2023年06月05日

「地獄楽」#9

 世界卓球のせいで2週間のおあずけとなった第9話。待ちかねて見ましたよ。それにしてもこの作品、色彩感覚がすばらしい。



 ようやく敵の中心たる「神仙」の正体が明かされます。いや明かされるも何も、まったく意味不明な存在なんですが、すさまじくデタラメで強くて、にもかかわらず我眉丸は眉ひとつ動かさずすさまじいバトルアクションを繰り広げます。いやいや、確かに「人間かお前」と言いたくなりますよね。神仙たちも大概デタラメですが、我眉丸もデタラメ。そして、だからこそ成り立つマンガ的にもほどがあるデタラメアクションが、かえって爽快感すらもたらしてくれる。

 SF的設定とかそういうのはなくて、あくまで道教的世界観の中での神仙思想なんですが、現代的に成立させるために持ち込まれている異世界的産物の数々が実にセンスがいい。普通だと西洋的な小道具とか絶対持ち込んでしまいますよね。

 不老不死の仙薬すら、気前よく登場しましたが、これ、人間が飲んでもいいことなさそう。

 それよか、どうやって完結することになるのか。打ち切り同然の形になっているという原作を修正して完結させるんでしょうか。とはいえ、どうやったら終わりになるのか、ちょっと想像がつきませんね。我眉丸自身にも仙薬の秘密が絡んでいる気がしますが……さて
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2023年06月04日

「僕の心のヤバいやつ」#10

 見ている間何度も「ふわー」と変な溜息が出てしまいました(^^; これは最高のギャグアニメの誕生か、と思わせた第一話から一転してかくも抒情的で美しいラブストーリーが展開されることになろうとは。



 まあ普通にそういうのって、イタくて見ていられないもんですけど、これはもう見入ってしまいますね。いわゆる心理描写の濃厚さが半端ない。二人とも恋に酔ってなくて、微妙にすれ違いつつも相手への気持ちの強さだけは変わることがない。

 この「クリスマスデート回」、事前の予想では最終回と考えた方も多かったようで、なるほどと思わせる進展ぶりに、グッと盛り上がりますよね。姉とニアミスしたときに挨拶に行こうとした山田を「今じゃない」と止める市川。これはもう天才すぎる。過去にいろいろとあった恋の駆け引きの名文句ですが、こういう形で周囲の家族を巻き込んで自分の本気を相手に伝えるって、なかなかに新しい。そしてこれはもはや「結婚を前提とした」何かじゃないのか。

 そこから試着室の中に引き込まれてしまう市川。いやそれはずいぶんベタなエロ展開ではと思わせておいて、そこで妙にしっとりとしたやりとりが交わされるのがいいんですよねえ。

 そして電車の中で離れないように手を握って、離すタイミングを逸してそのまま家まで歩いていってしまう。なんという、なんという青春。すばらしい。

 そして悶々としながら帰宅した市川。山田から借りた「君色オクターブ」を読みながら、彼氏役濁川くんのビジョンを幻視してしまいます。
 で、「本当はお前もわかってるんじゃないのか?」とか言われてしまう市川。確かに最近の市川、だんだん美少年化してきましたよね。そして最後は、濁川くんに添い寝されながら悩みつつ就寝。いや、寝れんわ!
posted by てんちょ at 03:09| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月03日

「スキップとローファー」#9

 あー今や飛行機で能登にまっすぐ帰れるのか。それは便利やねえ。風情もなんもないが。



 というわけで、能登半島の海の碧さに感涙してしまった第9話。原作ではぜんぜん印象に残ってないのに、そこは北陸の風土を詳細に描きつくすPAの本領発揮という感じですね。夏の日本海って、あんな風にすがすがしいほどに海が美しいんですよ。

 みんなよかったですが、スイカ喰うシーンと花火のシーンが、いかにもの田舎でようございました。まあ、スイカの皮をむいてフォークで食ってたのは無粋ですが。

 しかしこの時点見てると、普通にこの二人が付き合って完結としか思えないんですよねえ。原作読んでたときはそんなこと欠片も思わなかったのに。
posted by てんちょ at 02:33| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月01日

「事情を知らない転校生がグイグイ来る」#8

冒頭に出てた演劇の話、もう出ないの? それはさみしい



 とはいえ、姉の文化祭に浴衣でカップルデート、続いて体育祭前のイチャイチャから骨折、でも高田母とご挨拶も達成。とまあ、実にもりだくさん。

 雪子さんメイド服姿でノリノリにデートをしつらえてくれる。まあ冷静に考えれば、浴衣姿で中学の文化祭巡るって、メチャクチャ目立つはずなので、雪子さんもなかなか人が悪い。たぶん、友人たちからいっぱい写真をせしめて鼻血吹いてたんじゃないか。

 案の定、小学校でも話題になっていたほどなのですが、ワルガキたちから冷やかされても「どうしよう、自慢になっちゃう」とか、高田くんの無敵ぶりがあらわになるだけでした(^^;

 ところで、ジャングルジム上での美しい逢瀬場面のあと、転落から高田くん骨折と続くわけですが「西村さんがけががなくてよかった」とナチュラルに言える高田くんは天然タラシすぎる。高田母が「キレイに折れてたって」と能天気に報告しつつも「子供のころの失敗は必ず取り返せる」と、なかなかに深い励まし方をしてくるのも面白い。なんといっても高田君の母だなあと。つよい。病院でのあわただしい一場面でしたけど、かなり「両家顔合わせ」みたいだったなあ(笑)
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2023年05月31日

「彼女が公爵邸に行った理由」#8

 作画的には、もはや完全な紙芝居。まあ、それはそれで様式美かも。



 ノアがレリアナにちょっとずつ愛情を募らせてる……ように見えるんですが、本当かな? とちょっと疑心暗鬼も感じる展開。ややからかわれているような感じもありますからねえ。周囲も「まさか、本気か?」と困惑と不信を抱き始める。

 何にしても、ミステリ要素の方はほとんど進まないので「なんだかなあ」という感じです。本来の探偵役ベアトリスが消滅しているかもしれない、という事態が明らかになるのですが…… それはあまり面白い展開ではないなあ。

 ていうか、玉璽の話はどうなった、という感じで。陰謀の方をもうちょっと見せてほしい。

 
posted by てんちょ at 02:11| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月30日

「おとなりに銀河」#8

 付き合いはじめて最初のクリスマス! だけど幼い弟妹がいるので、ロマンチックな展開はナシ。



 まあ、それはそれで、このスロー展開なカップルには合ってますかねえ。親しい人たちを集めてほんわかしたホームパーティ。でも、なんかキュートな思い出話を語る回になり、なんか萌え悶えるという。

 実際のところ、クリスマスになんかベタなロマンス展開しなきゃいかんというのは、バブル期以降の日本独特の風習で、他にそんな国はない。やはりホームパーティの方がなんか楽しくていい感じを思い出しましたですよ。

 二人でいい感じでムードを高めるのは、夜のほんのわずかな散歩。でもそこでキスシーンもあったりして。ああ、そういえばこの二人キスってはじめてだったんだ。初々しいにもほどがある。いい大人なのに。でも今回アニメ化されたバージョンを見ていると、姫がキスの持続時間を特訓してジタバタしている事後場面だったりするというのが、なんともほほえましくていい。こういうのは、アニメ化の方が映えるなあ。
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2023年05月29日

「僕の心ヤバいやつ」#9

 大きく動いた9話。これまでちょっとずつ距離を詰めてきた二人の間が、ちょっとした行き違いからおかしくなる話。まあ、ラブコメなら定番、というか、世の多くのラブコメは、こういうすれ違いを飽きもせず繰り返しているわけですが、我らが市川・山田コンビは当然同じことをするわけはない。



 しつこくイケメンセンパイが山田にアプローチしてくるので、山田は市川とぎゅっとしているところを見せつけて撃退。これを市川は「自分は男除けのダシに使われたのか」と考えてしまう。

 不信感に囚われた市川は、もうこれはダメかもと思うぐらい、急に冷たい態度を取るんですが、そこで山田が強気に壁ドンしてくるという衝撃展開に。面白いのは、山田が貸した少女マンガの中の話と二人の展開が重なっていて、男女の行動が逆転しているところ。しかも市川はそのことにまったく気付いておらず、「こんな男がいてたまるか!」と本を投げつけてキレる。いや、どう見てもこれはお前だよ!

 だからこそ山田がホレたんだなあという説得材料になっている。でも泣きながら壁ドンしてくる山田を見て、これまで自分が見て来た彼女の涙を思い返して「そんなことをする奴じゃない」と市川が思い直すあたりが、実によくできているなあと感心してしまう。仮に恋愛に微塵も関心がなくても、伏線いっぱいの巧妙なストーリー展開には、やっぱり夢中になってしまうでしょうからね。

 そしてようやくライン交換し、他愛ないやり取りを楽しむ二人。でもまだ付き合ってないという。両片思いの魅力というのがようやくちょっとわかってきた感がありますね。次回はクリスマスデート回。でも二人まだ付き合ってないんだ。どういう展開になるの?
posted by てんちょ at 00:00| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月28日

「天国大魔境」#9

 ようやくふたつの世界が繋がるエピソード。ただ、これですべての謎がすっきり解けるかというとそんなことはなくて、時間軸の問題も含めて謎だらけ。本当に壁の中の世界はマルくんたちのサバイバルパートよりも前の時代なのか? というのが謎すぎるわけで。だって、どこにもそれらしい痕跡がないですからね。



 そうそう、例のマークが発見されるいきさつは、原作でもちょっと「おお」となったものでした。ただ、こっからなかなか解明が進まないんですよね。とはいえ、アニメ版で観返すことで、いろいろと見落としていた手がかりが次々と発見されているので、アニメ版終了時点までには、何がしかが見えてくるかもしれない。

 原作ではさりげなさすぎた伏線の提示が非常に丁寧になされているので、結構助かってます。壮大極まりない世界の一方で、今回チラッと描かれているように、大災害の原因と人喰いの出現の理由は相変わらずわからないまま。今回のように人喰いがまったく出ないエピソードもあるので、何らかのルールがあると思われるのですけど。

 キルコが持っているオーバーテクノロジー的な銃とマル君の人喰い殺し能力がひとつのポイントであるのは確かなので、両者がどう接続していくのか、今後も見守りたいところです。
posted by てんちょ at 01:47| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月27日

「スキップとローファー」#8

 志摩くんと美津美のデート、と普通のラブコメだとテンション上がるところなんでしょうけど、なんともほんわかと終わってしまいます。この二人はくっついて終わりじゃないんだなーと、その後の曲折に満ちた関係を知っていると、いろいろと考えてしまいます。



 まあ、この回はそれ以上に、屈折した見栄晴少女ミカちゃんと、そこにいい感じに助言していく素敵な大人ぶりを発揮するナオちゃんの大活躍回でもありましたよね。「.hack//SIGN」で司を演じた斎賀みつきの起用はまさに「なるほど」という感じ。しかし、結構ズバッと触れてくるのがすごいしイマドキですよね。

 斎賀さん叔父になったり叔母になったり、コロコロと役柄を変えられる達者さはさすがベテランという感じでしたね。それにしても、これだけ地味な作品がすごく人気があって、アニメ化もかなりの反響を得ているというのは、ある意味すごく素晴らしいこと。アニメ化によって、我々原作勢も「ああ、そういうことなのか」といろいろと腑に落ちる部分があったりする。今後も楽しみです。
posted by てんちょ at 01:20| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月26日

「推しの子」#7

 ED直前で「うぉーををを」と変な声が出た(^^;



 まあ、予想された事態ではありますけど、絵面と演出でこちらの「どうせこんなもんだろう」というビジョンを乗り越えてくるのがすごい。

 それでも重曹ちゃんとどっちが好きかと問われればそりゃあ重曹ちゃんですけど。今回も要所要所に出て、芸能界蘊蓄で場面を締めつつ、物語を盛り上げていく役割ですね。なんといってもご本人は大人でカラッと明るく職人肌なのがいい。やや狂気が入った芸術家肌の黒川あかねとは好対照で、二人がアクアを巡ってダブルヒロインとして競い合う関係になっていくのはなんかわかる気がする。

 しかし黒川あかね、こういうイタコ系俳優っていうのは、自分をコントロールできないから、どこかで破綻するような気がしてあやうい。そのへんは理詰めで動く(しかも根は明るい)重曹ちゃんの方が好きかなあ。

 それはそれとして、達者な盛り上げキャラとして、MEMちょがなかなかいい味出してる気がします。この先の活躍も楽しみ。重曹ちゃんと絡んだら楽しそうだな(^^;
posted by てんちょ at 01:27| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする