2024年04月20日

「ダンジョン飯」#16

ここで他パーティと合流し、結構な大所帯となる一行。ライオスたちに装備を盗まれたと誤解していたカブルーたちもようやくここで追いつくわけですが、意外にも対決は起こらない。



 カブルーは冷静に「罪悪感が見えないということは、きっとこちらの誤解なんだろう」と見切ってしまう。それで両者のやりとりの中から、魔物大好きなライオス、人間が好きなカブルーという対極的なキャラクターが見えてくるのが面白い。これが後に両者の確執となり、結構大事となってしまうんですが、こんな序盤でもう種がまかれていたんだなあと結構驚きます。

 それにしても不思議な気持ちになるのは、九井さんはどこまで最初に仕込んでいたんだろうということ。こんな破天荒な話がここまで大ヒットするとは予想できなかったはずで、もし埋没していたら早々に風呂敷を畳んでいたはず。でもかなり早い段階から、クライマックスまでの伏線は張っているのですよね。

 一度は助け出したファリンが狂乱の魔術師に奪取され、とんでもない姿で戻って来ることになる。そのあたりはラストでチラリと語られていましたが。

 架空料理としても、掃除屋という壮大な設定を見せておいた上ですかさずレシピに盛り込み、コカトリスの石焼き親子あんかけという、なんとも怪しげな料理を捏造してしまう抜け目のなさに、ただただビックリしてしまう。

 後半はシュローの従者一行の長であるマイヅルが作った「かわはぎのみりんぼしとおにぎりの定食」。で、これがなんともエキゾチックな印象のものとして描かれてしまうのが、実にあざとい。作家は日本人だというのに。
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2024年04月19日

「怪異と乙女と神隠し」#2

 第2話でガラリと様相を変え、化野くんの妹・乙とともに学園に潜入するエピソードに。董子さんはなんと変若水の呪いで自在に若返ることができることになり、高校生を装って学園に潜む怪異を探ります。



 というのはタテマエで、女子中学生とキャッキャウフフしたいという董子さんはかなり不真面目。乙は兄の御贔屓の董子さんが気にくわないようで、「団地妻」と罵り、勝手に「若造先輩」という名を付けて塩対応を繰り返す。という感じで、コミカルなタッチが意外なエピソードでした。いやーこう来るとは。

 今回も望月演出と一瀬カラーが絶好調。冒頭の視覚を半分ずつ切り替えて董子さんの過去の栄光と現在の没落を対比して見せるのは面白かった。こういうトリッキーな演出は本当にうまいなと。今後大きな意味を持ってくるであろう「!」標識のダークな見せ方もなかなかでした。

 一瀬さんの今回最大の見せ場は乙の通う学園の制服。ジャケット・リボン・カバンがすべて赤系統でまとめられているんだけど、みんな微妙に原色から外れたくすんだ色味で、決してあり得ない配色ではないんだけど、どこか強烈な印象を残す。怪異を女子中学生たちから取材する場面で董子さんが持っているペンもリボンよりやや明るいマゼンタ。そしてクライマックスの怪異出現の場面では、西日に照らされてすべてが夕暮れの紅に染まる。

 これぞ一瀬美学。そうこれが見たかった。なんか10年ぶりで至福をかみしめています。
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2024年04月18日

「狼と香辛料」#3

 なんだか人生2周目の熟年夫婦の「思い出の土地めぐりの旅」の話という気がする(笑)



 まあそんなこと言っても1周目は見てないんですが、2周目だからこその味わいが結構好みかも。たぶんこれ1周目を見てもそんなには惹かれなかったと思います。経済ファンタジーというのは当時なかなか目新しかったと思うんですが、もう少し煮詰めた方がいいんではという印象がありました。今回は、メインは経済じゃないと思うんです。

 経済はあくまで語りの糸口で、ある程度人生を通り抜けた男女がより自分らしい生き方を求めて、語り合いながら歩みを進めていく。そんな感じ。メインキャスト声優二人が前回と同じというのは大きくて、人生の蓄積を感じる、今回はそんな旅。たぶん前回は、もっと未知の世界へ好奇心を膨らませて飛び込んでいく感じだったのでしょうね。

 でも今回は記憶をたどり、新しくすべてを作りなおしていく旅。そんな枯淡の味わいをかみしめるアニメがあってもいい。ちょっと意外な展開を楽しんでいます。
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2024年04月17日

「ささやくように恋を唄う」#1

 今期ラストスタート作品。まさに「念のため」で見る気はなかったんですよね。そもそも「百合もの」があまり好きではありませんので。いや、「まどか」のころはよかったんだけど、最近あまりに氾濫しすぎてウンザリしてて。ところがこれがすさまじく完成度が高かった。とりあえず土曜日にこれ以上入れると死ぬので、日曜日に来週から移籍しますが。



 入学初日に出会ったかっこいい先輩の歌声に「ひとめぼれ」してしまった少女・ひまり。まさに輝くような笑顔のキャラクターで、王道ですね。最近は極端に陰キャか陽キャに振った主人公ばかりなんで、こういう王道はなんだかうれしい。

 ずいぶん前に「ささめきこと」という、情感たっぷりの秀作がありましたけど、あれは後半のギャグ展開が衝撃で、情感がスッ飛んでしまったなあ。あと「桜Trick」という超有名作品がありましたけど、開巻いきなりお互いの唇をむさぼっている展開でそっ閉じに。

 今回は、ひまりが相手役の王子様・麻凪依の心をいかにしてつかむかの話と思いきや…… なんとひまりの「ひとめぼれ」というのはあくまでファンとしての「あこがれ」。依の方が「かわいい」と恋心的な意味でひとめぼれしてしまうという。なんというすれ違いと逆転劇。しかもカッコいいのにシャイな依はうまく気持ちが伝えられなくて、ひまりに振り回されることに……

 これは予想しなかった。ちょっと衝撃というわけで視聴決定。なんかしてやられた気分。
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2024年04月16日

「声優ラジオのウラオモテ」#1

 洲崎西ファンとしては、いろいろと気になるところもあり見てみたんですが、結構味わい深いところがあって視聴決定。まあ実際には洲崎西コンビのようにプライベートまでズブズブに濃厚な関係だからこそ番組が盛り上がるというケースが多いんでしょうけど、同じ高校のクラスなのにウラオモテのキャラが正反対で、偽物の仲良しコンビを演じつつ、リアルなプライベートではギスギスと対立し合う演者がいたら……というのは確かに設定としては面白い。



 実際、「いやこんなやつおらんやろ」と思うぐらいの振れ幅なんですけど、よく考えたらわれらが西明日香嬢もラジオ番組を安元さんに引き回されながら始めたころには、今とはまったく違う陰キャだったそうなので、声優ラジオはキャラを掘り起こす格好の装置なのかもしれません。

 だからあまり仲が良くなかった声優同士が無理やりコンビを組まされて、芸人でもないのに30分間トークを広げていかなければならないというのも、実際日々起きていることではあるのですよね。だからこの二人の若手声優の成長を見ていくという点で、ラジオという舞台装置は確かにいいのかもしれない。

 というわけで視聴決定。ここまで予想外の作品がどんどん加わり、結構大変なことになっています。ただ、大豊作かと言われると、前期ほどひとつひとつの作品については「そこまですごいか」と判断できかねる状況。まあ様子見とはいえ、ここまでの作品が揃うのはすごいといえばすごいのですけど。
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2024年04月15日

「怪獣8号」#1

 今期最後の注目作。基本的なテイストは、アクション連打の「チェンソーマン」タイプで、確かにがんばっているんですが、どこか自爆の予感がある。



 確かに冒頭の怪獣駆除のシーンの迫力は大したものなんですが、「ゴジラS.P.」のような心躍るワクワク感はない。非常によくできた模範解答を淡々と見せられている印象があります。つまり、感情がグワーッと盛り上がるところがないんですよね。特撮ならではの高揚感というか。

 そこは言わずもがなだろうと思っていたので、ちょっとどうにも残念でした。仮にも怪獣を扱う作品が、体温を上げることをためらったらアカンやろうと。まあ、最後に主人公が変身させられる怪獣のデザインは怪獣というよりは思い切りアメコミなダークヒーロー風ですけどね。その点は原作も既にハズしてる感がある。

 怪獣と仮面ライダーを融合させるところを狙ったんでしょうけど、なんだろうなあこの妙なクールさ。ひとまず様子を見ますけど、これはアカンと思えば撤退するつもり。今期は前代未聞の1週間15本という分量に達しそうなので、イマイチだと思った作品は早めに切っていこうと思います。

 
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2024年04月14日

「ゆるキャン△SEASON3」#1〜2

 3シーズン目にしてスタッフが入れ替わり、キャラデザが改変に。原作に寄ったデザインになったのは原作派としてはうれしいところだけど、動いているのを見るとやや違和感はありますねえ。



 まあ、ここまで激しく賛否両論になるって、相変わらず愛されてるなとは思いますが。「はたらく魔王さま!!」とか、完全に埋没してて1期の熱狂はどこへ? という感じでしたのに。

 まあそれというのもクオリティは変わらず高く、背景も美麗。スタッフが変わったとはほとんど感じられないほど継続感は高いんですよね。ほのぼのとした抒情感とまったりとした空気、それでいて細部まで作りこまれたリアリズム美というわけで、これはなかなかに胸に迫るものがあります。

 しまりんのおだんご騒動とか、千明の散髪騒動とか、変にヘアスタイルネタが多いなあとは思うんですが、これたぶん原作でもこのへんからキャラクターの変更が進んでいくからなんですよね。原作でも久々に新刊で見たときに「誰だっけ」とかありましたなあ。まあこれもよい機会なんで、おさらいしてみよう。原作ファンとしてはちょっと楽しみなんで、視聴決定です。
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2024年04月13日

「ダンジョン飯」#15

なんか久々にセンシの調理シーンがたっぷりと。やはりダンジョン飯はこうでなくては。



 ここんところ他のパーティ視点からのエピソードが多くて、世界観は広がったものの架空メシファンタジーとしての本作品の味わいはちょっと薄まってしまっていたのが残念でした。それだけに今回の「ドライアド・コカトリス」の二本立ては実に豪華で味わい深かったです。ドライアドで花粉症あるあるネタが満載だったり、センシとチルチャックの二人羽織剣法が楽しかったりとサービス満点。なんともグロテスクな見てくれの植物を、マルシルが開き直って喰いはじめる場面は今回のクライマックス。ここまでずっと「いやだいやだ」言ってきたツッコミ役でしたからねえ。

 そしてコカトリスの方はというと、石になってしまったマルシルを漬物石がわりにするという爆笑展開に。ツッコミ入れた瞬間に石化する展開は、アニメ版ならではのおかしみが満載でした。大方のポピュラーな調理方法はもう登場済みだよなと思っていたらそうかまだ漬物があったか、という。原作版ですら九井さんの無限引き出しに絶句していたのに、アニメ版で見ていてようやく気付いた見逃していた設定の数々にさらに茫然。

 いや本当、何度でも見られて見ただけの発見があるのがこの作品。2クール目も本当に楽しみです。

 
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2024年04月12日

「怪異と乙女と神隠し」#1

 なんとなんとおなつかしや、このブログの昔からの読者の方(何人いるのかね……)ならご存じであろう、望月智充+一瀬美代子の黄金コンビひさびさの新作。まさか今になって再結成があるとは思ってもみませんでしたよ。だって前作は「さらい屋五葉」ですよ……2010年!



 前衛的でわがままでやりたい放題、でもだからいい望月演出と、スタッフの中で誰よりも存在感爆発している色彩設計・一瀬美代子。特に一瀬さんはもう古い古い知り合い。一瀬さん元気ですか〜 本好きの下剋上は付き合わず申し訳ない。でもあれはあんまり一瀬さんカラーがなくて物足りなかった。

 今回はもう冒頭から一瀬カラーが大爆発で、そうそうこれこれこれじゃなきゃという感じで熱狂してましたよ。紫やらオレンジやら妙に目を刺激する中間色が乱れ飛ぶ。原色じゃないのにサイケデリック。この色彩感覚のトビっぷりがやっぱり一瀬さんだよなあという。

 もちろん望月監督もそのわがまま放題な個性をよく理解していて、ガンガンとアヴァンギャルドな方向にスッ飛ばしていく。でもこのコンビを知らない今のファンにもすごい評判は良かったようで、いやあめでたい。これというのもエキセントリックなコンビが活躍するポップなホラー作品だからで、原作のハネたテイストにお二人の個性がぴたりとハマったというほかはない。

 これはたぶんこの名コンビ最大のヒット作になるかもしれない。いや楽しみでなりません。もちろん視聴。もちろん永久保存。期待しております!!
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2024年04月11日

「Unnamed Memory」#1

なんだこりゃとはまさにこの作品。これでなろう系ラノベだというから驚きます。普通にファンタジーだよ…… すごく昔の作品だということでなるほどなんですが、その後なろうがどういう形で壊れてきたかがよくわかる。



 ちなみに冒頭の馬上で揺られるシーンの奇怪な動きとか、なんともあやしいところはいくつかあるんですが、ストーリーがなかなか面白く、関心しながら見てました。男の方が「子を成せぬ呪い」を受けて、それを乗り越えるために魔女に求婚するという、ある意味普通のファンタジーの王道の逆パターンのような展開がひねりが効いています。

 普通ならそこが読みどころとなる塔に上っていく場面、いわゆるゲーム世界めいた話は華麗にすっ飛ばされ、いきなり求婚場面に。どうやら主人公の曽祖父も魔女と関係があるようで…… なんとショタだったらしい(笑)

 そしてあっさり地上に降りて来ていざ王国へ。このまま甘い新婚生活が待っているという話ではないと思うので、なにが描かれることになるか、期待して待ちたいと思います。そもそも火曜日に見るべき作品はこれしかないので、もちろん視聴決定です。
posted by てんちょ at 01:38| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする