでしょうか。

 思えばこのエピソード、前半では大変珍しいことに、ソルダの介入がないんですよね。そのあたりも、このエピソードを特異な手触りにしている原因でしょうか。
posted by てんちょ at 15:42| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | NOIR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月15日

おねがいマイメロディくるくるシャッフル第42話「ホンキが届けばイイナ!」

 きっちり勝負をつけた(?)小暮に対して、潤君も動く、というエピソード。それにしても、第2シーズン最終盤まで来たというのに、第1シーズンに比べてなんとものんびりした展開。いや、小暮は正念場ですが(笑)しかし第1シーズンはそれどころじゃない。世界が終わる寸前まで行ったわけですから。

 「このまま何も起こらずに第3シーズンになだれこむ気がする…」

とうちの家族。うーん、ある意味当たってるかも(^^;。こうなると問題は小暮の恋が実るかどうかだけですか…って、既に潤君は無視されているわけですが。誰も実るとは思っていない潤君の恋(笑)つくづく不幸な子です。小暮はやればできる子ですが、潤君はやる気になるまでに時間がかかりすぎて、エンジンがかかったころにはすべてが終わってしまっているタイプの子です…って、言ってて不憫になってきたよ(^^;

 ここまで不幸な星の下に生まれつきながら、悲惨さがまるでないのは、バク君が評するとおり

「それはそれは軽くなる才能があったから(笑)」

 …って、バク君にそんな風に評されている段階でもう何かいろいろダメなんですけど(^^;まき絵と違って「ガーン」とショックを受けたまま化石化したりしないようで。結構しぶとく生き残っていくのかもですね。

「マイメロ、チャレンジャーな男の子ってば好き」

とか言われてるし。ここで一気にマイメロ様とフラグが…それはないか。

 てなわけで「歌ちゃんに俺も想いを告げるぜ」と発奮する潤君でした。まーいいようにあしらわれて終わりだろうと高をくくっていたら、結構がんばるがんばる。最後には歌ちゃんも結構本気になりかかってて「軽くヤバいかも」と焦り始めていたわれわれ小暮派ですが。

 肝心の告るところで電池が切れたのでした…

「…って、このアニメはボケばっかりか!」

と画面にすかさずツッコむわが家族。いや、このアニメにいまさらそんなこと言われても(笑)

 …まあ、潤君には気の毒ですけど、アレでしょうね。小暮に告られてて、歌ちゃんも錆付いた恋のアンテナが一時的に感度が上がっていて、思わず潤君の方にもなびきそうになったってところなんでしょう。

 ともかくも次回、小暮の告白に歌ちゃんが返事?さぁーてどうなる(ネギま!?風に)
posted by てんちょ at 23:58| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(12) | おねがいマイメロ様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月14日

デルトラクエスト第2話

 というわけで第2話。今回はずっと森の中での出来事であるわけですが。極層林なので夜のように常に暗い。しかし夜の暗さとはまた違っていて、場所によっても微妙に違う。そういった微妙な色合いの差異がきっちりと表現されていたことに驚愕。さすが夜間色を得意とする一瀬さんです。

 今回はジャスミンが登場したわけですが、まさか初対面は追いはぎとして出会うことになろうとは。結構ひねくれた展開に結構ニヤニヤしながら見てました。マントが「光学迷彩」になる、という「攻殻機動隊」めいた設定も何かいいです。

 ともかくも、主役3人がこれで出揃ったわけですが、それぞれに持てる力を存分に発揮し、凡庸なストーリーを補って余りある重厚な演出とマッチしています。空気まで描き出すかのような見事な声優陣の演技ぶりには驚くほかない。特に今回は、2回目にして早々に全編たった3人での芝居だというのに、30分息もつかせず見せ切る技に感服いたしました。

 何がいいって、まだ序盤だけに戦闘意欲は高いけど、主人公、剣戟がヘタクソなんですよ。最初から天才的な剣さばき…といったらちょっとシラケるところなんだろうけど、気ばかりはやって動きは無駄だらけでやたらモタモタしてる…というのをすべて絵で見せてしまう演出というのは正直すごいなと。それでいて、主人公が情けなくかっこ悪くなることなく、その若さ・未熟さを好感を持って見られるわけですから。

 トカゲの怪物をなかなか全身を見せずに巨大さを表現する演出もなかなかよかったとは思うんですが、全身が見えたらとたんに崖を登ろうとしているカナヘビみたいに見えてしまったのはちょっといただけなかったかも。全身を必ずしも見せる必要もなかったかな、と思ったりして。

 さて、このアニメ、クリーチャー系の多くがCG造形というのが面白いところで、おそらくは特撮めいた味わいを加味してくれるんではないかと思うんですが、そのあたりは次回に注目ですか。いよいよ次回本格的に起動となるわけなので、期待して待ちたいと思います。結構ノッてきました。

 何にしても、この重厚さだけは忘れてほしくないなと。まあ、ここまでガッチリ作りこんであるということは最後までこれで行くぞという決意の現れかと思います。次回も期待してます。
posted by てんちょ at 23:59| 愛知 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月13日

ネギま!?第15話にみる画角の研究

 今回は黒板ネタもスタンダード版で切れているものもなく、前半は地上波にもやさしい展開(笑)ただし、後半になるとやっぱりワイド版ならではのネタが出てくるのはこのアニメらしいというか何というか。

 というわけでいきなりBパートから行きましょう。「ネギ少女」のアイキャッチ。まあ、これは別にスタンダードでも特に不都合はないものですが、せっかくなので、ここで原本と並べて見ていただこうかと。ここまでくると、パロディの領域を逸脱しているかもですね。

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 で、ロイツマの音は出ませんが、原本はどうなっているのかというと。

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 つづいても地上波て確認できますが、割とマイナーなネタなんで触れておきましょうか。手前の絵本のお化けは、「ねないこだれだ」といいまして、子供向け絵本のロングセラー。なぜか掲示板のアイコンなどに使われているので、ネットでも知る人ぞ知るキャラという感じでしょうか。ただ、夜更かしして寝ない子を連れ去りにくるはずのお化けが寝てたら、何にもならんのだけど(笑)

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本はこれ。




 ここからはスタンダード・ワイド比較しながら。理科室の看板に何が描かれているか、スタンダードではよく分からないのですが

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 フラスコ・試験管・ビーカーだったんですね(笑)

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 これはスタンダードでも分かるネタだけど。清水義範の小説「バールのようなもの」(文春文庫)からのネタ。

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 「牛乳を嗅ぐ」というのは制作当時はネタでもなんでもなかったんだろうけど、ちょうど放映と重なる形で、不二家の「消費期限切れシュークリーム出荷」問題が発覚してしまったので、ネタ化してしまった稀有な例です。ベテラン職人が牛乳の匂いを嗅いで「まだいける」と判断してしまった「悪しき職人気質」が原因だったそうで。冷蔵庫の整理しているおかんやないんですから。

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 屋根の上の「探検班」一行ですが…

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 実はここでもザジが芸をしていました(笑)

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 そして隠れた今回の主役…というか、むりやり隠された主役(笑)はまき絵。バカピンクネタ引きずってるのか(笑)

 まずは分析シーン。

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 実は左端にまき絵が…

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 みんなが結晶を「熱っ」「熱っ」と投げ合っているときも

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 まき絵には飛んですら来ないのね(涙)

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 壁にめりこんだ結晶を心配そうに見守る一同…

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 ここも右端にまき絵が(笑)

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2007年01月12日

エル・カザド最新情報2

 この調子ですっ飛ばして果たして本放送までネタが持つのかどうか心配になってきましたが(笑)真下ファン領域では、昨年の「真下祭り3本立て」よりもはるかにすごい盛り上がりぶりで、やはり「銃と少女」を描いてこその真下と期待している人が多いのだなと実感します。

 まあ、ねえ。祭りの3作品はそれぞれに楽しめるものではあったけど、私のようなディープな信者でなければ、やっぱりもの足りない思いはするだろうし。「NOIR」ファンのひとびとがこぞってエキサイトしているのがうれしいところ。お絵かきサイトさんにもボツボツ登場し始めました。

 いつもお世話になってます、うちの嘱託絵師、あみ智つなさんのところ。

http://tunacan27.blog48.fc2.com/blog-entry-132.html

 そうか、やっぱり描きにくいんだな、ナディは。

http://www.anegoya.net/

 コミケでもおなじみ「姉御屋」さんところにも。「今日はタコスにしよう♪」というセリフに爆笑。今回は割とコミカルらしいので、やってくれるかもしれません。脚本は新房一家の鶴巻さんですし。

 なお、今回の正式タイトルは「El Cazador de la Bruja」。公式HPにも確かにそう書いてある。われわれ横文字文化圏でない人間はついつい読み飛ばしてしまいがちですが。

http://www.elcazador.tv/

 んで、横文字文化圏の人からご指摘いただきました。冬コミ新刊の「MYMADLAX international project」にも寄稿していただいた英米ファンサイト「Bee Train Fan!」管理人のビル・トレイナーさん。

http://www.beetrainfan.org/

>The official El Cazador site has finally been launched, and the >title has been spelled out a little more: "El Cazador de la >Bruja". "The hunter of witches", or just "The witch hunter". Plus >a pair of "new" pics.

 とりあえず、彼がサイトに書いた文章から引用させていただきましたが。「エル・カザド・ブ・ラ・ブルジャ」という言葉は、「魔女のハンター」もしくは「魔女ハンター」の意味があるんだそうです。なるほど。「もう気付いてると思うけど…」って、気付いてませんでしたよ、ビルさん(笑)

 おそらく真下のことですから、両方の意味をかけているんだと思います。タイトルに二重三重の意味を仕掛けるのは真下の常道なのですが。こんなにもわかりやすいのはちょっと意外。逆に、この意味を覆す要素が途中で出てくると思った方がいいかもしれませんね。
posted by てんちょ at 14:06| 愛知 ??| Comment(4) | TrackBack(0) | エル・カザド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする