2021年01月19日

「異世界ピクニック」#3

 今回、石に紐をつけて投げる、という「ストーカー」そのものの場面が出てきます。本当は、リボンの先にナットをつける方が絵面的にカッコイイんですけどね。出てきたのは大変うれしかった。



 結局、引っ張られる危険性があるということで、使われなかったのは残念。まあ、あまりにも「ストーカー」に似てしまうのも問題といえば問題か。これぐらいのオマージュにとどめておくのが妥当ですかね。

 実際、タルコフスキー版「ストーカー」では、特に何も起きないままピリピリした雰囲気で、廃墟の中を渡っていく(そこがいい)んですが、ストルガツキーの原作では、結構百鬼夜行的な怪現象がゴロゴロ起きてますし、こういう派手な展開もアリといえばアリ。

 このアニメ版では、タルコフスキー版でも一歩選択を誤っていれば惨事が起きていた、というあたりがにおわされるのがいいですよね。両者に敬意を払っているのがいい。

 まあ、巨頭村は、CGの安っぽさもあって、突然B級アクションになってしまったのが残念なところですが。そのあたりの匙加減はなかかな難しいところかと思いますので、今後の健闘に期待というところでしょうか。
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2021年01月16日

「ゆるキャン△ SEASON2」#2

 アニメ版では、最後に春が出てくるんですけど、どうやらもとにもどって原作通り、一年目の冬の話らしい。



 それにしても、例によって緻密なロケハンと、再現度の高い描写力が生きてます。初日の出のシーンを三カ所を切り替えながら見せる演出が実にすばらしい。ダイヤモンド富士に間に合えと車を飛ばすシーンのカーチェイスばりの作画も見事でしたし。

 実際、この作品のキモは声優でもキャラでもなくて、美術なんですよね。そこに力を入れてるからこそすべてが生きる。最初のススキのリアルさにも驚いたけど、もっと驚くのは、これだけ描きこんでいて、キャラ絵が浮かないこと。そのあたりの溶け込ませ方が見事というほかありません。

 だから考えるに、もっと原作寄りの線の多いキャラデザもあり得たんだろうけど、それだともたないと監督は考えたんでしょうね。実際、これはモノクロだからこそ機能するのだろうし、原作の背景はかなり思い切ってラフに仕上げられています。

 これを、もっとアクリル画レベルまで描きこんだのがアニメ版なわけで、原作のままのキャラを乗せると、うるさすぎて画面が見られなくなってしまう。ここまで観てなんかようやく悟った気分です。

 まあそれでもCMでは原作のままのキャラが動くんで、ちょっとさみしくなりますけどね。
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2021年01月15日

「回復術師のやり直し」#1

 基本、この手のゲーム臭いラノベものは見ません。まあ、あまりに食わず嫌いしていると、「はめふら」みたいな大傑作を見逃すこともあるんだけど…… あれはまあめったにあることではないし、情報を地味に集めつつ、察するしかないですかねえ。

 じゃあなんでこれを見たのかというと、西明日香が出てるから。第一話に。単に主人公の育ての親のお姉さん、というだけなんですけどね。相変わらず清楚な役ばっかりやってるなあ。どうしてこうなった。うまいことはうまいけど。

 

 このPVでもしゃべってますねえ。

 ちなみに、原作は非常にエログロスレスレのダーティな作品として知られているそうで、非常に身構えて見たんですが、最初から「これからむごたらしい世界の話ですよ。心してみるように」とちゃんと前振りしてくれるので、そこは感心しました。そういう誠実さ、結構大事です。ちゃぶ台をひっくり返して成り立つのは、それが作品の主軸である場合のみ。そしてちゃんと伏線が張ってあること。そういうルールはきちんとふまえてますね。まあ、あきれるほどダーティな要素が満載で「そりゃ売れるだろうね」と思うばかりですが。

 まあ、第一話でだいたい先は見えたんで、この先は見ません。ちなみにあっちゃんが演じるアンナは、主人公の復讐行動のとばっちりを喰らって、自殺に追い込まれるそうですが、そこまでわざわざ付き合う必要はないかなあ。ちなみに本来の筋書きでは、平和に暮らせたはずで、ヒドい話というほかないんですが。

 原作者も主人公が壊れてきているのは自覚しているようですが、手綱が効かなくなってきているんだろうなあ。遠からず空中分解するでしょうね原作自体が。というわけでここまで。
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2021年01月14日

「ワンダーエッグ・プライオリティ」#1

 今期一番期待してて、その期待が見事に砕け散った第一話。誰が視聴するかこんな話。



 あのポストバブルの象徴みたいな「高校教師」の脚本家と聞いてイヤな予感はしてたんですよ。作画は確かにすばらしくて、謎めいた演出もいい。そりゃ期待したくもなるでしょ。設定に関しては一切伏せられてたし。

 で、見てみたら。ただのイジメと不登校の話かと。もったいをつけてるけど、すごくありきたりに、内世界を旅して立ち直るだけ。その内世界はそれなりに丁寧に描かれはいるけど、第一話を見た段階で「ああ、そういう散々やられた話をまたやるんだ」とすぐにわかってしまった。そういう底の浅い話を今更やられても、どんな顔をすればいいのかわからない。

 友人の自殺・そこにショックを受けての不登校。屈折した内世界。卵の殻を割って外の世界に出るというメタファーもあまりにもありきたり。わざわざアニメの世界に来て、なにをカビの生えたような話をしてるんだか。

 はっきりいってうんざりです。速攻切らせていただきます。
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2021年01月13日

「異世界ピクニック」#2

 相方が昔の相棒の話ばっかりするから、微妙にムカつく、とかそういう話。うーん2話はこれでよかったのかな。確か原作もそうだったからこれでいいんだろうけど、近年「男が書く百合もの」の搾取色に、どんどん評価が下がっているので、あんまり愉快じゃないですね。



 でもまあ、相棒が幻惑に囚われてる! とか思ったら、囚われているのは自分だった、とか、ちゃんと伏線としては生かせているからよかったというべきですかね。原作では「ふーん」と思うだけでしたけど、映像で見ると、結構鮮やかに決まっていて、知っている話なのに(というかあらかたこのへんは忘れてた)コロリと騙されましたよ。

 やはりこれ、映像化がうまくて、映像の勝利なんでしょうねこの作品は。近年の小説作品の中では、珍しく映像向きなんだと思う。原作だと描写があまりうまくなくてイライラしていた部分がスッと分かるし。

 そこはやはり、タルコフスキー版「ストーカー」に準拠することを決めた監督の潔さをほめるべきなんでしょうね。ネジをピッと投げるシーンとかマジでそれでしたもん。

 というわけで、今期はひとまずこれを追いかけることになるのかなあ。ちょっと予想外に不作なシーズンみたいで不安ですが。
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2021年01月12日

「怪病医ラムネ」#1

 こりゃまた古臭い絵柄だなあ。90年代ぐらいかな。主人公はいかにもマガジン、という感じのアクの強いガサツキャラだし。助手が霧氷女系というのもそれっぽい。



 オカルト+ブラックジャックじゃなくて、かなり古臭いゴーストバスター系の何とか師系の作品ですね。というわけで、ほとんど期待せず、念のためぐらいの感じで観てみたんですが……  このクサさを逆にうまく味わいに変えている風で、結構感心してしまった。死んだ魚のような薄倖子役が一話の依頼人、元凶が強欲なステージママというのも、実に古臭くて、でもそれも承知の上で、そのクサさをどう面白く見せるかを結構工夫してる感じ。空回りしてないのは立派です。

 急須とかコンタクトとか、小道具にも凝っていて、それが先の展開の巧みな伏線になっているのも良い感じです。まあ「これは毎週見ないと」とまでは思いませんでしたけど、ひとまず様子見してもいいかなぐらいのところ。こういうゆるい支持系の作品が毎週一本はあってもいいですよね。

 今期はあまり熱狂的に支持したくなる作品がないのだけど、まあまあ手堅い作品がそれなりにある感じですかねえ。今のところびっくりした、というのはないのですけど。
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2021年01月11日

「Levius -レビウス-」#1

 近未来世界でのアウトローなボクシング。えーと、これ、少し前にあった「明日のジョー」のSF版となんか違うのかな。



 オールCG作画もだいぶん整ってはきましたけど、こういうアクションがもろに出る作品は一番ボロが出やすい気がしますよ。空気人形の上に絵柄を張り付けただけ、という印象がまだまだ残ります。

 一応雰囲気でスチームパンクを気取ってますが、その場合タンクはどこに? 適当に蒸気出しておけばスチームバンクで流行りものっぽくなるでしょ、というのはいささか安易すぎる気がしますが。

 あと、殴り合いのアクションの割には、動きをカメラが追い切れてなくて、主人公の動きのどこがどうすごいのかさっぱり。

 そのくせ、セコンド役の叔父さんがやっぱり片目とか、そういうところだけ妙にこだわってるのが、かえって何がやりたいのか見えなくなってる。そもそもボクシングをやりたいなら、ジョーから離れる努力をすべきだったのでは。

 うーん。これは視聴断念です。
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2021年01月10日

「天地創造デザイン部」#1

OP見た瞬間、切りたくなった…… ああ、これ「はたらく細胞」の進化論版だわ。



 実際問題として、見れば見るほど、天地創造なんてなかったことを感じさせる天地創造パロディなお仕事コメディ。いろいろと屈折しすぎてる。こんなの誰が喜んでみるんでしょうね。イカれた創造論者? でもこの作者が創造説を信じてないことは明白で…

 実際、種の分化は、意図がないからこそ、こういう風になるわけであって、そこにあえて意図をもちこむと、ものすごくバカバカしい展開になるわけで…… もはやどう表現していいんだか。

 ちょっと残念でしたねえ。学校の部活ネタだと勝手に考えてたので、たとえ話的なネタというこの展開はちょっとがっかり。デザイン的にもいまいちだし、創造説のナンセンスさをバカにする意味ではそれなりにアリかもだけど、いちいち毎週見るほどではないというか。

 というわけで視聴断念。つまらん……
posted by てんちょ at 02:37| 大阪 ☁| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月09日

「約束のネバーランドSeason2」#1

 脱獄篇の第一部だけが面白いともっぱらの評判でしたので、もういいやと思ってたんですけどねえ。コロナ騒ぎで製作が遅れたぶん、見るべき作品が超少ない冬シーズンに来たことで視聴することに。



 第一話を見た印象から言うと「こっちの方が面白いんじゃないか?」という感じでした。いや実際、かなり外側は異様な世界で、ちょっといろいろと身を乗り出してしまった。実にありきたりな「サバイバルゲーム」ものよりは、こっちの方が興味深い。

 おそらくは、人間が鬼と食物としての人の二種類に分化してしまった遠未来の話なんですけど、どうも鬼も単純な捕食者ではないようだし、いろいろな階層がある模様。そして鬼にも反体制派があるらしい。

 これはちょっと観たくなりますよね。というわけで視聴決定。なんか悔しいけど。まあいいや。
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2021年01月08日

「ゆるキャン△SEASON2」#1

 今期2本目はこれ。唯一、すでに視聴が確定しています。いや、原作から入った派というか、「ゆるキャン」以前からあfろを知っている派としては、ここまで彼が大ヒットを飛ばしてしまうのは、なんか複雑なんですが。



 最初のシーンでリンちゃんが妙にロリっぽいキャラデザで出て来た時には「はや作画崩壊?」と焦りましたけど、なんのことはない、まるまるオリジナルの幼少期ストーリーでした。こういう丁寧な話作りはいいですよねえ。なんと今回、ほとんどオリジナルエピソードかあ。豪華な第一話だ。

 まあ、途中のCM篇を見てると、線が緻密な原作に対して、アニメ版はかなりスカッてるんですけどね。まあそのゆるさも含めて、らしいといえばらしいんですが。

 声優陣の快調ぶりに、大塚オヤジのナイスなナレーション。変らぬ安定ぶりはやっぱり落ち着きますよね。

 しかしこのアニメ版から「水曜どうでしょう」を知って、結構マメに見るようになってしまったというのはなんか今更のところがあって感慨深いなあ。
posted by てんちょ at 02:22| 大阪 ☁| Comment(0) | アニメ一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする