2012年05月26日

「氷菓」#5

 一応今期注目の作品ということで「さんかれあ」「ニャル子さん」とともに推してた「氷菓」ですが。今回で一応原作の一作目を消化したらしい。



 で、とりあえずエピソードが終わったので、この物語の方向性が固まったと判断しまして。

 つらつらと考えてみるに、やはりこれは本当に京アニ向きというか、京アニの得意とするスキルを最も効果的に見せることができる素材、という点でまさしくうってつけだったのだなあとしみじみ感じます。

 ミステリ、というのはもともとアニメが最も不得意とする題材です。なぜならアニメはもともと情報量が少ない。実写の情報量にはかなうはずもないし、実写のようにさりげなく伏線を見せるということがとても難しい。絵である以上、きちんと見せようとすれば強調せざるを得ないし強調すれば伏線としての意味は失われてしまう。まさしく痛しかゆしなのです。

 ところがこの京アニ版では、やたら誇張して人物の動作が描かれており、いろいろな細かい部分が気になってしまう。ただし、その強調されている部分がすべて伏線なわけではなく、ミスリードな部分も意味のない部分もたくさんある。そしてその中から本当に重要な情報を見つけだすためには、受け手が積極的に読み解いていくほかない。いわば全頁にアンダーラインが引かれた参考書みたいなものです。

 京アニはある意味でアニメのあり方を変えてしまいました。SF・ファンタジー・アクションという現実から遠いものを題材にするのが定番であったそれまでから、日常を濃密に描写していく路線に大きくシフトすることになりました。確かに日常を描写するのはモデルが身の回りにあることもあっていくらでも描きこんでいける強みがある。しかし、日常はそれほど懐が深いわけでもなく、それだけではすぐに行き詰ってしまう。そのことをいちはやく見抜いていたのも京アニで、その突破口としてたどり着いたのがあらゐけいいち「日常」でありこの作品であったわけです。

 日常に潜む謎、というといかにもつまらなそうですが、とことんまで突き詰めていくとここまで行くことができる。本当にすごい。この先も楽しみです。

 
posted by てんちょ at 03:26| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月25日

「這いよれ!ニャル子さん」#7

 ちょっと異色の展開となったオリジナルエピソード。賛否両論もさもありなんですが、個人的にはよかったんではないかなと思います。



 なんとほぼパロディ路線を封印。ほぼ普通のそのへんにいくらでも転がっているラブコメ路線で、真尋がニャル子と(渋々ながら)普通にデートするという驚愕の展開。不満を覚える原作ファンがいても無理はないとは思うんですが、オリジナルのエピソードでわざわざこういう話を持ってくるあたり、この監督はさすが職人だなと感心します。

 確かにここんところの展開は面白かったんですが、クー子、ハス太という強烈なキャラクターが相次いで現れたことでニャル子さんの影がすっかり薄くなってしまいました。ストーリー的にもかなりドタバタ色が強くなりラブコメ度が下がっていたんですが

 「この物語はあくまでラブコメであり、ヒロインはニャル子さんである」

 ということをもう一度視聴者に確認させるリセット作業的側面があった気がしますね。ああそうだ、ニャル子さんはこんなにもインパクトの強いキャラだったんだっけと改めて確認した次第。そして主人公はあくまでニャル子さんであって、いろいろと悪い(笑)邪神っぷりというハンデを乗り越えて真尋の心を掴めるか、というのが主軸であったのだと。

 このエピソードを通過しておけば、次回にどんなエピソードが来てもそうトンチンカンなことにはならないことでしょう。そして、結構コメディ的にはちゃんとしてて、楽屋落ち的ないい加減さもない。真尋がニャル子さんをガツンと拒絶しすぎて良心の痛みを感じ渋々デートに応じるという展開もなかなかうまい。

 そうそう楽屋落ちといえば、作者の万太氏が思いもかけない形で何度も何度も出てくるのには爆笑してしまいました。キャスティングはどんな風に出るんだろうと思っていたら「何かの声」って(^^;こういうところは相変わらず楽しいなあ。これぞコメディの醍醐味です。
posted by てんちょ at 03:23| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 這いよれ!ニャル子さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月23日

「さんかれあ」#7

 今期一番化けたアニメはやはりこれなんだろうと思う。本当、原作もすごいがアニメスタッフもすごい。

さんかれあ 2 [Blu-ray] / 内田真礼, 木村良平, 矢作紗友里, 井口裕香, 福圓...さんかれあ 2 [Blu-ray] / 内田真礼, 木村良平, 矢作紗友里, 井口裕香, 福圓美里 (出演); 坂井久太 (デザイン); はっとりみつる (原著); 高木登, 橋本由香利 (その他); 畠山守 (監督)

さんかれあ 2 [Blu-ray] / 内田真礼, 木村良平, 矢作紗友里, 井口裕香, 福圓美里 (出演); 坂井久太 (デザイン); はっとりみつる (原著); 高木登, 橋本由香利 (その他); 畠山守 (監督)

 特に今回のエピソードを取り上げたのは、いわば礼弥の「恋敵」である蘭子の側から見たストーリーをじっくり書き込んでいることにすっかり感心させられたから。

 いや、だってそうでしょう。無駄に肉感的で無粋なお邪魔虫にしか見えなかった蘭子の中にこんなにも切実で深い内面があろうとは。普通、恋敵というのはテンプレートでしかないですよね。ここまで「彼女の側から見た世界」を描いたりはしない。

 それでしみじみと思うのが「蘭子ええ子やなあ…」ということ。本当に報われない恋だけど、ひたすら一途で真剣だったんだなあというのがしみじみと胸に迫るエピソード。蘭子の家がサラリーマンではなく高級料亭だというのもこれまたよくできている。こういうちょっとした工夫の積み重ねがすごくこの作品を独自なものにしているし、単なる思いつきではなくちゃんと物語の中で意味を持った存在になっているのがすばらしい。

 そしてラスト。千紘を押し倒してキスしようとするけど、なんとなく流されそうになっている相手にムッときて「ちゃんと考えろ!」と振りほどく。なんという男前。参ったな。蘭子のことが結構好きになってしまった。おそらくは報われないんだろうけど、幸せを見つけてほしい。そう思ってしまいました。今時キャラにそこまで感情移入させるってのは伊達じゃない。来週からの通常回帰でどう話が転んでいくか、楽しみです。
posted by てんちょ at 03:18| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月22日

金冠日食見た

 いやあ、みなさん見れましたか。ダメかと思っていたけど、奇跡的にうちの地方では晴れました。あの後曇天になってしまったから余計ギリギリ感がありました。ここんとこ前回の月食除いて天候に恵まれない例が多かったですからねえ。

 何気なく作った指の輪とか襟の隙間から漏れる光がみんな三日月型になったのはなんか感動。

 あと、例によって義母と一緒に見たんですが、私の太陽眼鏡は雑誌のオマケの450円、義母のは高級品の2000円。

 えーと、こんなに違うんや(^^;キャデラックとファミリアぐらい違うな。2000円眼鏡のクリアさに何か感動。あと、ネットでみんな言ってたけど、

 「結構ちっちゃい」
posted by てんちょ at 02:56| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月21日

内田吐夢「生命の冠」

 実はこの作品、厳密に言うとサイレントではない。しかしサイレント版しか残っていない、ということで、坂本頼光氏が活弁を担当しています。

 なんで今時、というと、昨年「新潮45」でこの作品のDVDがオマケについていたことがある、と今頃知ったから(笑)どうやら発売当時は瞬速で売り切れたらしい。

新潮45 2011年 03月号 [雑誌] [雑誌] / 新潮社 (刊)

新潮45 2011年 03月号 [雑誌] [雑誌] / 新潮社 (刊)

 それもそのはず、この作品は「飢餓海峡」などで知られる名匠内田吐夢の数少ない戦前の現存作品なのにビデオ・DVD化は一度もなく上映の機会もほとんどない。まあ、現存フィルムがトーキーのサイレント版という難ありなものだからなのだろうなあ。アマゾンでは結構とんでもない値段で取引されてます。

 しかしながら「新潮45」というわれわれが生涯読むことのないであろう雑誌でありながらメジャーな雑誌ということもあって、たいていの図書館は定期購読しているはず。わたしの住む市の図書館にも案の定あったので取り寄せてみてみました。こういう時図書館は本当に便利。見終わったら普通に返せばいいですからね。買ってしまったら雑誌が邪魔で困ったと思う。まあ、新聞と一緒に資源ごみに出すしかないよね。

 んで、肝心の内容はどうだったのかというと、はっきり言ってかなりどんよりと暗いです(^^;

 坂本頼光ってブラックなパロアニメ「サザザさん」で知られる人だけど、こんな暗い映画も演るのか。でも普通にうまかったですよ。本来90分ぐらいあったはずの話を52分に詰めているから、若干駆け足になってますが、こういう場合無声は結構便利。それほど気になりません。

 なんと舞台は北方領土・南樺太。カニ缶詰工場を経営する兄弟が難局に襲われ、経営を守るために不正に手を染めるか良心に殉じてすべてを失うか悩むというストーリー。デビュー間もない原節子がいる!という売り文句ですが、本当にただいるだけ。まあ見たかった人は大半が内田吐夢ファンでしょう。私もそうです。そういう意味では「新潮45」さん、ありがとう。

 本来プロレタリア色をもっと打ち出したかったけど検閲で切られ監督としては不完全燃焼に終わった作品のようです。同年制作の「人生劇場」の方が世評は高かったようだし(これも音なし短縮版のみ現存・涙)。しかし当時の北方領土を描いたドキュメンタリータッチはなかなかに見ごたえがありますし、なによりも制作年を考えるといろいろと深読みせざるを得ない。

 制作年代は1936年。つまりあと5年で日米開戦という坂道を転がり落ちていくさ中に作られた作品です。舞台は小さなカニ缶工場ですが、寓意が強く感じられます。理想主義者の兄の「人は良心のみに従って生きるべきだ」という訴えは、現実主義の弟や船員たちの「みんなやってることじゃないか、正直者が馬鹿を見るんじゃ意味がない」という反論と響き合って、当時の日本の姿にぴったりと重なってしまう。実際の日本を席巻したのは弟の方の意見。しかしここに及んでここまではっきりと反植民地主義を掲げた同時代の映画というのはちょっと見たことがない。

 たとえ飢えることになったとしても植民地侵略などという不正に手を染めるなどということは絶対に許せない。暗い物語もそう考えるとまるで違って見えてくるはず。そしてだからこそこの作品が貫いた気骨は一見の価値があるといえます。
posted by てんちょ at 00:58| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | サイレント映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月20日

「ジュエルペットきら★デコッ!」#7

 なんとも不思議なギリギリの線を保ってるヘンな感じ…



 それにしても今回はテンポが異様に早い。きらデコファイブのうち4人までが立て続けにやられてしまい、ボロボロになって帰って来る…果たして犯人は?というミステリタッチの展開(嘘)まあ、とはいえミルキィホームズよりはちゃんとミステリしてました(^^;

「山すそがキラッと光る」

「気になって見に行く」

「山すその木々がざわっと動いてカラスの群れが飛び立つ」

「ボロボロになって笹船に乗せられて帰って来る」

という3カットの繰り返しでいわゆる「天丼」ですが、非常にテンポのいい演出で感心しました。しかしあまりに何度も何度も同じシーンが繰り返されるので、途中でカラスが疲れ果てて飛べなくなってしまう、なんてカットを入れるあたりが森脇監督ですなあ。こういうネタは普通は思いつかないよ(^^;

 まあそんなこんなでルビーとぴんくが渋々調査に向かうわけですが…一方では謎の怪物に便乗してルビーたちを倒してもらおうと他力本願なたくらみを思いつくコール。いや、それなら別に放っておけばいいのに。黙ってても行くんだからさ。わざわざデコバスで送迎してタケノコ弁当の仕出しまで付けてしまうコール様はいい人すぎる(^^:しかも、謎の怪物に任せて後は一人で楽しく炭焼きパーティ、というかわいそうなんだか気楽なんだかよくわからない展開には爆笑でした。

 まあ、謎の怪物の正体は予想通りかなりくだらないものですが、まあ、それはそれで理屈は通ってる(かな?)いや、寂しいから、ってさ(^^;

 それにしても今回は久々に地球テレビが出ましたなーいや、忘れてたわ地球(^^;そして埼玉(お約束)

 地球はますます闇に覆われて悲惨なことに…遠足もお花見もみんな中止になってしまった…って、まだその程度のレベルかいっ! 
posted by てんちょ at 02:49| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | ジュエルペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月19日

「放浪三昧」

 例の1000円DVDシリーズでも販売されています。

放浪三昧 [DVD] / 片岡千恵蔵 (出演); 稲垣浩 (監督)

放浪三昧 [DVD] / 片岡千恵蔵 (出演); 稲垣浩 (監督)

 とはいえこれは音なしの版権フリー版。近所の図書館で松田春翠の活弁版ビデオを発見したので借りてきてみてみました。

放浪三昧 [VHS] / アポロン

 こっちの方ですね。稲垣浩監督、伊丹万作脚本の名コンビで数々の傑作を送り出した千恵プロ時代の第2作目。現存するものの中ではもっとも初期の作品です。それにしても独立プロの第2作なんて初期のものが残っているのはまさしく驚異。それも60分と比較的まとまった形でストーリーが追えるフィルムがあるなんてなんとラッキーなことでありましょうか。

 サイレント全盛期は安く大量に映画が作れるということで、スター俳優たちはこぞって独立し意欲的な作品を発表しました。嵐寛寿郎の寛プロ、市川右太衛門の右太プロ、そしてこの片岡千恵蔵の千恵プロと、それぞれ語り継がれる作品は多いのですが、とにかく現存数が少ない。ひとつには零細プロダクションで一度に焼かれるフィルムが少なかったらしいこと、組織が解散してフィルムがきちんと保存されなかったことも大きいでしょう。

 特にこの千恵プロは「国士無双」をはじめとする伊丹万作の傑作を数々生み出しているのですが、残っているのは本当に少ない。「国士無双」にせよ20分ほどの断片が残るだけです。時代劇なのに「メンタルテスト」なんてけったいな字幕を平気で入れてしまうわけで、伊丹万作は本当に特異なセンスの持ち主だったということでしょう。とにかくチャンバラを「殺人映画」と毛嫌いし、偽者が本物にあっさりと勝ってしまう(国士無双)のようなナンセンスな発想で時代劇を換骨奪胎し続けました。

 そんな伊丹万作の不思議なセンスの萌芽が見られるこの作品。「一人で多数を蹴散らす講談の英雄豪傑のような荒唐無稽なヒーローは存在したのであろうか」と暇な剣術道場の門下生たちが議論し、面白半分に実験してみたところ、たまたま千恵蔵演じる主人公が勝ってしまう。これで千恵蔵は一気に藩の英雄に祭り上げられ、本人もいい気になるものの嫉妬と羨望も集めることになり、妻を失って脱藩する羽目に。英雄扱いに疲れて京都に流れ着いたもののそこでも新撰組と倒幕派の間で腕を見込まれ取り合いとなってしまう…

 とまあ、英雄伝説を揶揄したシニカルなスタイルは、稲垣・伊丹コンビのナンセンス時代劇の第一歩として大いに期待させるものだったといえましょう。現存する作品はまだ何本かあるので、今後チャンスを見つけては見ていくことにしましょう。

posted by てんちょ at 04:12| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | サイレント映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月17日

「這いよれ!ニャル子さん」#6

 監督曰く「こんなところでオリジナルを入れてくるのかよ、と言われるようなものを」と目指したとのこと。さーて、どうなってるのかなと思ったんですが…



 それにしても24時間で2万アクセスって!なんだかいろいろすごすぎる。

 まあ、それはそれとして。こんな手がありなのかーと叫んでしまいましたよ。アイキャッチがなかなか入らないなあ、と思っていたら、Aパートが全体の3分の2ぐらいあったのですね。恐れ入りました。

 そしてまあ、クトゥルーヒーの陰謀というのは予想通り非常にしょーもないもので、これに怒るか笑うかでこの作品が楽しめるかどうかの分かれ目となると思うのですが、セガサターン⇒ドリキャスと進んだゲーム裏街道の私にはまったく笑えませんよ、いやシャレになってないし、今回のネタ(^^;

 でもまあ、そういう傾向があることは認めざるを得ないというか。しかし泣けるなあ…絶対ドリキャスっていいハードだったと思うんだけど。一応PS2は「.hack」のために渋々買ったけど結局そこで止まってしまいましたねえ、私のゲーム生活。

 何の話だっけ(^^;そうそう

 それで後半のBパートは短いながらもインパクトの強い水着回。今時ニャル子さんにのしかかられた真尋が「アッッー」
と叫んだ瞬間に椿の花がボトッと落ちるなんてカット割りを見ることになるとは思いませんでしたよ。しかもこれが今回のオチカットって、なんだかいろいろヒドすぎる(笑)

 ネタ度は全体に低めだったと思うんですが、声をあげて笑ったという意味では今までで一番だったかもしれない。ギャグの質は少しずつ変化しているので人によってはパワーダウンと思うかもなんですが、個人的にはとても楽しめているので問題ないです。

 ボチボチOPのCD発売なんですよねえ。買うべきかなぁ…やはり。
posted by てんちょ at 03:23| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 這いよれ!ニャル子さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月14日

「狂へる悪魔」

 本日もサイレント映画を一本ご紹介。これはとにかく安いので、まあ、話の種に買っていただいても損にはならないかな。

狂へる悪魔 [DVD] FRT-154 / ルイス・ウォルハイム/ブランドン・ハースト/ジョン...

狂へる悪魔 [DVD] FRT-154 / ルイス・ウォルハイム/ブランドン・ハースト/ジョン・バリモア/ニタ・ナルディ/マーサ・マンスフィールド (出演); ジョン・S・ロバートソン (監督)

 CD屋なんかだとワゴンで350円で投売りしていることもあります。私が手に入れたのもそういうバージョン。まあ、画質は推して知るべし。パソコンから落としたのかと思うほどギザギザの粗悪な画面にはさすがに凹みましたが…

 とはいえ他に見る方法があるわけでもない。オフシアターでもこの作品がかかっているのは見たことがないですよ。それぐらい珍しい作品。オープンソースと割り切って一応のストーリーを知りたいのならこれでも何もないよりはマシ。

 えらくおどろおどろしいタイトルですが、実は原題は「Dr. Jekyll And Mr. Hyde」つまりスティーヴンソンの「ジキル博士とハイド氏」なんですね。1920年に制作されたごく初期のバージョンですが、ベストの映画版とする評も多いようです。

 実際、これだけ粗悪な画質でもかなりインパクトが感じられる。優れた映画は皆そうなんでしょうが…一度マスター版で見てみたいものです。
 字幕なしでよければオープンソース版がネットで見られます。DVD版もこれを使用しているようですね。



 この映画何がすごいって、変身テーマの作品なのに、特殊メーキャップを一切使ってないんですよ。主演のジョン・バリモアが演技だけでジキル博士とハイド氏を演じ分ける。これは情報量が少ないサイレントの強みを生かした表現といえますね。トーキーではこうはいかない。絶対どこかでボロが出るでしょうから。このサイレント版は本当にすごいですよ。とても同じ人物とは思えない。それだけにハイド氏の邪悪さが大変なリアリティがあるし、ホラーとしてもかなり怖いし迫力がある。まあ、ぜひネット版でもよいので見てください。

 この作品も活弁で見ると面白いんではなかろうか。洋画の活弁バージョンも探し始めてますが、なかなかないですねえ…LDではあんなにあったのに。入手しておけばよかった。
posted by てんちょ at 02:32| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | サイレント映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月13日

「ジュエルペットきら★デコッ!」#6

 実はこの回、イエローが主役ってことであまり期待してなかったんですが、いかにも森脇さんらしい展開の連打で大喜び。すばらしい。



 そもそも北海道のイメージが「物産展」てどうなのよ。義母に聞いてみなくては(道産子)。いきなり北海道の産品が鈴なりの木が登場。もはや魔法とかそういう問題じゃない(笑)6Pチーズやバターがパッケージの形で木になってるってどうなのよ。どこからツッこめばいいのやら。ブルーとはまた別方面でいい味出してるなあ。

 黄一はソフィーの失敗料理もおいしく食べてくれる…とほとんどバカップルのノリですが、ソフィーは料理が苦手というよりは、ビーカーやアルコールランプで化学変化させてるあたりで根本的に何かが違う(^^;

 まあ、後半はコール様の「いい奴っぷり」を楽しむ展開でしたが、朴訥な善人のバク君と違って、熱血な苦労人のコールって、また違う魅力がありますねえ。どう見ても悪役じゃない(^^;闇の仕事で学校にあこがれたけど行けなかった…って、どんな仕事だったんだ、これ。学校の前を横目で見ながらいろんなものをコールが運んでいくんですけど、ダイナマイトはまあいいとして、ツルハシとかタモ網とか…闇か?どっちかというとブラック企業に便利にこき使われてただけなんじゃないかと(笑)

 最後は律儀に腕立て伏せ千回やったコールが2ちゃんの8頭身モナーみたいにムキムキになる展開で爆笑してしまいましたよ。いや、それって「悪が懲らしめられる」のとまったく違うから(^^;森脇監督何を目指してるんだ、気になるから来週もぜひ見よう(^^

posted by てんちょ at 03:42| 大阪 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | ジュエルペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする